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「大音量の音楽視聴で世界の若者10億人超に難聴リスク、WHO」(3月2日、AFPBB News)
「世界で10億人を超える若者が、大音量の音楽を聞く事によって、難聴になる恐れに直面している。」と、世界保健機関(World Health Organization、WHO)が警鐘を鳴らした。
WHOが先月27日に発表した試算によると、中・高所得国の12~35歳の凡そ半数が、聴覚を損なう恐れの在る音量で携帯音楽プレーヤーやスマートフォンを利用していた。又、40%がコンサート会場やナイトクラブで危険なレヴェルの大音量に晒されていた。
WHOでは、85デシベル(dB)を超える音量では8時間、100デシベル超なら15分で、耳の機能を損傷する危険が在ると指摘。*1難聴にならない為には、携帯音楽プレーヤーの音量を下げ、利用時間を1日1時間迄に減らすべきだと勧めている。
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以前にも書いたけれど、自分は大音量が苦手で、クラブ(世代的には、「ディスコ」という呼称の方がしっくり来るのだけれど。)には一度しか行った事が無い。若かりし頃、海外出張で訪れたシンガポールにて、「天井から泡が降ってくる面白い店が在るので、一緒に行こう。」と同僚から誘われ仕方無く行ったのだけれど、余りの騒々しさで頭が痛くなり、適当な所で帰らせて貰った。其れ以降は全く行っていないし、行きたいとも思わない。
又、「『歌が無ければ、生きて行けない。』という程には『歌と日々の生活が一体化』はしていない人間。」なので、携帯音楽プレーヤーを利用してもいない。
そんな自分が辟易としてしまうのは、外部で“触れさせられる”大音量。「電車内で、携帯音楽プレーヤー等から流れ出る音楽。」や「窓を締め切っていても聞こえる、近くの車から流れ出る音楽。」等、本当に不快でしか無い。他人様に聞こえない範囲での音量ならば、聞くのは個人の自由だが、そうじゃ無いのは問題。疲れている場合なんぞは、「五月蠅い!」と怒鳴りたくなってしまう。
「大音量の音楽視聴で、世界の若者10億人超に難聴リスク」という今回のニュース、其処迄の大音量で聞き続けるというのは、或る意味“自傷行為”と一緒だと思う。難聴者が増えるというのは、社会的な損失が増える事でも在り、適度な音量で音楽を聞いて貰いたいもの。
*1 音の大きさを表す単位としてのデシベルに付いては、此方に詳しく記されている。WHOが「15分聞き続けると、耳の機能を損傷する危険が在る。」とする100デシベル超だが、100デシベルの例として「電車が通る時のガード下の音」が挙げられている。