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[パ・リーグ]
ゴールデンイーグルス:梨田昌孝監督(64歳)<3年目>
[セ・リーグ]
ベイスターズ:アレックス・ラミレス監督(43歳)<3年目>
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来季のNPB、監督の顔触れだ。年齢は来年4月1日時点での物で、<>内の年数は、其のチームで監督を務めている年数。別のチーム、又は同じチームで以前監督を務めていた場合、通算年数は加えていない。パ・リーグ監督の平均年齢は「55.5歳」、セ・リーグは「51歳」で、パ・リーグの方が4.5歳上となっている。一番若いのは高橋監督の「42歳」、逆に一番上なのは森監督の「63歳」。親子程の年齢差だ。
今季、パ・リーグはゴールデンイーグルスがずっと独走状態に在ったけれど、終盤、ホークスが一気に追い上げて逆転し、後は独走状態で優勝を決めた。又、セ・リーグに関して言えば、カープが独走状態の儘、優勝を決めた。詰まり、優勝争いに絡んだのは本の数チームで、残りの殆どのチームは低迷し続けていた感が在る。「低迷し続けていたチームは、物凄い連敗をした。」というのも、今季の特徴だろう。
そういうシーズンだったにも拘らず、今季限りで監督職を退く者が伊東勤氏と真中満氏の2人だけというのは、個人的に意外だった。結局、最下位に沈んだ2チームの監督だけという事で、残りの多くは「監督としての見切りを付ける3年目に到っていない。」というのが続投の理由だろう。
ジャイアンツ・ファンの自分は9月に、記事「今オフにジャイアンツがすべき事」でジャイアンツの再建策を記した。詳細は其方を読んで戴きたいが、監督として2年間チームを優勝に導けなかった事から、「ヘッド・コーチと打撃コーチを中心に、コーチ陣の大幅な入れ替えは必須。」と考えていた。然し、昨日発表された所によると、ヘッド・コーチは村田真一氏が留任(バッテリー・コーチを兼任。)、打撃コーチに吉村禎章氏が復帰(正確には打撃総合コーチ。)する等、極めて小幅な人事異動。
今季、打撃陣の大不振(チャンスの打席で、“ど真ん中の球”をあっさり見逃し捲っていた小林誠司選手の打撃は、何とかならない物か。)がチーム低迷の大きな要因となったので、打撃陣の建て直しにはヴェテラン指導者・内田順三氏(現在、ジャイアンツの二軍監督。)の配置転換を期待していた。正直、吉村氏では荷が重いと思う。
打撃コーチ以上に気になっていたのはヘッド・コーチ。高橋監督には“決断の遅さ”というのを感じており、過去2年間、作戦参謀としての役割を全く果たせなかった村田氏は、確実に“首と思っていたので、留任は余りにも意外だし、不満を感じている。
チーム事情から不本意な形で現役を引退させられ、ジャイアンツの監督に就任した経緯が在るだけに、高橋監督には厳しい目を向けられない自分。でも、来季に優勝を逃すとなると、流石に厳しい目を向けざるを得ない。「4年連続で優勝を逸する。」事になり、チームとしても当然“首”を突き付ける事だろう。厳しい状況に在るにも拘らず、最大の問題点で在るヘッド・コーチを留任させ、コーチ陣の人事異動も小幅にしたのも、チームとして高橋監督に最後通牒を突き付けたのも同然。高橋監督には何とか頑張って貰いたいが、「現実は、非常に厳しいだろな。」というのが本音だ。