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「還暦、でも精神年齢46歳 ネット調査」(8月5日、北海道新聞)
実年齢は60歳、でも精神年齢は46歳。未だ未だ叶えたい夢も在る。プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険(PGF生命)が、今年還暦を迎える男女を対象にアンケートを実施。気が若く、情熱を絶やさない、生き生きとした姿が浮かび上がった。
インターネットを通じ、男女千人ずつから回答を得た。「自分の精神年齢は、何歳と感じているか?」と尋ねると、平均は46.4歳(男性45.9歳、女性46.・9歳)。肉体年齢は平均53.8歳(男性53.5歳、女性54.1歳)となった。
7割が「還暦を迎える実感が湧かない。」、8割が「赤いちゃんちゃんこを着る事に、抵抗が在る。」としている。
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以前にも書いた事だが、自分が子供だった頃、60歳と言えば“御爺さん”や“御婆さん”という印象が非常に強かった。実際、其の位の年齢の人を見掛けると、見た目も言動も“高齢者”という感じだったから。
でも、今は其の位の年齢でも、若々しい人は多い。感覚的に言えば、“今の70代半ば以上”が“昔の60歳”といった感じに見える事が多い。
厚生労働省が纏めている「簡易生命表」によると、今年還暦を迎える人達が生まれた1957年では、日本人の平均寿命は「男性:63.24歳、女性:67.60歳」となっている。2016年度の平均寿命が「男性:80.98歳、女性:87.14歳」なのだから、60年間で男性は「17.74歳」、女性は「19.54歳も伸びた事になる。
仮に「彼等が、還暦の人のイメージを作り上げた時期を10歳とする。」ならば、(今年還暦を迎える人達が10歳を迎えた)1967年でも、平均寿命は「男性:68.91歳、女性:74.15歳」で、昨年と比べると男性は「12.07歳」、女性は「12.99歳」伸びた訳だ。今の還暦者が持つ実年齢と精神年齢のギャップが男性では「14.1歳」、女性では「13.1歳」という事だから、“50年前の平均寿命と昨年の平均寿命の差”と大体同じと言える。
“中年”となって久しく、還暦を迎えるのもそう遠くは無くなった年齢の自分だが、図々しい事に精神年齢は30代、否、20代と感じたりする事も在る。肉体年齢は流石に衰えを感じるものの、其れでも40代前半という意識が。
童謡「船頭さん」は1941年に発表された作品だそうです。
その頃の60歳は本当におじいさんだったんですね。
私も数年前に還暦を過ぎ古希が目の前に迫ってきましたが、気分は少年時代のまま(笑)。
体力気力が若々しいのは良いことですが、思考回路までもが少年少女の頃で停止して、幼稚なままでは困りもの(自戒を込めて)。
記事中の数字を見ると、1957年からの10年で男性は+5.67、女性は+6.55伸びてますが、その後の50年で見ると男性+12.07、女性+12.99しか伸びていません。
10年ごとの伸びを比較しないと何とも言えませんが、伸びが徐々に鈍化しているのでしょうか。
食糧事情の好転や医学の発達により寿命が延びる傾向にあるのは確かですが、一方で伸びが鈍化しているのは、寿命の限界に近付きつつあるのか、増大する精神ストレスが作用しているのか・・・。
「ぴんぴんころり」が切実な願いになりつつあります(苦笑)。
「思考回路迄もが少年少女の頃で停止。」、自分も全く同じです。ですので、若い子と話していても同年代程には違和感を覚えないものの、「確りした部分を持たないといけないなあ。」と常日頃自戒している次第です。
「延びが徐々に鈍化している。」、自分も同じ事を思っていました。医学の発展等が平均寿命を延ばして来たけれど、其の一方で飽食さ故の不摂生も多くなり、結果として鈍化させて来ているのかもしれないし、抑、“肉体的”に大幅な平均寿命アップは無理なのかもしれません。
又、平均寿命は延びたものの、健康寿命(寝たきりに等ならず、一人で健康的に生活出来る寿命。)は思った程延びていないのも、留意する必要が在るでしょうね。健康で楽しく、生きて行きたいものです。