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「『森友・加計問題、悪質タックルと似てる。』自民・村上氏」(5月22日、朝日新聞)
自民党の村上誠一郎・元行革相(発言録)
(加計学園や森友学園の問題は)日大アメフト部の悪質タックルと良く似ている。監督は未だに選手に指示出していないと。だけど、選手はタックルで怪我させた訳でしょ。永田町に振り替えてみれば、命令していないというけど、(公文書を)改竄している訳でしょ。
国会を愚弄するというか、国会軽視。パブリック・サーヴァント(公僕)が一番遣っちゃいけない事を、2年近くも遣り続けている事だけでも万死に値する。行政の長の総理と財務省の最高責任者の麻生さんの責任は絶対に免れ無い。壊した本人がどう遣って膿を出して、立て直す事が出来るのか。
森友も加計も最初否定してて、後で文書が出て来て、改竄迄していた。今迄の行動パターンを見たら、総理が本当の事を言ってると思えない。愛媛県の職員が、何故嘘を吐いて迄書く必要が在るのか。(県職員は)忠実だから、嘘は書いてない。「柳瀬(元首相秘書官)より信用が置ける。」という事は、総理の信用は愛媛県の職員より落ちちゃったって事だ。
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「今の自民党は、安倍晋三首相の顔色を窺い、安倍首相が『右!』と言ったら無条件で右を向くイエスマン許りだが、非常に少数乍らも好感を持てる者も居る。村上誠一郎氏や石破茂氏等だ。」と去年の記事「今回の発言でハッキリした事」で書いた様に、村上氏は自民党内で数少ない良識派の1人だと思っている。(「大衆受けする事は言うけれど、“言うだけ番長”で何も出来ていないし、何よりも自分達の身を切る事は一切言わない小泉進次郎議員。」は、良識派を装ったペテン師だ。)
日大アメフト部の悪質タックル事件に付いて触れた記事「永久追放すべし!」に頂戴した悠々遊様の書き込みに対するレスで「件の監督、日大では相当な権力を有している様で、上層部が必死になって彼を守ろうとしている姿勢が見受けられますね。一方で、彼を守る為に学生を人身御供にしている様にも。自身を守る為、次から次へと嘘を吐くトップ。そして、そんなトップを守る為、必死になっている側近。何処かの首相と似ていますね。」と“安倍晋三首相と内田正人監督との共通点”を指摘した自分としては、今回の村上氏の発言は「其の通り!」と頷いてしまった。
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「菅氏『入邸記録破棄』 加計氏と首相の面会、確認出来ず」(5月22日、朝日新聞)
愛媛県の文書に安倍晋三首相と「加計学園」の加計孝太郎理事長が2015年2月に面会していたと記されている事に付いて、菅義偉官房長官は22日午前の記者会見で、当時の首相官邸への入邸記録が破棄されている為、面会は確認出来なかったと説明した。
菅氏は「入邸記録は業務終了後速やかに廃棄される取り扱いとなっており、残っているか調査を行ったが、確認出来なかった。残っていなかった。」と述べた。面会記録やスケジュール表も「無い。」とした。
菅氏の会見に先立ち、首相は「御指摘の日に加計理事長と会った事は無い。念の為、昨日、官邸の記録を調べたが、確認出来なかった。」と記者団に説明していたが、入邸記録は抑、破棄されていた事になる。菅氏は、記者から「首相の記憶としても、面会していないと確認しているのか?」と問われ、「其れは確認している。」と述べた。
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「御指摘の日に加計理事長と会った事は無い。念の為、昨日、官邸の記録を調べたが、確認出来なかった。」と安倍首相が述べた際、「『入邸記録を確認したが、“保管されている”入廷記録に面会したという記載は無かった。』という事か。」と理解していたのだが、「入邸記録自体が破棄されていて、確認する事が出来なかった。」という事だったのを知り、唖然とさせられた。安倍首相は自信たっぷりに面会を否定していたが、具体的な証拠の上では無く、(次々と食い違いを見せている)自身の記憶に頼ってのみの発言という事が判ったからだ。
「歴史的な証拠という観点からも、入邸記録を直ぐに廃棄するなんて在り得ない。首相の在任期間中は、保管しておくのが普通だ。」と首相経験者が語っていた様だが、“普通”かどうかは別にしても、“直ぐに”廃棄してしまうというのは疑問だし、何よりも“首相にとって不都合な文書”がこうも次々と“都合良く”廃棄されているというのは、どういう事なのだろうか?
