“小泉チルドレン”だ“小沢チルドレン”だと、特定の政党が大勝した事で、汚い表現になってしまうが“糞の役にも立たない様な政治家”が濫造されてしまった現実。今度の衆議院議員総選挙では自民党の圧勝が予想されているので、“安倍チルドレン”が濫造されるのだろう。
「今回の選挙は、郵政民営化の是非を問う選挙です!」と小泉純一郎首相が叫んだ、7年前の「第44回衆議院議員総選挙」。自民党の圧勝に終わった此の選挙以降、小泉政権は“数の論理”を以てして、次々に法案を通した。「今回の選挙は、郵政民営化の是非を問う選挙です!」と迄言ったのだから、郵政民営化の断行は判る。しかし「大勝したのだから、小泉政権が打ち出す事は全て認められるのだ!」と許りに、何でも彼んでも押し通すのはおかしい。其の後、小泉政権下で押し通して来た法案による悪影響が、あらゆる面に出て来て、今も影を落としている様に思う。
是々非々で物事を判断出来そうな石破茂氏だったら良かったのだが、「異常な迄の形式主義(「~を義務付けしさえすれば、全てが上手く行く。」といった思考。)」で「自身の非を一切認めず、自身と少しでも異なる思考や主張を、徹底的に弾圧しようとする姿勢。」を見せる、余りに狭量な安倍晋三氏が総裁の自民党には、正直怖さを感じている。
「憲法改正論議」は重要な事柄だと思うし、真に変えるべき点が在れば、憲法改正自体を否定する気も無い。唯、東日本大震災の被災者を初めとして、明日の生活にも不安を感じている人達が少なくない中、「憲法改正が“最優先”課題です!」と言い切ってしまう“鈍感さ”は、一国の長として甚だ不安。「無罪と無実は別。」と口にしたり、“信者達”の威力業務妨害としか思えない行為を煽る様な事をしたりと、申し訳無いが安倍総裁には思慮深さという物が感じられない。だから「国」や「国民」の事を考えた上での憲法改正というのでは無く、単に「憲法改正を断行した首相」として歴史に刻まれたいだけではないかという気すらするのだ。
今回の選挙で自民党が大勝しても、“来夏”迄は周りが安倍“首相”の暴走を抑えるだろう。何故、来夏迄なのか?来夏には、参議院議員通常選挙が在るからだ。参議院では過半数を得ていない状況下、“表面的には”憲法改正に慎重姿勢を見せている友党の公明党を刺激する様な真似はしないだろう。でも、来夏迄大人しくし続け、次期参議院議員通常選挙で自民党が引き続き勝利を収めれば・・・。
話はガラッと変わる。
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7日間だけしか存在しない「昭和64年」に、其の事件は発生した。昭和64年1月5日、D県に住む7歳の少女が誘拐され、そして殺害された「翔子ちゃん誘拐殺人事件」だ。
事件は未解決の儘14年が経ち、D県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡って、刑事部と警務部が全面戦争に突入。広報・三上義信(みかみ・よしのぶ)は己の真を問われる事に。
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「2012週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」及び「このミステリーがすごい!2013年版【国内編】」で其れ其れ1位を獲得した小説「64(ロクヨン)」(著者:横山秀夫氏)を読了。横山氏にとって7年振りの此の新作は、刑事では無く、広報官を主人公にした作品。
娘は家出した儘行方不明、妻は其の事で疲労困憊状態と、家庭に問題を抱えている三上。職場でも記者達と上役の間で責め立てられ、広報という仕事に自信を失い掛けている。そんな中、昭和64年に発生した「翔子ちゃん誘拐殺人事件」、D県警内では「64(ロクヨン)」の符牒が用いられている此の事件に関する様々な動きが出始める。
警察小説と言えば、刑事や鑑識課員といった“現場の人間”に光が当てられる物だが、「64(ロクヨン)」では“裏方”とも言える広報の人間達に光が当てられている。「威光を死守せんが為、不都合な情報を隠蔽しようとする警察。」と「多くの情報を得たい記者達。」との鬩ぎ合い。其の狭間で翻弄される広報の人間達には、“中間管理職と同様の悲哀”を感じたりも。
ネタバレになってしまうけれど、掛かって来た或る電話に関し、「当初考えていた意味合い」が「最後には全く異なる意味合い」だった事が示される。此れは非常に意外な展開だったし、同時に「執念の深さ」を痛感させられた。
