漫画家の水島新司氏が今月10日、肺炎で亡くなられていた事が明らかとなった。享年82。
2年前の記事「昔は良く読んでたなあ」でも書いた様に、子供の頃は“水島作品”を良く読んでいた。趣味が多様化した今とは異なり、「男の子のするスポーツ=野球」という時代に育った自分達の世代にとって、水島氏が描き上げた“野球漫画”はバイブル的存在。彼は、“野球漫画の第一人者”といっても良い。
当時、学校には図書館の他に、クラスに“学級文庫”が備えられているのが普通だった。「世界名作全集」の様な“硬い内容の本”がメインだったけれど、「男の子のするスポーツ=野球」という時代だったからだろうか、水島氏の「男どアホウ甲子園」の単行本がずらりと並んでいたっけ。
「男どアホウ甲子園」の他、「野球狂の詩」や「ドカベン」、「あぶさん」、「一球さん」、「球道くん」等、夢中になって読んだ水島作品は数多い。
2年前の12月、水島氏が漫画家引退を発表した際には、「1つの時代が終わったなあ。」と寂しい思いになったが、82歳での“旅立ち”は早過ぎる。
引退を発表された時にも書かせて貰ったが、今回、改めて書かせて貰う。「水島先生、長い間楽しませてくれて有難う御座いました。そして、本当に御疲れ様でした。」。