
カープが大苦戦を強いられている。昨日は大勝したが、18日現在で5勝9敗という成績も然る事ながら、チーム打率が2割2分5厘、チーム防御率が3.92というのは、その鉄壁の守備力と粘っこい攻撃に苦しめられて来たジャイアンツ・ファンからすると信じ難い状況だ。
こちらの記事でも書かれている様に、今季から指揮官を務めるマーティー・ブラウン監督の改革が、現在の所上手く機能していない点は否めないだろう。
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[ブラウン改革]
① 主軸の前に出塁率の高い選手を配置
効率的に得点を上げるという趣旨から、昨季5番打者だった前田智徳選手を2番に起用。ところが、5番迄に得点力の高い選手を集めた結果、下位で攻撃が分断されてしまい、大量得点を奪えない状況に陥ってしまっている。1試合平均2.4得点は12球団で最下位。
② 一塁手と三塁手の定位置を内側に配置
一、二塁間と三遊間を狭めた方が、アウトの確率が高いという判断からだったが、一塁線及び三塁線を破った当りが長打となってしまうケースが多々在り、それが致命傷になってしまっている。
③ 先発投手に投球数制限を設定
先発投手を中4日で登板させる為の決断だったが、結果的には好投していても球数制限によって降板し、後を継いだ投手が決勝打を打たれてしまうケースがこれ迄は見られた。
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これ等に付いては、自分も同じ事を感じていた。①で言えば、戦力的にやや手薄な事を考えると、”打線の山”を分けて作れというのも気の毒。唯、もう少し得点力の在る選手を散らした方が良いのではないかと思っていたので、昨日の試合で大幅に打線を組み替え、取り敢えずは結果を出せて良かった。
②に付いては、高い得点力が望めない現状を考えると、従来の様に長打を許さない配置がベターではないかと思う。
そして③だが、これはブラウン監督の方針に反意を示したい。と言うのも、この球数制限には苦い思い出が在るからなのだ。
長嶋監督(第二次政権)の時に一軍投手コーチを、そして原監督(第一次政権)の時には一軍ヘッドコーチを務めた鹿取義隆氏。現役時代のあの連日連夜の投げっぷりには頼もしさを感じたし、指導者としても素晴らしい能力を持った人物だとは思っている。でもメジャー流と言うのだろうか、あのデータ至上主義とも思える点はやや戴けなかった。先発投手が好投し、未だ未だ投げられる状態なのに、(当時の彼の言動を見聞すると、そうとしか思えないのだが。)球数制限を理由に降板させ、後を継いだ投手が滅多打ちに遭うというシーンを何度も見させられた。
球数制限を全面的に否定する気は無いが、データ(球数)よりも、その時の投手の状態を”プロの目”でもっと判断して欲しいという気持ちが強い。原則に於いて球数を判断基準にするのは良いが、それに100%囚われてしまうと駄目だろう。TPOを踏まえた柔軟な対応が必要ではないか。
個人的にはブラウン監督に非常に期待している。マイナー・リーグとはいえ、伊達や酔狂では最優秀監督賞は受賞出来ない。それに新しい事を始める上では、必ずと言って良い程産みの苦しみが在るもの。嘗てカープが初優勝を達成した最大要因には、ジョー・ルーツ監督の改革の姿勢が在ったと思っている。
”王シフト”を最初に敷いたのはカープだった。初めは奇策と揶揄されたが(結果的に、王選手に対しては余り効果を発揮したとは言い難いが。)、今ではああいった極端なシフトが敷かれる事は珍しくなくなっている。そういった斬新な取り組みを多く行って来たし、以前から書いている様に、その独自にして真摯なチーム作りには頭が下がる思いのカープなので、今の状態がカープ再生の為の産みの苦しみで在って欲しいと願う。
こちらの記事でも書かれている様に、今季から指揮官を務めるマーティー・ブラウン監督の改革が、現在の所上手く機能していない点は否めないだろう。
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[ブラウン改革]
① 主軸の前に出塁率の高い選手を配置
効率的に得点を上げるという趣旨から、昨季5番打者だった前田智徳選手を2番に起用。ところが、5番迄に得点力の高い選手を集めた結果、下位で攻撃が分断されてしまい、大量得点を奪えない状況に陥ってしまっている。1試合平均2.4得点は12球団で最下位。
② 一塁手と三塁手の定位置を内側に配置
一、二塁間と三遊間を狭めた方が、アウトの確率が高いという判断からだったが、一塁線及び三塁線を破った当りが長打となってしまうケースが多々在り、それが致命傷になってしまっている。
③ 先発投手に投球数制限を設定
先発投手を中4日で登板させる為の決断だったが、結果的には好投していても球数制限によって降板し、後を継いだ投手が決勝打を打たれてしまうケースがこれ迄は見られた。
