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「太り過ぎ、世界の半数に 無策なら『2035年迄に』」(3月31日、共同通信)
肥満の防止に取り組む「世界肥満連合」(英国)が、31日迄に報告書を公表し、各国が積極的に対策を取らなければ、世界人口の約半数が2035年迄に「太り過ぎ」か、より深刻な「肥満」に分類されるとの推計を明らかにした。
肥満は心疾患や癌、糖尿病の疾患リスクを高める。最悪のシナリオでは、医療への負担増等により、各国経済への影響が年間4兆ドル(約530兆円)を超えると予測。世界で流行した新型コロナウイルスに匹敵する規模の打撃を、経済に与え兼ねないと警告した。
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「世界肥満連合」が今回公表した報告書によれば、約半数の内訳は「太り過ぎ(BMI25以上30未満):約27%、肥満(BMI30以上):約24%」で、併せて約51%という事になっている。
自分は既に此の仲間入りをしているので偉そうな事は書けないが、「『世界人口の約半数が、2035年迄に太り過ぎ以上になる。』という推計通りになると、各国経済への影響が約530兆円を超える。」というのは、非常に由々しき事態と言える。
昨年、WFP国連世界食糧計画(国連WFP)及び国連食糧農業機関(FAO)は「ウクライナ戦争により食料、燃料、肥料価格が急騰し、世界で8億2,800万人の人々が飢餓状態に在る。」と警告した。「世界の人口は、80億人を突破した。」とされているので、「世界では、10人に約1人が飢餓状態に在る。」という事になる。12年後の2035年、飢餓で苦しむ人の割合がどうなるかは判らないけれど、「少なからずの人々が、其の日食べる物に事欠いている。」という現実が在る一方で、「世界人口の約半数が、太り過ぎ以上になる。」というのだから、其の両極端さに「何とかならない物かなあ?」という思いが。