3連休最後の昨日、明治大学(生田キャンパス)で開催中の学園祭「第15回生明祭」に足を運んだ。今年も幾つかの学園祭を訪れたが、若い学生達の熱気は本当に凄い。模擬店で飲食物や花を購入し、様々な展示を見て回ったのだが、展示で言えば理系関連の物が特に面白かった。
興味深い物の中に、植物や昆虫、両生類、爬虫類、魚類、鳥類等を展示しているコーナーが在った。個人的には植物と鳥類をじっくり見ていたのだけれど、鳥類と相対して展示されていたのは数種類の蛇。2年前の記事「烏が居なくなったのは」のコメント欄でも書いた様に、自分は蛇が大嫌い。なので、蛇の展示はスルーしていたのだが・・・。
60代と思しき女性2人が、蛇の展示に見入っていた。学生スタッフと話しているのが聞こえて来たのだけれど、「此の蛇、凄い可愛い!」とか「私、蛇が大好きなの。」等、嬉々として“蛇愛”をアピールする女性(もう1人の方は、余り好きじゃ無さそうだったけれど。)。*1
自分自身が大嫌いという事も在るし、「女性、特に年配の女性は蛇が嫌い。」という思い込みが在ったので、「珍しいなあ。」と思った。同行した女性も「蛇が好きなんだって・・・。」と自分に言って来たのだから、矢張り珍しく感じたのだろう。
報道番組「あしたのニュース」でメイン・キャスターを務める大島由香里さんが以前、同番組内で“大の蛇好き”を公言していて、「へー。」と意外に感じたのだけれど、昨夜の放送では「東京スネークセンター」なる店を紹介していた。何でも原宿に在るカフェで、スタッフは客が指名した蛇をテーブル迄持って来てくれて、客は其の蛇を触ったり、首に巻いたりし乍ら、“至福の時”を過ごすのだとか。
蛇が大の苦手な自分にとっては、“至福の時”どころか“拷問”としか思えないのだが、驚いたのは「此の店の利用客は、約8割が女性。」という事実。又、最近は女性の間で蛇が人気なのだとも。いやあ、「吃驚したナァ、もう!」で在る。
*1 蛇が大好きという件の女性、学生スタッフに「此の蛇達には、どんな餌を与えているの?」と質問。「冷凍マウスを与えています。」と彼が答えた所、「えーーー、冷凍マウス!?」と驚いた後、ハイ・テンションで「冷凍マウスを与える所見たいわー!」と御強請りしていた。人の好みは十人十色とはいえ、蛇が冷凍マウスを丸呑みする所を見たいとは・・・。
蛇は私も大嫌いですが、獅子のように、名の知れた動物の王者でも無く、しぶとく生き残りを懸ける生態系の中庸としての立場、メディア取材の的にならない中途半端さが良いのかも知れません。
「人体博」、自分は福岡と東京の2ヶ所で見ましたが、確かに“食い付き”は、女性客の方が強かった様に感じました。「陣痛を男性が経験したら、死ぬ事も在る。」なんて話も目にしましたし、色んな意味で女性は強いのかも。
蛇が好きな人に其の魅力を聞くと、「彼の冷やっとした感触が良い。」という人が結構居ます。哺乳類や鳥類等には在る“温かさ”とは異なる、別の魅力という事なのでしょうね。