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これ等に付いては、自分も同じ事を感じていた。①で言えば、戦力的にやや手薄な事を考えると、”打線の山”を分けて作れというのも気の毒。唯、もう少し得点力の在る選手を散らした方が良いのではないかと思っていたので、昨日の試合で大幅に打線を組み替え、取り敢えずは結果を出せて良かった。
②に付いては、高い得点力が望めない現状を考えると、従来の様に長打を許さない配置がベターではないかと思う。
そして③だが、これはブラウン監督の方針に反意を示したい。と言うのも、この球数制限には苦い思い出が在るからなのだ。
長嶋監督(第二次政権)の時に一軍投手コーチを、そして原監督(第一次政権)の時には一軍ヘッドコーチを務めた鹿取義隆氏。現役時代のあの連日連夜の投げっぷりには頼もしさを感じたし、指導者としても素晴らしい能力を持った人物だとは思っている。でもメジャー流と言うのだろうか、あのデータ至上主義とも思える点はやや戴けなかった。先発投手が好投し、未だ未だ投げられる状態なのに、(当時の彼の言動を見聞すると、そうとしか思えないのだが。)球数制限を理由に降板させ、後を継いだ投手が滅多打ちに遭うというシーンを何度も見させられた。
球数制限を全面的に否定する気は無いが、データ(球数)よりも、その時の投手の状態を”プロの目”でもっと判断して欲しいという気持ちが強い。原則に於いて球数を判断基準にするのは良いが、それに100%囚われてしまうと駄目だろう。TPOを踏まえた柔軟な対応が必要ではないか。
個人的にはブラウン監督に非常に期待している。マイナー・リーグとはいえ、伊達や酔狂では最優秀監督賞は受賞出来ない。それに新しい事を始める上では、必ずと言って良い程産みの苦しみが在るもの。嘗てカープが初優勝を達成した最大要因には、ジョー・ルーツ監督の改革の姿勢が在ったと思っている。
”王シフト”を最初に敷いたのはカープだった。初めは奇策と揶揄されたが(結果的に、王選手に対しては余り効果を発揮したとは言い難いが。)、今ではああいった極端なシフトが敷かれる事は珍しくなくなっている。そういった斬新な取り組みを多く行って来たし、以前から書いている様に、その独自にして真摯なチーム作りには頭が下がる思いのカープなので、今の状態がカープ再生の為の産みの苦しみで在って欲しいと願う。

昨季迄カープ(というより山本監督)は先発投手を引っ張りがちでした。それは中継ぎ陣が不安だったからですが先発を引っ張りすぎて星を落とす事も多かったです。
しかし今季も黒田に関しては100球を投げさせる事が多いですね。これは彼のスタミナを勘案しての事でしょう。ブラウン氏は“ケース・バイ・ケース”の采配をしているといえるでしょう。
①と②は仰るとおり(①は前田の打順は変わりましたね)ですが③は現在の所機能している様に思います。つまり、要は打線かと。せっかく頑張っている中継ぎ陣(あまり補強してないのにエライ頑張りようです)と③についてはプランどおりにいっているのに勝てない首脳陣(本当に打線が打てない。今日は打ちまくりましたが)を責めないであげて欲しい、というところです。
しかしカープは例によっての大苦戦。ラロッカの放出は痛かったですかね。資金が苦しいチーム(ラロッカはそうばかりも言えませんが)はやはり厳しいですね……。阪神のシーツや金本の活躍を見る度複雑な心境に(過去の巨人の江藤と川口もそうでしたが)。まあ、気長に待ちます(笑)
優勝は私が死ぬ迄にしてくれたらいいです、一度でいいので。それ迄は私も頑張るつもりでいます。
ジャイアンツ戦は全てを詳細に見ているのですが、他チームの試合はなかなかそうもいかず、カープの闘い方に付いてもスポーツ・ニュースでのダイジェスト乃至は対ジャイアンツ戦から判断しているというのが実状です。ですので、対ジャイアンツ戦で見る限りでは、球数制限に固執し過ぎて先発を早めに見切りを付けてしまい、失敗したという印象が強いんです。以前に鹿取コーチがしていた過ちを、ブラウン監督も為しているのではないかと。
でも、球数制限をあくまでも一つの指標として捉え、ケース・バイ・ケースで判断しているならば、それは戦法として在りでしょうね。否定されるべきは、投手の調子を”目”で判断する事無く、”機械的”に規定の球数に到達したから交代というスタンスに在ると思っています。
あの辛口のノムさんが、カープとマリーンズに関しては、「育成方針がしっかりしており、二軍に優秀なスタッフが揃っている。」と褒めていました。ファンのhigu様には申し訳無いのですが、12チームで最も資金力の無いカープは、本当に知恵&努力で良く頑張っていると敬服しています。
一昨日の試合では外野を2人にして、投手&捕手を除いた内野を5人という奇策に打って出たカープ。残念ながら、捕手のボール後逸で加点されてしまったものの、策自体は上手くはまったと思います。王シフトにせよ、こういった既成概念に捉われない、所謂奇策を繰り出すカープって魅力的です。頭の固いジャイアンツでは、先ずああいった策は用いないでしょうね。