嫌なら行かなければ良いのに

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「騒ぐ新成人を市長一喝　佐世保の式典　『迷惑考えなさい』会場拍手」（１月１１日付け西日本新聞【朝刊】）

長崎県佐世保市で１０日開かれた成人式で、朝長則男市長が式辞を述べている途中、新成人の一部集団が壇上に登り、職員に制止される騒ぎが在った。集団は席に戻されても大声で「御前の話なんか誰も聞いとらん。」、「一発芸しろ。」と野次を飛ばし続けた為、堪り兼ねた朝長市長が「人が迷惑している事を考えなさい。」と一喝。会場を埋めた新成人から拍手が沸き起こった。

この集団は会場最前列で式の冒頭から騒ぎ、１人は壇上で扇子を振り上げ乍ら市長に近付いた。朝長市長は式辞を読み上げた後、集団を見据え「社会は厳しいもの。ルールを守る事を充分認識して欲しい。」と説教。集団は来賓挨拶の途中に退出した。

出席した同市の女性（２０歳）は「式が台無し。目立ちたいのだったら、他で騒げば良いのに。」と冷ややかに話していた。
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最早、成人の日（前後）の定番ニュース化した感も在る。今年もやはり、あちこちで“困ったちゃん”が出現した様だ。まあ自分自身（ｇｉａｎｔｓ－５５）も人様に誇れる様な青春時代を送って来なかったし、若い頃は特に「目立ちたい！」という気持ちが強いのも判らないでは無いが、それにしてもこういう形での“暴走”は決して誉められた物では無い。中には祝福の為に合唱をした小学生達の前で大暴れした新成人も居た様だが、こんなのは醜悪さしか感じられないし。とは言え、こういった困ったちゃんは良い歳をした大人の中にも存在するのが、本当に困った事だけれど。

成人式で大暴れする者の中には上記した様に「御前の話なんか誰も聞いとらん。」とか、「こんなつまらない式は止めろ！」といった悪態をつく輩が結構居たりするのだが、これが自分には不思議でならない。そんなに嫌なら、式典に行かなければ良いだけの話。別に強制されている訳でも無いのだから。

インターネット上では和気靄々とした書き込みが為されていると、わざわざいちゃもんを付ける輩をしばしば見掛ける。「そんな書き込みは面白くない！」みたいな事を書き込んだりするのを目にすると、「嫌なら覗かなければ良いだろうに。」と苦笑してしまう。こういう“構ってちゃん”と、式典で大暴れする“困ったちゃん”は同根に在るのだろう。

「新成人を皆で祝って上げたい。」という気持ちは判るけれど、公費を使って式典を行うというのはそろそろ考え直しても良いのではないだろうか？「成人式ビジネスが無くなってしまうのは死活問題。」という業界も在って、なかなか止められないのだろうけれど・・・。