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「『殺人ピエロ』の犯人か、事件から27年後に女逮捕 米」(9月30日、CNN.co.jp)
米フロリダ州ウェスト・パーム・ビーチ郊外の自宅で1990年、息子や其の友人と食事をしていた女性が、ピエロの格好の人物に殺害された事件で、同州パーム・ビーチ郡の保安官事務所は30日迄に、殺害現場から約1,300km離れたヴァージニア州アビンドンで容疑者の女を逮捕したと明らかにした。
シーラ・キーン容疑者(54歳)は殺害された女性の夫と、事件の12年後に結婚していた。26日に逮捕され、殺人罪で訴追された。パーム・ビーチ郡の検察当局によれば、検察は容疑者がフロリダ州に戻り次第、死刑を求刑するか明らかにすると言う。
事件では1990年5月26日、女性の自宅敷地内の道路に白い車が進入。当局によれば、ピエロの格好をして風船2つと花を持つ人物が車から現れた。女性が玄関で応対した所、ピエロは贈り物を手渡したと言う。ピエロは此の後、銃を取り出して女性の顔面に発砲し、車に戻って静かに去って行った。女性は2日後に、病院で死亡した。
捜査当局は当時、容疑者を特定したものの、有罪に持ち込むのに充分な証拠が無いとしていた。
長年に亘り、事件の突破口を開けない状況が続いていたが、同保安官事務所の未解決事件担当班は、2014年に捜査を再開。目撃者に改めて事情聴取を行った他、1990年当時は利用出来なかったDNA技術を使って、証拠を調べたと言う。
又、容疑者が殺害された女性の夫と、2002年に結婚していた事も発覚。ヴァージニア州ワシントン郡の保安官によれば、容疑者が逮捕された際、2人は一緒に車に乗っていた。フロリダ捜査当局は、夫は訴追されていないものの、引き続き調べを進める方針だとしている。
最初の捜査時にも、2人は男女関係に在るとの噂が在ったが、当時2人は否定していた。
捜査員等は今回の逮捕に当たり、事件当日に容疑者の自宅近くの小売店で、風船や花が購入された事を突き止めていると言及。唯、捜査が進行中の為、DNA鑑定で補強された証拠を含め、詳細を明らかにしていない。
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“殺人ピエロ”と言えば、「1972年から1978年の間に、少年を含む33人を殺害したとして、1994年の死刑となったジョン・ケイシー。」の名を思い浮かべてしまう。
今回逮捕された女性、事件発生から早い段階で容疑者とされていたが、決め手となる証拠が無く、27年の月日が過ぎ去っていた。テクノロジーの進化により、漸く御縄となった訳だ。
で、今回此のニュースを取り上げたのは、「若し日本で今、個人宅にピエロ姿の人間が訪問した場合、其の家の人間はドアを開けるだろう?」と思ったから。此の事件、発生した時間帯が判らないのだけれど、ピエロの格好って結構怖かったりする。夜中では無く、昼間でも、そんな格好の人間が訪れたら、日本ならば恐らくは開けない人が多数だろう。
多分、「ハロウィン」という文化が定着し、仮装姿の人間(多くは子供だろうけれど。)が家を訪問するという事に慣れているで在ろうアメリカだからこそ、起こってしまった事件の様にも思う。
ハロウィンの何たるかを知らず、仮装パレードに参加する人が増えている我が国。今の所、自宅訪問という段階に迄はなっていないけれど、そういうのが一般化したら、同様の事が起こるかもしれないが。