ミステリー関連の年間ブック・ランキングで、自分が注目しているのは「本格ミステリ・ベスト10」(発行元:原書房)、「週刊文春ミステリーベスト10」(発行元:文藝春秋)、そして「このミステリーがすごい!」(発行元:宝島社)の3つ。今回、其の内の1つ「2021週刊文春ミステリーベスト10」が発表された。
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「2021週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」
1位: 「黒牢城」(著者:米澤穂信氏)
2位: 「テスカトリポカ」(著者:佐藤究氏)
3位: 「兇人邸の殺人」(著者:今村昌弘氏)
4位: 「硝子の塔の殺人」(著者:知念実希人氏)
5位: 「白鳥とコウモリ」(著者:東野圭吾氏)
6位: 「六人の嘘つきな大学生」(著者:浅倉秋成氏)
7位: 「機龍警察 白骨街道」(著者:月村了衛氏)
8位: 「蒼海館の殺人」(著者:阿津川辰海氏)
9位: 「琥珀の夏」(著者:辻村深月さん)
10位:「おれたちの歌をうたえ」(著者:呉勝浩氏) / 「忌名の如き贄るもの」(著者:三津田信三氏)
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昨年は「88歳の辻真先氏が、『2020週刊文春ミステリーベスト10【国内編】及び『このミステリーがすごい! 2021年版【国内偏】』で共に1位、そして『2021本格ミステリ・ベスト10【国内偏】』では4位に選ばれた。」が、少なくとも今年の「2021週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」の顔触れに関しては、昨年の様な驚きは無い。
今回、ベスト10に選ばれた11作品の内、自分が読んでいたのは次の6作品。
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・「黒牢城」(総合評価:星4つ)
・「テスカトリポカ」(総合評価:星3.5個)
・「兇人邸の殺人」(総合評価:星3.5個)
・「硝子の塔の殺人」(総合評価:星4.5個)
・「白鳥とコウモリ」(総合評価:星4つ)
・「琥珀の夏」(総合評価:星4つ)
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自分が今年読んだミステリーの中では、「硝子の塔の殺人」が総合評価「星4.5個」と断トツで良かったし、「今年は(ミステリー関連の年間ブック・ランキングで自分が注目している)3つ全てで、1位に選ばれてもおかしくない。」とも思っていたので、今回の4位は意外だった。