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バラエティ番組でも、いつからか「ケーキは番組終了後にスタッフが美味しくいただきました。」というテロップが出てくるようになったけど、嘘つけ。床にぶちまけられたケーキを美味しく食べる奴がどこにいるんだ。要するにクレーム対策。
だけど、そんなバカなテロップを出さなきゃいけないほど、テレビ局にクレームが来るのか。そんなバカな奴の顔も見てみたいけど。「子供が真似をする。教育によくないからやめろ。」とか、「食い物を粗末にするな。アフリカには、今この瞬間にも飢えて死んでゆく子供がいるのに。」とか、本当に言ってくる奴がいるのか。だったら近所のコンビニでも行って、「まだ食べられるのに弁当を捨てるなんてけしからん!」と文句を言うところから始めてみたらどうなんだ。
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コンヴィニやスーパー等で並べられていた弁当等が、賞味期限切れという理由から大量に廃棄されているのを目にすると、「勿体無いなあ。」と思ってしまう。でも、店頭に並べられてから廃棄に回される商品は未だ増しな様で・・・。
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「恵方巻き、早くも大量廃棄 店頭に並ばないケースも・・・」(2月3日、朝日新聞)
福を呼ぶとされる、節分の恵方巻き。火付け役となったコンヴィニエンス・ストアだけで無く、スーパーや百貨店にも並ぶ等、季節商品として定着している。だが、其の陰では売れ残った商品の大量廃棄や、販売の「ノルマ」等の問題が起きている。
500リットル入りの容器には恵方巻きや御飯、胡瓜等がギッシリ。破砕機に流れ落ち、呑み込まれる。
3日午後、神奈川県相模原市の「日本フードエコロジーセンター」には恵方巻きや、其の為と見られる具材が大量に運び込まれていた。普段の御飯物と比べて2倍程の量。例年、節分の頃には恵方巻き関連の食材が増えると言う。此処で処理され、豚の飼料となる。
高橋巧一社長によると、こうした廃棄食品は店頭に並ぶ事すら無く、食品工場から直送されている事が多い。コンヴィニ等は販売傾向等を考慮して発注しているが、「不足しない様、工場側は多めに作る必要が在り、大量に余ってしまう様だ。」と言う。
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今回の恵方巻の場合、処理後に豚の飼料となるという事なので、「食べ物が無駄にされている。」という事には必ずしもならないだろうが、クリスマス・シーズンに大量に売れ残ったクリスマス・ケーキ等は、塵として捨てられてしまっているケースが殆どなのではないだろうか。
「資本主義経済の発展による経営の大規模化が、結果として大量消費を生み出している。」と言われている。逆に言えば、「大量消費が成り立たなければ、資本主義経済は発展しない。」とも言える。大量消費を前提に、大量に商品が生産され、余剰商品は次々に廃棄される。中には店頭に並べられる事無く、廃棄される物も結構在るというのだから、本当に勿体無い話だ。
ファーストフードも、オーダーメイドのマックはさほど廃棄は無いと思いますが、KFCは作り置きなので、沢山出ます。ITを使って、食品も予約制に出来ればよいのに、と思います。便利さ、手軽さを売りにしたコンビニでは、難しいかも知れません。食品を消費するものとみる、ファーストフードでは、楽しむという気持ちが二の次になってしまいますね。
大量に廃棄が出ても経営が成り立つという事は、それだけ原価が安い、という事でもあるのでしょう。ビートたけしの本でも、海外のことをクレームに出す人がいるとのことですが、これは、豊かな日本で、どんな教育をするか、という国内の問題でしょう。豊かだから捨てるのではなく、それを活かす方法を考えられる事で、罪があるとすれば、無駄にされている食品があっても、それに対する罪の感覚が麻痺している事にあると思います。だから、クレームを言う事自体には、無駄もない、とは思います。
“資本主義”という社会構造上の性とはいえ、物を無駄にするのは良い事とは思えないし、食べたくても食べる物が無い人々に思いを馳せるというのは、人として大事な事だと思います。
日本でも「賞味期限切れ(消費期限切れでは無く。)で廃棄される食品を回収し、貧困に喘ぐ人達に配布する。」という活動が広まっている様ですが、とても良い試みですね。衛生面や横持ち料等のコスト面の問題が無ければ、もっと拡大して行くのでしょうが。
食べ物の廃棄とは異なるけれど、ペットショップで売られている犬や猫の“処分”というのも、同様に考えて行かなければいけないと思っています。隆様が「食品の予約制」に付いて書かれていますけれど、ペットも原則として「予約購入制」というのも在りなのではないかと。其の大前提として、処分される犬や猫の実態を飼いたいと思っている人達に確り見せ、其れでも“飼う覚悟”(長期間に亘り、其れなりの費用負担が出来るのかも含め。)を持てた人だけが予約購入出来る様にするというのは必要でしょうが