森友学園問題や加計学園問題への追及に対し、否定的な意見を口にする人も居る。野党の中に「政権を倒す目的の為“だけ”に、疑惑を利用している。」様な所が感じられ無くも無いし、「国内外で多くの問題が山積している中、国会で森友&加計問題許りに時間を割くのはどんな物か?」という批判ならば、自分も判らないでは無い。
でも、安倍首相を熱狂的に支持している知人(極論を言えば、目の前で安倍首相が明らかな犯罪行為をしても、「安倍首相は無実!」と言いそうな程。彼は優秀な人物では在るのだが、意に沿わないで入学した学校時代の友人とは完全に接触を断つ等、異常な程にコンプレックスを抱えている節が在る。「自分はこんな優秀なのに、何でこんな仕事をしなきゃいけないのか。」という思いが強い様でも在り、「美しい日本」とか「日本を守る!」といった主張をしている安倍首相を一心不乱に支持する事で、「こんなに素晴らしい安倍首相を支持している自分も又、凄い人間なのだ。」と自己満足&自己陶酔したいだけな様にも。“盲目的に”安倍首相を支持している人達の中には、こういうタイプの人が結構多そうな気がしている。)の様に、「森友&加計問題は捏造だ!追及自体を、直ぐに止めるべき!!」なんていう主張だと、全く理解出来ない。
「常軌を逸したレヴェルで国が便宜を図った先が2つ発覚し、其の2つ共が安倍首相と非常に近しい人物がトップを務めている(いた)。」というのは事実として在る。此の事実を前にして、「常軌を逸したレヴェルで国が便宜を図った先が2つ共、“偶然”安倍首相にとって非常に近しい人物がトップを務めている(いた)。」という偶然性を信じる人が居たら、相当におめでたい人だろう。
又、「安倍首相にとって“不都合”な公的文書が、次々と“都合良く”廃棄されていた(中には後から見付かった物も在るが。)。」という事実を偶然と考える人も、同様に相当おめでたい人だ。そんな都合の良い偶然が重なる可能性なんか、普通に考えて在り得無いだろう。
話を元に戻すが、「追及自体を、直ぐに辞めるべき!!」と主張する人は、「国の根幹が何たるか?」を全く判っていない。 国の根幹とは、「他国から、そして何よりも自国民から信頼される事。」で在り、其れ無くして「国は真の意味で、国として成立しない。」と言っても良い。
過去の政権でも、隠蔽体質は大なり小なり存在した。でも、安倍政権程、悪質で酷い隠蔽体質は無い。異常なレヴェルでの隠蔽体質も含め、安倍政権下では次々と“国の形”が壊れて行っている。
不都合な文書の改竄や廃棄が当たり前の様に次々と行われれば、国に対する国民の信頼は低下する一方だろう。「一般国民には次々と重荷を背負わせる一方で、首相が自身や身内、御友達には異常な便宜を図る。」という不公平さは、“真っ当に生きる事の馬鹿らしさ”を国民の間に蔓延させる。
こういう国が腐敗し、傾いて行くのは、中国や北朝鮮等を見れば明白。又、こんな国を、他の国が信頼するだろうか?世界的に孤立を深めて行くのは、過去の歴史を見れば明らかで在る。
安倍首相を熱狂的に支持する人達の中には、中国や北朝鮮を蛇蝎の如く嫌う人が結構居たりする。其れなのに、其の中国や北朝鮮と同じ様な事をしている安倍首相を熱狂的に支持しているというのは、どういう精神構造なのか?恐らくは、近親憎悪という事なのだろう。