今日は10月10日。「10月10日」と言えば、自分なんぞは祝日「体育の日」というイメージが今でも在る。「体育の日」が「10月の第2月曜日」と変更されたのが2000年という事なので、もう17年も経っているのだが。
自分が子供の頃は、「10月10日=運動会」というのが御決まりだった。日本中、そんな感じだったろう。今では「秋」では無く、「春」に運動会を開催する事が増えているとか。春の運動会・・・個人的には違和感を覚えたりする。運動会という行事と接点が無くなってもうウン十年経つので、そんな違和感を拭い去れないのかもしれない。今の若い親御さんや子供達なら、別に何の違和感も無い事だろう。
運動会の内容も、自分が子供の頃と比べると、可成り様変わりしている様だ。「様だ」としたのは、上で書いている様に、自分が運動会と接点が無くなって、もうウン十年になるから。最近の運動会に参加した知人や、新聞記事等で得た情報から「可成り様変わりしているんだなあ。」と。
少子高齢化の影響が在るのだろうけれど、最近では祖父母の参加をを積極的に求める学校が結構在るのだとか。自分が小学生だった頃、「運動会に祖父母が来ている。」というのは、余り見掛けなかった様に思う。最近は多いという事だけれど、昔と比べると今の高齢者は見た目が非常に若いので、ぱっと見だと昔の雰囲気と余り変わらないのかもしれない。
校庭内に、屋台が出ているケースも在るそうだ。昔じゃあ、全く考えられない事。父兄、又は父兄から頼まれた業者による“場所取り合戦”というのも、時代による変化だろう。昔は校庭にレジャー・シートや新聞紙を敷き、其処に座って競技を観覧するというのが一般的だったが、今では簡易テントを設置し、其の中から観覧するというスタイルが増えているとか。賛否両論在る様だけれど、快適に観覧出来て、尚且つ他人様に迷惑を掛けないので在れば、こういう“変化”は悪く無いと思う。
昔は昼食タイムになると、レジャー・シートの上で家で作った御弁当を家族と一緒に食べるというのが普通だった。事情が在って家族が来れない子達も居たが、「おーい、XXちゃん。此方に来て、一緒に食べよう。」と誘うおっちゃんやおばちゃんが居て、そういう子達は一緒に楽しそうに食べていたっけ。今は「そういう子達に、肩身が狭い思いをしない様に。」という“配慮”から、「子供達は教室で、大人達は外で、其れ其れ御弁当を食べる。」というスタイルが増えていると言う。「今の世の中を考えると、こういうスタイルも仕方無いのかなあ。」という気も。
肝心な競技だが、「危険だ。」という理由から騎馬戦や組体操を行わない所が増えていると聞く。此れも「仕方無いだろうな。」と思う一方で、騎馬戦が大好きだった自分としては「寂しいな。」という思いも。(「百足競争」なんて、今でも行われているのだろうか?)
以前、子供の運動会に参加した知人は、「俺達が子供の頃、玉入れって『地面から2~3mの高さに垂直に立てられた籠』に向かって、子供達が紅白の玉を投げ入れたろ?でも、此の前、子供の運動会に参加したら、先生が籠を背負って逃げ回り、其の籠に向かって子供達が玉を投げてた。『何で、こういう形に変わったんだろ?』と思って先生に聞いたら、『昔のスタイルだと、ふざけて籠では無く同級生に玉を投げ付ける子が居たり、地面から玉を拾って投げる際、砂も一緒に投げてしまい、其れが目に入ると危険という声が父兄から在って変更したんです。』っていうんだよね。何だかなあ・・・って思ったよ。」と言っていた。自分も「何だかな・・・。」と思ってしまうが、そう言えば前に「駆けっこで順位付けするのは差別になるから、運動会では順位付けをしない。」なんて学校が取り上げられていたけれど、今はどうなのだろうか?
小学生だった頃、校庭に在る大きな物置小屋には、玉転がし用の玉や玉入れ用の籠等、運動会で使用される大掛かりなグッズが保管されていたっけ。今だと、「そういう保管をせず、運動会の時期だけ“レンタル・ショップ”から借りる。」なんていうスタイルも在りそう。