ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

人間のエゴ

2017年09月26日 | 動物関連

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中国チベット犬バブル崩壊 捨てられた野犬が大量発生」(9月17日、ハフポスト

 

中国北西部の青海省等で、野の被害が相次いでいる。価格が下落した事により、ブリーダーが数千匹に及ぶチベット犬の飼育を放棄。地元の動物保護グループが対応に当たっているが、数が多過ぎて追い付かず、寺院徘徊したり、家畜を襲ったりする野犬が増えているのだと言う。9月14日、中国の環球時報等が報じた。

 

野犬化しているのは、「チベタン・マスティフ」と呼ばれる大型犬で、体高約70cm、体重約70kgに達する。元々はチベットユキヒョウといった外敵からの群れを守る犬として飼育されて来ており、「強くて大きい国産犬」として人気を得た。

 

2005年4月28日付けの朝日新聞によると、其れ金持ちの間では高価な外国犬が人気だったが、「国産」という事でチベタン・マスティフの人気が上昇した。当時は1匹の価格は百数十万等と報道されていたが、2008年には50万ドル(当時約4,800万円)、2014年には200万ドル(当時約2億円)と高値が付く犬が続々登場した。中国各地の都市部では、養犬場が作られた。

 

ところが其の後、価格が暴落してバブルが崩壊。2016年には、価格が数千(数万円)程になり、困った業者が肉食用に転売するケースも報じられた。

 

飼育を放棄するブリーダーも増え、環球時報によると、チベット自治区ラサでは、2015年に野犬の総数は1万3,000匹に達したと言う。又、チベット自治区1ヶ月平均で、180人が野犬に襲われたとする記録も在る。

 

地元自治体や寺院は、保護施設のに約20万元(約330万円)を拠出して約1,200匹を収容したが、未だ600匹以上の野犬が収容出来ていないと言う。

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「チベット自治区では、1ヶ月平均で180人が野犬に襲われた。」との事で、1日平均で約6人が野犬に襲われている計算になる。「発症すると、100%死に到る。」とされる狂犬病では、世界中で毎年約5万人の死者が出ているそうで、野犬の総数が増えれば増える程、狂犬病による死者数も増える事だろう。

 

ブランド志向から闇雲にチベタン・マスティフを“増産”し、バブルが弾けると肉食用に転売したり、捨てたりする。此処露骨では無いけれど、「我が国でも流行り特定犬種をバンバン産ませ、バブルが去ると捨てたり殺したりしていた。」なんて話は日本スピッツシベリアン・ハスキー等を中心に、何度か見聞した事が。「人間のエゴにより、大量に不幸な動物達が生まれてしまう。」というのは、本当に遣り切れない


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2 コメント

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交わらない選択肢 ()
2017-09-26 21:41:43
捨て犬は、動物を玩具に見立てた身勝手な飼い主の産物だと思います。タイに行った時も、驚くほど多くの捨て犬がいました。ストリートにたむろする乞食犬の群れは、屋台から餌をもらえるせいか、不健康に太っていましたし、発展途上にある国だからこそ、人の移住や転居が多くなり、それに従いペットが要らなくなるのでしょうね。

ペットに愛が持てなくなることは、確かに大したことではないかも知れません。ですが、そうならば最初から命を預かる飼い主になる選択肢を取らない事、結婚しない事、交わらない事などは、それを決心して孤高に生きる人のほうが、よほどか諦観した大人に見えるのです。孤高はつらいですが、むしろ、飼わない権利を行使する決意が欠けてきているのではないでしょうか。人間関係で、冷たくあしらわれたとか、恋愛や夫婦の悩みもあるでしょうが、ペットを愛し切るとは、家族に接するのと同じことだと思います。
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>隆様 (giants-55)
2017-09-27 01:50:08
書き込み有難う御座いました。

タイには仕事で何度か長期滞在しましたが、野良犬は確かに多かったですね。プライヴェートで短期滞在したインドも同様。国によって野犬が多い事情は異なりましょうが、人間のエゴによって野犬が増えているのだとしたら、本当に遣り切れません。

犬をペット・ショップで飼ったものの、時を置かずにペット・ショップに返しに来たり、捨ててしまう飼い主が少なからず居る。「吠えて煩いから。」、「糞尿の始末が大変だから。」、「大きくなって、世話が大変だから。」といった、「飼う前から、そんな事も判らなかったの!?」と呆れ返ってしまう様な幼稚な理由で、生き物を玩具の様に捉えている連中。自分が逆の立場だったら・・・そんな事すら、彼等には想像出来ないのでしょうね。
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