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他人の空似:血筋の繋がって者が、偶然に良く似ている事。
ドッペルゲンガー:自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種。ドッペルゲンガーの出現は、其の人物の“死の前兆”と信じられていた。
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「世の中には、自分とそっくりな人間が3人は居る。」と言われる。自分(giants-55)の場合、某有名人が扮装したキャラクターに「似てる。」と言われた事は何度か在るが、一般人で「似た人を見掛けた。」と言われた事は無い。でも、知り合いとそっくりの人物を遠方で見掛け、後になって当人に確認したが、「そんな場所には、一度も行った事が無い。」と否定された事は在る。彼が嘘を言っているとは思えないが、本当にそっくりな人物だった。他人の空似という事だろう。
なので、自分にそっくりな人間が(自分以外に)2人居たとしても、「在り得ない事では無いな。」とは思う。ドッペルゲンガーの観点から、自分で自分のそっくりさんを見掛けたいとは思わないが・・・。
もう40年近く前になるが、移動中の電車の中で、有名人のそっくりさんを見掛けた事が在る。席に座って本を読んでいたのだが、ふっと顔を上げると、向かいの席に“小柄な爺さん”が座っていた。「見た事在る顔だなあ。」と思って彼の顔を凝視すると、コント・ラッキー7でポール牧大先生とコンビを組んでいた関武志氏ではないか。「関さんが何で、こんな電車に乗ってるの!?」と驚いてしまった。
【関武志氏】
御笑い大好き人間の自分にとって、コント・ラッキー7は大好きなコンビの1つ。嬉しくて嬉しくて、「握手して貰おうかな。」とも思ったけれど、プライヴェートの時間だったら申し訳無いし、自重する事にしたのだが、どうしても気になって、判らない様にチラチラと顔等を確認。すると、滅茶苦茶似てはいるものの、どうも男性では無く、女性らしい事に気付いた。爺さんでは無く、婆さんだった訳だ。関さんに激似だったが全くの別人で、「こんなにもそっくりな人って居るんだ。」と。
以降、「有名人で、此処迄そっくりな人を見掛けた事は無かった。」のだが、つい先日、5年振りに足を運んだ「第49回野毛大道芸」で、“2人目”で出会す事に。リンク先で触れている「人間ジュークボックス」のタカパーチ氏のパフォーマンスを楽しんでいた所、横に誰かが来た気配。横に顔を向けると、シルヴァーカーに掴まった1人の爺さんが。横顔をチラッと見ただけだったので、特に気にする事も無く、再びタカパーチ氏のパフォーマンスに目を向けたのだが・・・。
暫くして、タカパーチ氏に曲のリクエストをすべく、其の爺さんが前に移動。そして、此方を振り返った時、彼の顔に目が釘付けになってしまった。其の顔はどう見ても、俳優の故・長門裕之氏だったから。故人の彼が居る訳も無く、何度も何度も見返したのだが、背格好も含め、どう見ても長門氏本人。正確に言えば、桑田佳祐氏にそっくりだった若かりし頃の彼では無く、“晩年の彼”にそっくりなのだ。ニコッと笑った時の表情も、もう長門氏にしか見えない程。
【桑田佳祐氏(左)、[若かりし頃の]長門裕之氏(右)】
【[晩年の]長門裕之氏】
結局、関武志の時の様な“差異”を見出だす事は出来なかったが、当たり前の話だけれど“そっくりさん”に過ぎない彼。他人の空似とはいえ、「『世の中には、自分とそっくりな人間が3人は居る。』というのは本当なんだなあ。」と、改めて思い知らされた次第。