************************************************
「原因不明の小児急性肝炎か 症例を国内初確認 欧米で報告相次ぐ」(4月25日、毎日新聞)
米国や欧州で今年1月以降、原因不明の子供の急性肝炎の症例報告が相次いでいる事を巡り、厚生労働省は25日、「同様の症状が出た症例を、国内で初めて確認した。」と発表した。
世界保健機関(WHO)の報告によると、今月21日迄に12ヶ国で169例が確認され、1人が死亡した。此の内、74例で夏風邪や結膜炎等の原因ウイルスで在る「アデノウイルス」が検出されている。症状は黄疸や肝障害の程度を表す肝酵素の数値の異常の他、一部の症例では腹痛、下痢、嘔吐等が報告されている。
今回の症例は、21日に自治体から国に報告が在った。アデノウイルスは陰性で、肝移植はしていない。基礎疾患の有無は不明で、新型コロナウイルスは陰性だった。厚労省は症状や居住地、性別、年齢は明かしていない。
WHOは23日、各国から情報を集める為に、原因不明の子供の急性肝炎の暫定的な症例の中に「可能性例」を定義。16歳以下で、2021年1月以降に確認された急性肝炎で、A~E型のウイルス性肝炎の症例は除外している。
************************************************
新型コロナウイルス感染症の終息気配が全く見えない中、今度は“原因不明の子供の急性肝炎”が多くの国で確認されていると言う。「人類の歴史は、病気との闘いの歴史。」という言葉が、改めて思い浮かぶ。
今の所、死者数は1人という事だが、新型コロナウイルス感染症からも判る様に、ウイルスはあっと言う間に蔓延する物。早めに手を打つに越した事は無いだろう。