ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“魔法の素材”は海中だけで無く

2022年01月19日 | 時事ネタ関連

1月17日にTBSで放送された「ドキュメンタリー 解放区」は、「魔法の素材が舞う ~ブラスチック大気汚染~」というタイトルで、“プラスチックによる大気汚染”を取り上げていた。

直径0.5mm以下のプラスチックを「マイクロプラスチック(マイクロビーズ)と呼ぶが、2014年の「マイクロビーズ」、2016年の「発生する幼生数が41%減」、2018年の「2020年迄に全世界の店舗で廃止」、そして2020年の「新型コロナウイルス感染拡大で、こんな問題も発生」と、ブログでは過去に4回、“マイクロプラスチックによる海洋汚染”に付いて記事にして来た。(2050年には海洋のマイクロプラスチックの量が、魚全体の量を超える。という説も。)だから、「マイクロプラスチックによる汚染=海洋汚染」というイメージは持っていたものの、今回の番組を見る、“マイクロプラスチックによる大気汚染”というのは頭に無かった。

用途に応じ、硬くも柔らかくもなり、そして安い。」という事で、プラスチックは“魔法の素材”と呼ばれ、我々の生活には数多のプラスチック製品が存在している。其れに伴い、投棄されるプラスチックも激増し、其れ等は紫外線や雨等によって分解され、小さくなって、風に巻き上げられて、大気中を漂っているのだとか。

新宿の様な大都市のみならず、標高3,776.12富士山山頂の大気からも、マイクロプラスチックは検出された。、富士山山頂は“自由対流圏”、即ち「工場等、地上の“活動”の影響が直接的に及ばない場所。」で在る。だから、富士山山頂で検出されたマイクロプラスチックは、“富士山とは別の場所から気流によって運ばれて来た物”という事になる。又、大気中のマイクロプラスチックは日本だけで無く、世界各でも検出されており、驚くべき事に北極でも検出されたとか。

新宿では、大気1立方メートル当たり5個程度のマイクロプラスチックが検出された。人間1人当たりで言えば、「1日に約72個、年間では約2万6千個のマイクロプラスチックを吸い込んでいる。」という計算になるとか。

人間のに到達する可能性が在る大きさは「4マイクロメートル(1mmの250分の1)」以下との事だが、新宿の大気中で検出されたマイクロプラスチックの内、4マイクロメートル以下の物の割合は、全体の約28%だったそうだ。吸い込んだマイクロプラスチックの全部が肺に届く訳では無い様だが、其れにしても「少なからずの量のマイクロプラスチックが、肺に届いている可能性。」は否定出来ない。

過去に大問題となったアスベスト同様、マイクロプラスチックが粒子として肺に残り続ける事で、大きな健康被害を生じさせる可能性も。魔法の素材は海中だけで無く、大気も汚染し、人体に悪影響を及ぼすとしたら、実に怖い話だ。


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