以前にも触れた事だが、男女間の揉め事に関しては他者がどうこう言うべきものでは無いと思っている。明らかに法に触れる事で在ればいざ知らず、そうで無ければ当人同士が勝手に解決べき事だと考えているからだ。
一昨日の深夜、御笑い芸人コンビの極楽とんぼの山本圭一氏が、所属している吉本興業から実質的に解雇された事が報じられた。何でも16日深夜から17日未明にかけて、函館市内のビジネスホテルに17歳の少女を連れ込み、飲酒させた上で無理矢理淫らな行為を働いたという事で、その少女が警察に被害届けを出したという。強姦の疑いも含め、警察は任意で山本氏から事情聴取を行い、吉本興業は「未成年者との飲酒行為及び淫らな行為が在った為、許されざる反社会的行為に該当するものとして所属契約の解除処分を下した。」と発表。
先ず「今回の事件に関しての話では無い。」という条件付きで書くが、有名人をターゲットにした美人局的な事件はまま在る事。先だってもジャイアンツの若手投手の卑猥な写真が、メール交換をしていた女性によって暴露された事が在ったが、どういう経過を辿ったにせよ双方が同意してその手の卑猥な写真を交換し合ったというのに(これはその彼女も認めている。)、一方的に”ばらまく”というのはどうかと思っている。幾ら偉そうな事を言った所で、自らは”一般人”として名前も姿も隠された状態にしておきながら、相手の”有名人”は目線が入っているとはいえ、プロ野球に興味が在る人間で在れば大概誰だか判ってしまう様な状態で一方的に”辱められる”というのは酷い話ではないか。勿論、そんな軽率な事をしてしまった若手投手はアホだが、写真週刊誌に売り込む人間ももっと下衆。そんな写真の買い取り&掲載をしておきながら、高みから正義面して”教え”を垂れている出版社にも反吐が出る思いしかない。
今回の事件がそういった美人局的なもので在ったかどうかは判らないが、17歳の少女が夜中に、ホテルの一室にノコノコと入ってしまったというのはどうかとは思う。しかし、どういう状態にせよ未成年に飲酒をさせ(黙認も含む。)、暴行を働いたというので在れば、山本氏が厳しい罰を受けるのは当然だろう。上記した様な「単なる男女間の揉め事」といった話では無いからだ。有名人で在れば尚更、その言動には注意を払わなければならないとも思うし、ましてや彼の場合、公然猥褻の疑いで書類送検されたり、女性問題でトラブルを起こした過去が在るのだから、軽率の謗りは免れない。
芸人として極楽とんぼが面白いと思った事は全く無く、山本氏が今回の件で芸能界から消えようがどうしようが、どうでも良い事というのが正直な気持ち。唯、何とも嫌な気持ちになるのは、今回の件で彼が所属していた社会人硬式野球クラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」*1の解散を、オーナー兼監督の萩本欽一氏が直ちに決めた事。
「事が事だけに山本だけが責められる問題では無い。大好きな野球だったけど、止める事にした。ゴールデンゴールズは夢物語だった。又何処かでやりたいな、という気持ちはチラチラ在る。」とその理由を口にしたが、これはどう考えてもおかしいと思う。今回の暴行事件の現場に、チーム関係者が多く加わっていたというのならば未だ判らないでもないが、幾らチームの”広告塔”的な役割をも担っていた人間とはいえ、山本氏一人の事件でチームを解散するというのは、高校野球で一部の部員の不祥事からチーム自体が出場辞退させられるといった、歪んだアマチュアリズムと一緒ではないか。
欽ちゃん御得意の「皆で一緒に頑張る。」といった姿勢を打ち出したのかもしれないが、コーチや選手を含めて50人近く居るこのチームの人間達は、大好きな野球をやりたいという思いと、人間「萩本欽一」を信じて、全てを擲って加入したと思う。それなのに、良い歳をした大人が一人で勝手に為した愚行によって、彼等が外に放り出されるというのでは、欽ちゃんがどんな奇麗事を並べ様が、全て嘘臭く空々しいものにしか聞こえて来ない。「又何処かでやりたいな、という気持ちはチラチラ在る。」というのも、聞き様によってはこれ程選手達を馬鹿にした言葉は無いとも言え、それならば何の罪も無い他の選手達の為にもきちんとチームを継続させろと言いたい。
