TBSテレビの国山ハセンアナウンサー(31歳)が1日、出演する「new23」の番組終了間際で、「私事では在りますが、年内一杯でTBSを退社する事になりました。日々ニュースを伝え、番組を担当する中で、新たに挑戦したい事が出来ました。」と発表したそうだ。国山ハセン氏と言えば爽やかなルックスも在り、“TBSの顔”として活躍するアナウンサーの1人。「new23」のキャスターに就任したのが昨年の8月なので、「こんなにも早く辞めるのか。」と驚きだ。
此処最近、アナウンサーを辞める人が目立つ。女性アナウンサーの場合は昔から、「女性アナウンサー辞めて、タレント等に転身する。」というケースは少なく無かったけれど、其れにしても「あっさりとアナウンサーを辞めてしまう女性が増えている。」様に感じられる。
一方、男性アナウンサーの場合は、「管理職に異動すると、“現場”を離れる事になる。元々、話すのが好きでアナウンサーになったのだから、放送局を辞めて、フリーのアナウンサーに転身する。」というのは、昔から結構在った。でも、「アナウンサーを辞めて、全く異なった分野に進む男性。」というのは、余り居なかった様に思う。
「テレビ朝日のアナウンサーを今年3月で辞め、4月にトヨタ自動車に入社した富川悠太氏。」、「日本テレビを今年3月で辞め、4月から同志社大学ハリス理化学研究所助教授に転身した桝太一氏。」、「TBSテレビを今年7月で辞め、起業する道を選んだ小林廣輝氏。」等が、今年になってアナウンサーを辞めた口。今回の国山ハセン氏もそうだが、其の放送局を背負って立つ様な男性アナウンサーが、次々に辞めているのだ。
アナウンサーと言えば、嘗ては超難関の職業だった。今も同様だろうが、「昔程恵まれた職場環境では無い。」という話も在る。放送局の収益自体が芳しく無くなっているので、給料が上がらなかったり、肩叩きされる者も居る。(其れでも、普通のサラリーマンよりは高給だが。)又、「本来はアナウンサーが担っていた仕事を、アイドルを中心とした有名人が担う様になり、アナウンサーとしての活躍の場が減っている現実。加えて、「フリーのアナウンサーに転身しても、昔の様に“多額のギャラが稼げるイヴェント自体”が減っている。」いう事情も。
「アナウンサーは一生の仕事に非ず。」という流れになって来ているのだろうか?