「有名人、其れも超有名人の訃報が、連日報じられた。」という事は、過去にも何度か在った。
一昨日、「落語家の6代目・三遊亭圓楽氏が同日、肺癌にて72歳で亡くなられた。」事が、そして昨日は「プロレスラーのアントニオ猪木氏が同日、全身性アミロイドーシスによる心不全にて79歳で亡くなられた。」事が報じられ、驚きを禁じ得なかった。
最近の映像では、共に別人の如くげっそりと痩せていたので、「最悪の事態を、全く考えていなかった。」と言えば嘘になる。でも、こんなに早く逝ってしまうとは、思ってもいなかった。若かりし頃は“元気者”のイメージが在った2人だけに、70代での死はとても残念。
2人の共通点として、“そっくりさん”というのが在る。若かりし頃の6代目・三遊亭圓楽氏(当時は「三遊亭楽太郎」を名乗っていた。)はマラソン選手の瀬古利彦氏にそっくりで、マラソンのユニフォームを着て登場する姿を、良く見掛けたっけ。
又、アントニオ猪木氏の場合は、自身が誰かのそっくりさんという訳では無く、彼を真似したそっくりさんが大勢存在した。一般人でも、彼の物真似をした人は多い事だろう。
落語には全く詳しく無い自分だが、三遊亭楽太郎時代の弟子だった伊集院光が、彼の人柄に付いて話しているのを何度か聞いているので、「優しくて、温かい人。」というイメージが強い。晩年は病との闘いが続いていたが、今年の8月11日に念願の高座復帰を果たし、「落語家として、一層精進して行きたい。」と口にされていたので、早過ぎる死は、嘸や無念だったろう。
「阿部四郎リターンズ」や「同世代の死」等、過去の記事で何度か触れた様に、子供の頃はプロレスを夢中になって見ていた。(成人になって以降は、見る機会が無くなったけれど。)だから、アントニオ猪木氏は、忘れ難いプロレスラーの1人だ。(賛否両論在るが、1976年に行われた「アントニオ猪木対モハメッド・アリ戦」は、深く記憶に刻まれている。)私生活では色々在ったけれど、プロレスラーとしては超一流で、其の試合に何れだけワクワクさせられた事か。
自分が子供の頃より、“一線”で活躍し続けた2人の訃報。合掌。