幾らオーナー権限が在るとはいえ、今回の一件でチーム解散を即断してしまうというのは、何か己が美学に酔っている様にすら感じる。失礼を承知で尚言えば、こんな簡単にチーム解散を決めてしまうのでは、チームの発足自体が自身の売名行為だったと指摘されても仕方ないのではないか。自らの不祥事によってチームが解散という事になれば、山本氏を精神的に追い込み兼ねないとも思う。
繰り返しになるが、今回の事件現場に山本氏以外にもチーム関係者が加わっていたというので在れば話は別だが*2、そうでなければ一人の愚行の為に他の無辜な選手達の”夢”を奪っては絶対にならないと思うし、奪う権利は欽ちゃんだろうと無い筈だ。
*1 昨年書いた「欽ちゃん球団に物申す!」という記事で、欽ちゃんの野球観の危うさを指摘したが、それが不幸にも当たってしまったという事か・・・。
*2 この記事をアップした後、この現場には他にも同チームの男性選手2名が居た(「酒の席に同席」とだけ在るので、暴行に加わったか否かは定かでは無いが。)という情報を目にした。そうで在れば事情がやや異なって来るとは思うが、それでも当該者を首にするなりすれば済む事ではなかろうか?チーム全体がこの事件に関与していた訳では無いだろうし、連帯責任でチーム解散というのでは、余りにもその他大勢の無辜の選手が気の毒過ぎる。
一昨日の深夜、御笑い芸人コンビの極楽とんぼの山本圭一氏が、所属している吉本興業から実質的に解雇された事が報じられた。何でも16日深夜から17日未明にかけて、函館市内のビジネスホテルに17歳の少女を連れ込み、飲酒させた上で無理矢理淫らな行為を働いたという事で、その少女が警察に被害届けを出したという。強姦の疑いも含め、警察は任意で山本氏から事情聴取を行い、吉本興業は「未成年者との飲酒行為及び淫らな行為が在った為、許されざる反社会的行為に該当するものとして所属契約の解除処分を下した。」と発表。
先ず「今回の事件に関しての話では無い。」という条件付きで書くが、有名人をターゲットにした美人局的な事件はまま在る事。先だってもジャイアンツの若手投手の卑猥な写真が、メール交換をしていた女性によって暴露された事が在ったが、どういう経過を辿ったにせよ双方が同意してその手の卑猥な写真を交換し合ったというのに(これはその彼女も認めている。)、一方的に”ばらまく”というのはどうかと思っている。幾ら偉そうな事を言った所で、自らは”一般人”として名前も姿も隠された状態にしておきながら、相手の”有名人”は目線が入っているとはいえ、プロ野球に興味が在る人間で在れば大概誰だか判ってしまう様な状態で一方的に”辱められる”というのは酷い話ではないか。勿論、そんな軽率な事をしてしまった若手投手はアホだが、写真週刊誌に売り込む人間ももっと下衆。そんな写真の買い取り&掲載をしておきながら、高みから正義面して”教え”を垂れている出版社にも反吐が出る思いしかない。
今回の事件がそういった美人局的なもので在ったかどうかは判らないが、17歳の少女が夜中に、ホテルの一室にノコノコと入ってしまったというのはどうかとは思う。しかし、どういう状態にせよ未成年に飲酒をさせ(黙認も含む。)、暴行を働いたというので在れば、山本氏が厳しい罰を受けるのは当然だろう。上記した様な「単なる男女間の揉め事」といった話では無いからだ。有名人で在れば尚更、その言動には注意を払わなければならないとも思うし、ましてや彼の場合、公然猥褻の疑いで書類送検されたり、女性問題でトラブルを起こした過去が在るのだから、軽率の謗りは免れない。
芸人として極楽とんぼが面白いと思った事は全く無く、山本氏が今回の件で芸能界から消えようがどうしようが、どうでも良い事というのが正直な気持ち。唯、何とも嫌な気持ちになるのは、今回の件で彼が所属していた社会人硬式野球クラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」*1の解散を、オーナー兼監督の萩本欽一氏が直ちに決めた事。
