ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「問題無し。」で在って欲しい

2011年12月25日 | 時事ネタ関連

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体外受精児を追跡調査へ 人工操作加える程体重増」(12月24日、朝日新聞

 

体外受精で生まれた赤ちゃんの体重は、凍結保存等人工的な操作を加える程重くなる事が、厚生労働省研究班の調査で判った。遺伝子の働きを調整する仕組みに異常が出ている可能性も在り、将来、等のリスクが高くならないか、15年間、数千人を対象に健康影響を調べて行く事にしている。

 

研究班(主任研究者=吉村泰典慶應大教授)は2007~2008年度に、体外受精により正常な週数で生まれた赤ちゃん約2万7千人の出生時の体重を調べた。

 

其の結果、受精卵を其の子宮に戻した場合は平均3,003グラムだったが、受精卵を胚盤胞という段階体外で培養すると3,025グラム、凍結保存すると3,070グラム、体外で培養し、凍結保存した後に戻した場合は3,108グラムと、受精卵に操作を加える程重くなっていた。凍結保存した場合は、正常な週数で生まれた平均体重3,060グラムよりも重く、何れも統計的に有意な差が在った。此れ等の操作は、妊娠率を高めるに行われる様になった。

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再生医療」への応用等、評価出来る面も在るけれど、「クローン技術の過度推し進め」には懸念を持っている。自然領域に人為的な操作が加わるというのは、好ましくない結果を導き出す事が多い様に感じるので。

 

しかし「体外受精」に関しては、其れが人為的な操作では在るのは変わりないのだけれど、「子供がどうしても欲しい。」と熱望する人達の気持ちは良く判るし、“一般規定に基づく範囲での”体外受精自体には、否定的な思いは無い。

 

そんな自分だけれど、今回のニュースは気になった。体外受精が初めて成功したのは1978年という事なので、其の歴史は33年。長い人類の歴史を考えると、「33年しか経っていない。」と言える。当然乍ら不明の点も少なくないだろうし、健康影響を含む追跡調査を行う必要は在るだろう。「人工操作を加える程、生まれて来た体外受精児の平均体重は増える傾向が見られる。でも健康に関しては、全く問題無し。」という結果で在って欲しいもの。


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