「ファンを止めたくなって来た」と書き乍ら、今季もジャイアンツの試合を見てしまうのは、“ウン十年も添い続けて来た古女房への未練”なのだろう。そんな訳で、昨夜行われた「ジャイアンツvs.タイガース」をTV観戦。
昨夜のセ・パ全6試合、「先発投手12人の内、ルーキー且つ初先発投手は4人。」という事だった。ジャイアンツの高橋優貴投手も、そんな1人だ。
試合は「10対1」でジャイアンツが勝利を収め、高橋投手は勝利投手となった。昨年のドラフト、ジャイアンツは1巡目に根尾昂選手を指名するも籤で外し、外れ1位で指名した辰己涼介選手も、又外してしまう。そして、外れの外れで指名したのが高橋投手。「北東北大学リーグで、リーグ最多となる通算301奪三振の新記録を樹立。」するも、外れの外れで在り、又、「高橋投手は東海大学菅生高校出身という“東海大閥”なので、原辰徳監督の猛プッシュで獲得したんだろうな。」という思いが在ったので、正直全く期待していなかった。なので、彼の好投は予想外だったし、期待していなかった事を申し訳無く思う。
「ジャイアンツの大卒ルーキー投手で、初登板&初先発にて勝利投手となったのは、59年振りの快挙。」だと言う。「59年前(1960年)に達成したのは誰?」と気になり、調べてみた所、青木宥明投手という事が判った。申し訳無いが全く知らない名前で、プロ生活3年で「8勝4敗」の記録を残し、1962年に現役引退。18年前、食道癌にて64歳の若さで亡くなられている。
「ジャイアンツの大卒ルーキー投手で、59年間も達成者が出なかったって本当かなあ?」という思いが。「江川卓投手が、1979年の初登板&初先発(対タイガース戦)で滅多打ちされ、敗戦投手になった。」のは良く覚えているが、「ルーキー1年目の1999年に『20勝4敗』を記録し、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、新人王、最優秀投手、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞等々、タイトルを総嘗めにした上原浩治投手。」や「ルーキー1年目の2013年に『13勝6敗』を記録した菅野智之投手。」は、初登板&初先発で勝利投手になった様な記憶が在ったので。
調べてみた所、上原投手の場合は対タイガース戦が初登板&初先発で、結果は「6回3分の2を投げ、4安打4失点で敗戦投手。」、又、菅野投手の場合は対カープ戦で初登板&初先発し、結果は「7回を投げ抜き、5安打9奪三振1失点の好投を見せるも、試合は12回『1対1』の引き分けに終わり、勝ちor負けが付かなかった。」との事。
上原&菅野両エースでも成し遂げられなかった事を、成し遂げた高橋投手。愛嬌の在る笑顔を見せる彼が、今後どんな投手になって行くのか、非常に楽しみだ。