ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「よしっ!判った!」

2015年08月02日 | 其の他

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俳優加藤武さん死去、ジムサウナで倒れ病院搬送も」(8月1日、日刊スポーツ

 

劇団文学座」代表で、黒澤明監督映画等で脇役として活躍した俳優の加藤武(かとう たけし)さんが7月31日夜、東京都内の病院で死去した。86歳だった。

 

文学座の発表によると、31日夕方、スポーツ・ジムのサウナで倒れ、其の後、病院で死亡が確認された。死因不詳葬儀親族のみで執り行うとしている。

 

加藤さんは東京・築地生まれ。早大文学部英文科卒業後、1年間、中学英語教師勤めた後、1952年に文学座入り。同年に、初舞台を踏んだ。其の後、1969年に「富島松五郎伝」に出演する等し、1974年には文学座を退座して、小沢昭一氏が主宰した劇団「芸能座」で活動した。1980年に文学座に戻り、「ふるあめりかに袖はぬらさじ」等、数々の舞台に立った。

 

映画では、黒澤明監督「悪い奴ほどよく眠る」【動画】や市川崑監督「犬神家の一族」【動画】、「悪魔の手鞠唄」【動画】等の名作に出演。「釣りバカ日誌」シリーズ【動画】でも存在感を見せた。NHK大河時代劇ホームドラマの脇役等、テレヴィでも脇役として活躍した。

 

発表によると、7月19日に東京・日本橋で開いた「語りの世界」が最後の仕事となった。

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主役を張るタイプでは無く、専ら脇役を演じていた加藤武氏。大好きな俳優の1人だっただけに、今回の訃報は残念でならない。最後の仕事になった「語りの世界」での御姿が此方載っているが、非常に御元気そうで、とても12日後に亡くなられるなんて想像出来ない。

 

加藤氏と言えば大河ドラマ等、時代劇で一徹の役を多く演じていた印象が在るけれど、個人的に一番印象深いのは「金田一耕助シリーズ」での警察関係者役。

 

市川監督&石坂浩二氏主演の映画では「犬神家の一族」(1976年版)では橘警察署長役、「悪魔の手毬唄」では立花捜査主任役、「獄門島」【動画】及び「女王蜂」【動画】、そして「病院坂の首縊りの家」【動画】では等々力警部役、リメイク版(2006年版)「犬神家の一族」では等々力署長役を務めている。役名はバラバラだけれど、短絡的推理”を披露する際の決め台詞「よしっ!判った!」【動画】は共通していて、野村證券CM動画】でもパロられた程。「(推理する際に)金田一耕助が髪を掻き毟り、飛ばした頭垢を見て、顔を顰めるシーン。」や「驚いた際、飲み込んだ粉薬を派手に吹き出すシーン。」等も忘れ難い

 

昨年放送された時代劇「吉原裏同心」【動画】が、俳優としての加藤氏を目にした最後となってしまった。未だ未だの在る演技を見せて欲しかったのだが・・・合掌


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2 コメント

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仁義なき戦い (雫石鉄也)
2015-08-02 08:52:12
加藤武さん、私もお好みの俳優さんでした。
私が加藤さんの仕事で印象に残っているのは、なんといっても「仁義なき戦い」シリーズの、打本組長役です。優柔不断なヤクザの組長という、面白い役をやっておられました。
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>雫石鉄也様 (giants-55)
2015-08-02 11:26:49
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

金子信雄氏や小池朝雄氏、成田三樹夫氏、小松方正氏等々、「仁義なき戦いシリーズ」には個性的な脇役が多く出演されていましたが、加藤武氏もそんな1人でしたね。此の作品に出演されていた方々も、多くは鬼籍に入られ、時の流れを感じてしまいます。
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