ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

なんちゃっておじさん

2023年04月04日 | 其の他

2日の夜、TV点けたら、フジテレビ系列で「妖怪ランキング百科」【動画】なる番組が放送されていた。古来より日本語り継がれて来た妖怪は3千種類以上居り此れ等を妖怪のプロフェッショナル集団が、独自目線でランキング付けする。というコンセプトの番組らしい。自分は数分位しか見なかったのだけれど、丁度扱われていた妖怪が余りにも馬鹿馬鹿しく、見ていて大笑いしてしまった。

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林檎の怪(りんごのかい)秋田県仙北郡角館町に伝わる妖怪。昔、或る村に1人のが住んでいました。或る晩の事、此の爺の家に妙な者が遣って来たかと思うと、言うに事欠いて『“ばんば(=糞)”、御馳走してけれ。』乞いました。余りにも不思議な頼みだった、爺も呆れてしまいましたが、其れでも願い通りにを持って来て、出して遣りました。すると其の者は、『美味い、美味い。』と喜んで、如何にも美味そうに糞を食べてしまいました。そして帰り際には、自分の尻からホヤホヤと温かい糞を掴み出すと、『此れを食ってみろ。』と言います。余りに人を馬鹿にした話だと思う爺でしたが、『食え、食え。」と強いるので、到頭決心して、糞を口にします。糞は意外にも、頬が落ちる程美味い物でした。其れからというもの、此の不思議な者は、毎晩爺の家を訪ねては、人糞を御馳走になり、爺には自分の糞を与えて去る様になりました。『然し、此れは幾ら何でも不思議過ぎる事だ。どうも怪しい。』、そう考えた爺は、或る晩、例の如く糞を御馳走し合った後、帰ろうとする者の背を、隠し置いて在ったで切り付けました。謎の人物は不意打ち食らって、悲鳴を上げて逃げ去ります。夜が明けてから足跡辿ってみると、裏の畑に生えている大きな林檎の樹に行き着きました。怪しい者の正体は、林檎だったのです。には、昨夜の鉈の傷が生々しく残っていました。爺が御礼に貰っていた糞は、実は此の林檎の腐った果実で在ったのです。という話。
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調べてみたら、柿男なる妖怪も居るそうだ。古くから伝わって来た“御化け話”だろうが、今でいう所の都市伝説の一種といって良い。

都市伝説と言えば怖い類いの物が多いけれど、林檎の怪や柿男の様な“馬鹿馬鹿しくて笑える類いの物”も在ったりする。中でも自分にとって最も印象深いのは、1977年から1978年に掛けて流行した「なんちゃっておじさんだ。

元々は「ニッポン放送の深夜ラジオ番組で、『友人から聞いた話。』という女子高生投書が紹介されたのを皮切りTV番組雑誌等でも取り上げられ、日本中で社会現象と呼べる程の大ブームになった存在。」で、山手線や小田急線等、都内の電車内に出没し、急に泣き出したり、独り言をぶつぶつ言ったりした直後、頭上に両手で輪を作り*1、『なーんちゃって!』と言って乗客達の笑いを誘うと、何事も無かったかの様に去って行く小父さん。というのが定番パターン。どう考えても“作り話”なのだが、当時は子供のみらなず、大人達も此の都市伝説を、良く口にしていた物。

ネット発信源に、悪意の在るデマ誹謗中傷が少なく無い昨今。なんちゃっておじさんの様な笑える都市伝説なら、癒やされる物が在るのだけれど・・・。

*1 今で言うならば“丸ポーズ”【動画】。


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