「事が事だけに山本だけが責められる問題では無い。大好きな野球だったけど、止める事にした。ゴールデンゴールズは夢物語だった。又何処かでやりたいな、という気持ちはチラチラ在る。」とその理由を口にしたが、これはどう考えてもおかしいと思う。今回の暴行事件の現場に、チーム関係者が多く加わっていたというのならば未だ判らないでもないが、幾らチームの”広告塔”的な役割をも担っていた人間とはいえ、山本氏一人の事件でチームを解散するというのは、高校野球で一部の部員の不祥事からチーム自体が出場辞退させられるといった、歪んだアマチュアリズムと一緒ではないか。
欽ちゃん御得意の「皆で一緒に頑張る。」といった姿勢を打ち出したのかもしれないが、コーチや選手を含めて50人近く居るこのチームの人間達は、大好きな野球をやりたいという思いと、人間「萩本欽一」を信じて、全てを擲って加入したと思う。それなのに、良い歳をした大人が一人で勝手に為した愚行によって、彼等が外に放り出されるというのでは、欽ちゃんがどんな奇麗事を並べ様が、全て嘘臭く空々しいものにしか聞こえて来ない。「又何処かでやりたいな、という気持ちはチラチラ在る。」というのも、聞き様によってはこれ程選手達を馬鹿にした言葉は無いとも言え、それならば何の罪も無い他の選手達の為にもきちんとチームを継続させろと言いたい。
幾らオーナー権限が在るとはいえ、今回の一件でチーム解散を即断してしまうというのは、何か己が美学に酔っている様にすら感じる。失礼を承知で尚言えば、こんな簡単にチーム解散を決めてしまうのでは、チームの発足自体が自身の売名行為だったと指摘されても仕方ないのではないか。自らの不祥事によってチームが解散という事になれば、山本氏を精神的に追い込み兼ねないとも思う。
繰り返しになるが、今回の事件現場に山本氏以外にもチーム関係者が加わっていたというので在れば話は別だが*2、そうでなければ一人の愚行の為に他の無辜な選手達の”夢”を奪っては絶対にならないと思うし、奪う権利は欽ちゃんだろうと無い筈だ。

*1 昨年書いた「欽ちゃん球団に物申す!」という記事で、欽ちゃんの野球観の危うさを指摘したが、それが不幸にも当たってしまったという事か・・・。
*2 この記事をアップした後、この現場には他にも同チームの男性選手2名が居た(「酒の席に同席」とだけ在るので、暴行に加わったか否かは定かでは無いが。)という情報を目にした。そうで在れば事情がやや異なって来るとは思うが、それでも当該者を首にするなりすれば済む事ではなかろうか?チーム全体がこの事件に関与していた訳では無いだろうし、連帯責任でチーム解散というのでは、余りにもその他大勢の無辜の選手が気の毒過ぎる。
これでは他の選手達は「欽ちゃんのオモチャ」扱いです。
話は変わりますけど、無垢な状態で「未来少年コナン」を観賞できるなんて、ある意味ウラヤマシイです。
チームを解散することで欽ちゃんは責任を取ったつもりかも知れませんが、ゴールデンゴールズに賭けた人たちの夢をこんな形で奪うことで、選手やファンに責任は感じないのかと言いたいです。
あと話が反れますが、こちらのエントリと私のエントリのタイトルを見比べて思わず笑ってしまいました。
方や丁寧な物言い、こなたベタな関西ことば、同じことを言っているのに、ブログの特徴がよく出ているなぁと(^^;)
責任なら、ご自分が監督を辞退し、完全な裏方になってしまえばいいんじゃないかと思うのですが「欽ちゃんパフォーマンス」無しにはゴールデンゴールスの存在価値はありえないと考えているのなら、欽ちゃん自信が「野球」の無垢な面白さを軽く見ているとしか思えないです。
所詮、野球チームは「自分のもの」だったんですね、このアマ野球界のピンチをどう思っているんでしょう。
私も同じように感じながらニュースを見ていました。
“妥協と満足は成長を止める”
とは、云いますが、オーナーであれ監督であれ、
今回は萩本欽一の美学を示す場では無いと思います。
大勢の人生、生活がかかっている球団の命運を、
“いろいろ悩んだ挙句、私が出した結論”
だったとしても、軽々しい言動だと思います。
せめて関係者の意見も聞いた上で発言するべきでしょう。
りさ・ふぇるなんですさんの仰る事にも同感です。
最初から履き違えていたのではないでしょうか?
野球への夢、ロマン、愛・・・、
萩本欽一という1人の男の見ていた夢だったのでしょうか?
