ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

呪いの町

2008年12月07日 | 時事ネタ関連
当ブログでも何度か紹介させて貰っている、ハムぞー所長様の「東西々々」シリーズ。「関東」と「関西」の意外な違いを毎回取り上げられており、目から鱗が落ちる思いをしばしばさせられるのだが、先日アップされた記事「ポリタンク~東西々々~」にも驚かされた。幼少時を名古屋で過ごし、長じてからはずっと関東圏で暮らしている自分にとって、「ポリタンクの色は赤に決まっている。」という“常識”が在ったのだが、関西では「青」や「水色」が普通なのだとか。これは、かなり意外な事実だった。

閑話休題

週刊新潮(11月27日号)に、「2年弱で24人が首を吊った英国『呪いの町』」という記事が載っていた。同国ウェールズ最大の都市カーディフ。その近郊のブリッジエンドは人口3万9千人の小さな町なのだが、2年間弱で24人が首吊り自殺していると言う。我が国では年間3万人を超える自殺者が出ており、これは人口比で言うと約0.025%。ブリッジエンドの場合、1年で12人の首吊り自殺者と考えると人口比では約0.03%という事になり(首吊り以外の自殺者も居るだろうから。)、確かに高い割合では在る。イギリス全体の自殺者の割合は10万人中8.5人(0.0085%)という事なので、この町の自殺者数の多さは異常と言えよう。

唯、ブリッジエンドが、そもそも自殺者の多い町だった訳では無い。同町での一昨年の自殺者数は、1年間に3人だった。昨年1月、18歳の男子学生が自宅付近で首吊り自殺して以降、同年2月に2人、8月に1人、12月に2人が同様の方法で自殺。今年に入ってもその連鎖は止まらず、2年弱で24人を数える事に。自殺者は15歳から27歳の男女で、年齢も性別もバラバラだと言う。

小さい町故に自殺者同士が知り合いでもおかしくは無いのだが、17人目の自殺者が出た直後に、17人中10人迄もが奇妙な共通点を持っている事が判明。「Bebo」なるサイトの利用者で、「このサイトが原因で首吊り自殺を図ったのではないか?」とされたのだ。この「Bebo」は黒を基調にしたメイド服をロック風にアレンジした“ゴスロリファッション”に関心の深い若者が集まるサイトだが、日本の自殺サイトの様に自殺を奨励したり、賛美したりしている訳では無く、サイト内の掲示板で集団自殺を呼び掛ける様な書き込みも見当たらないそうで、地元警察もその関連性を否定。

他の共通点としては「低所得者の子弟」と「遺書が無い。」という2点が挙げられている。議会の対策委員会は「最初に自殺した少年の後追い。」としているが、これだけ長期に亘って首吊り自殺が続いている理由としては弱い気も。

其処で出て来たのが、「ブリッジエンドは『呪いの町』。」とう噂。何でも同町には嘗て捕虜収容所が在り、其処で亡くなった者の悪霊が原因ではないかと言うのだ。在り勝ちな噂だが、過去に遡れば恨み辛みをこの世に残して亡くなった者は何処の土地でも居る。ブリッジエンドだけが例外では無いと思うのだが・・・。

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3 コメント

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Unknown (マヌケ)
2008-12-07 12:57:37
自殺者が他の自殺者のことを知っているのであれば共通する何かがあるのかもしれませんが、単なる偶然なのではないでしょうか。 奇跡的な確率で偶然にも起こることというのが世の中には結構あるようですよ。 情報に垣根がなくなって世界中でいろんな事象が同時多発的に起こるようになりましたから、情報がたやすく入り込んでくることによる現象の中で連鎖とみなされるものも増えてくるでしょう。 貧困が理由で命を絶つ人も昔からたくさんいたことと思われますが、それが身近に感じられるほどには昔は情報の垣根が高くて知ることもできなかったというのがあると思います。 クリスマスが近くなるにつれてアメリカなどでは自殺が増えると聞きますが、経済の破綻から連鎖する悲しい出来事が増えませんようにという気持ちです。 追い詰められた時にすがることができる誰かがいる人でない一人ぼっちな人がネットで知り合って道ずれなどというのがネット社会ではありがちなイタタマレナイ状況がありますが、そういうサイトは削除するとか、どうにかできないものでしょうか。 
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>マヌケ様 (giants-55)
2008-12-07 14:36:32
書き込み有難う御座いました。

以前、「偶然」という言葉を何乗かした様な話を本で読みました。かなり昔の話だったと思いますが、家の壁の前で一人の男が下腹部を銃で撃たれ、その弾丸は壁を貫通し、家の中に居た女性の腹部に留まってしまったとか。弾丸は摘出されたのでしょうが、それから10ヶ月後に彼女は妊娠。下腹部を撃たれた男性の精子が弾丸に付着し、それが女性に着床してしまったという、かなり眉唾な話では在りますが(精子ってかなり微弱で、空気に触れると死んでしまうって話だったと思いますし。)、もし事実としたらこんな凄い偶然は無いですよね。

世の中には得てして、信じられない様な偶然が在る物ですが、今回の話に関しては自分も単なる偶然・・・と言うか、連鎖反応的な物の様に感じます。生活が困窮している事に加え、似た様な自殺が続いている事を知っての連鎖自殺ではないかと。

自殺の方法や自殺志願者を募る様なサイトは論外ですが、自殺者の悩みを聞き、自殺を引き留める趣旨でのサイトなら賛成。自分の中で悩みを溜め込んでしまうのでは無く、それを他者に吐き出す事で救われるケースも在りますし。唯、双方(相談者&被相談者)が自分を曝け出す事で、御互いに“共鳴”し合ってしまった挙句、悲惨な結果へと結び付いてしまう可能性もゼロではないかと。
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記事紹介、有難うございます (ハムぞー)
2008-12-07 23:04:52
時間にして、わずか三時間(新幹線で)の
東京と大阪にしてコレだけの違いがあるという・・

もともと数年前までは東京に行くことも少なく
逆にそれゆえに今になって、
東西の違いがよく気づくように思います。

g-55さんにはいつもご声援いただき
有難いです。
ボチボチではありますが
頑張ってまいります
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