正直に言えば、人間関係に判り難さを感じる面も在る。「此の人物って、どういう関係に在るんだっけ?」と、何度か前の頁に戻って確認もしたし。そういうもどかしさも在ったけれど、ストーリーは面白い。横山作品を、7年間待ち続けた甲斐が在った。
総合評価は星4つ。
神奈川県警と警視庁の仲の悪さ&縄張り意識の強さは、広く知られている事ですよね。「両者の“境界線”を超えて逃亡した犯人は、中々捕まらない。」なんていう話も在りますし。
横山秀夫氏(「第三の時効」も面白かったです。
所謂「ネット右翼」に阿り、そして首相に返り咲いた感の在る安倍首相。今夏の参院選で何ともして大勝しなければならない事から、「其れ迄は“超安全運転”で行くだろうな。」とは思っていましたが、予想通り“今の所”は外交面で強硬な姿勢を抑えていますね。中韓に対しても「対話姿勢」を見せたというのは評価していますが、其れがネット右翼達には気に食わないらしく、ネット上では「安倍首相に失望した。」等の批判の声が出始めているとか。
イソップ寓話の1つ「北風と太陽」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E9%A2%A8%E3%81%A8%E5%A4%AA%E9%99%BD)。韓国が所謂「太陽政策」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E6%94%BF%E7%AD%96)で失敗した事からしても、相手に阿り過ぎるのも問題。でも、だからと言って「何でも彼んでも威嚇し、そして攻撃すれば良い。」という「北風政策」も、同様に良いとは思えない。
臨機応変に策を講じる・・・そういう事に思いが到らない人達が少なからず居るというのは、非常に残念な事です。
一時期の勢いは完全に失速し、今となってみれば「自民党が浮揚する為の捨て石」となった感の在る日本維新の会。安倍総裁を利用する積りが、逆に利用されたという感じがします。
小泉チルドレンや小沢チルドレンも酷かったけれど、日本維新の会から出馬している連中を見るに、玉石混交どころか石ころ許りな感じがしているのですが、其の辺を踏まえてか、メディアは概して彼等を「橋下チルドレン」では無く、「橋下ベービーズ」と呼んでいますね。小泉チルドレンや小沢チルドレンよりも質が下と捉えているのでしょう。
近年強く感じるのは、「勝ち馬に乗りたがる人」の増加。昔から其の手の人は少なからず居たけれど、“矜持”として「判官贔屓」を旨とする人も同様に少なからず居た。しかし近年は、「尤もらしい大義名分を掲げて、実際には弱気立場の者を嬲り殺しにしたいだけ。」という人が増えた気がします。「強者に対しては、只管阿る。」人の増加と言っても良いでしょうね。
自堕落な生活を送っている者を庇護する必要は無い。でも、必死で頑張っているのに、其れでも真面な生活を送れない人間は、国が“或る程度”の助力をして上げて欲しい。前者をバッシングするのは判るけれど、後者をも十把一絡げにし、嬉々としてバッシングしている人が結構見受けられるのは、同じ日本人として哀しい事です。
今回の選挙、マスメディアの予想通り、自民党の圧勝に終わると思っています。で、遠からぬ将来、自民党に移る議員が結構出るのではないかと予想しています。主義&主張的には近いと思われる日本維新の会が内部分裂を起こし、どっと自民党に移れば、正に大政翼賛会的な状況となるでしょうね。
憲法改正や原発の稼働等、徹底的に論じた上での結論ならば良いのですが、「憲法改正や原発の稼働、先ず在りき。」では駄目。今回の記事でも書きましたが、友党で在る公明党に配慮し、恐らくは来夏迄は自民党も大人しくしているでしょう。でも、来夏の参院選で勝利を収めれば、遣りたい放題するのではないかと。
橋下の維新チルドレン?河村の減税愛知チルドレンも不発っぽいし。
まあ、マスコミはそういう言葉を作るでしょうけど。定着はしないかなと思います。
でもこれが普通ではないかな、と思います。小泉・小沢時代は異常だった。
個人的には参議院までどうなっていくかが関心あるんです。昨日のBSフジプライムニュースで外務省の田中氏が「大連立すればいい」と言った時、拓殖大学の人、産経新聞の人が同意はしないが態度でうなずき、「そうだね」と微笑んでいた。
私もこの人たちの態度を見て、「大連立の可能性は高いかな。民主も小沢党が出て行ったし、「みんなの党」はどこいったかよくわからんし、まあ石破氏も匂わせてたし」と思いました。
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d121211_0