今、萩本さんがしなければならないのは、不始末を犯し、芸人を廃業する山本氏と一緒になって、チームを解散し、独り善がりな謝罪をすることではなく、
“泣いて馬謖を斬る”
敢えて去り行く山本氏に鞭打ち、厳しく叱り、
チームの建て直しを図ることではないでしょうか?
それが出来ない、したくないという萩本氏ならば、
山本氏と同じく、仲間の信頼を裏切ったとしか云えません。
今回のことで、仮にチームが存続したにせよ、萩本さんの心がこれまで通りなら、先々の苦労を共にする仲間こそ、不憫なのではないでしょうか?
チームのメンバーの方の気持ちを思うと何ともやりきれません。
私は、地元北海道の駒大苫小牧高校の不祥事のことを思い出しました。
連帯責任というのは、どうなんでしょう。
当事者と責任者のみの処分というのはあり得ないのでしょうか。
このような軽卒な選択はしないはずかと思います。
それからどうでもいいことですが此処にコメントしてらしゃる方々
ほとんどブログ上の知り合いだったりします^^;
世間って狭いなあ
ゴールデンゴールズには元オリ選手がいるんだもん!(ぷんぷん
“歪んだアマチュアリズム”についてですが、今年のセンバツを辞退した駒大苫小牧の場合「2回目だから(昨年も不祥事を起こしているから)辞退は当然」との人も多かったような気がします。今回、山本氏個人に関して言えば“前科”がありますが書類送検はゴールデンゴールズのメンバーとして、ではないのでカウントしないとするとこれはゴールデンゴールズの「初不祥事」という事になるのでしょうか。ならば最悪でも「クラブ選手権辞退」すれば世間へは充分ではないでしょうか。欽ちゃんの決断を中には「潔い」と思う人もいるのでしょうが私にも「独りよがり」、「(潔い)自分に酔っている」にしか見えませんね。
でも正直に言うと欽ちゃん球団にはあまり好印象を持っていなかったので突き詰めると「どうでもいい」が本音ですね。理由は野球観ではなくマイクパフォーマンスです。ゴールデンゴールズ主催の試合でなら問題はないですが全国大会出場をかけた真剣勝負での萩本氏のパフォーマンス、はっきり言って嫌悪感を覚えていました。お客さんを楽しませる、と言っていましたが相手にとって大変非礼ではないか、時と場所を考えるべきでは、とずっと思っていました。
しかし社会人野球を取り巻く状況を考えると「必要悪」かとは思っていましたが…。個人的にはNOMOベースボールクラブの方に社会人野球の未来の可能性をかけたいです。
giantsー55さんもおっしゃることも最もですし、欽ちゃんの責任の取り方もやっぱり間違いではないと思います。
ひとつ言えることは、決して欽ちゃんは、
やーめた
とさじを投げたのではなく、苦渋の決断をしたということです。
僕は、例え誰かを悲しませることになっても、自分の生き甲斐を捨てる事になっても、世間に対して責任を取るため、何より被害少女のために、責任を取るために、こういった決断をしたと思います。
ゴールデンゴールズの存続のため、署名活動が始まったとききました。
僕は欽ちゃんのこの決断は否定しないが、この署名活動自体は支持するし、そして欽ちゃんが『存続』という決断をすることに期待します。
一番の疑問は、
「欽ちゃん、どこまでやるの?」
である。「百年構想」とまでは言わないが、5年後、10年後はどんなチームにするかというヴィジョンを持っていたのだろうか?
昨日、ラジオを聞いていたら、野球のクラブチームのオーナーでもある歌手の山本譲二氏が、
「いつか、ウチのチームからプロ野球でも活躍する選手を出せたら。」
と語っていたが、今回の騒動にうんざりしていた時に聞いただけに、えらく清々しく聞えた。(当然、この事件の発覚以前に収録したものであろう。)
企業が次々と社会人野球から撤退していくのに代わり、芸能人やプロ野球OBらがオーナーとなるクラブ・チームが増えていく傾向にあったが、オーナーの顔ばかりが目立ち過ぎて、どんな選手がどんなプレイをしているかということが話題になる機会が少ないのが以前から気になっていた。
それにしても、あのホリエモンや欽ちゃんが「野球界の救世主」扱いされていたなんて、それもほんの2年ほど前の話だ。
話は少しずれるが、チャンネルをひねれば、どんな芸を持っているのかよくわからん「お笑い芸人」たちばかりが目につくが、明日からもう見られない、と言われても惜しいと感じられるのはどのくらいいるだろう。