「野党時代に民主党が、与党だった自民党を色々批判していた。」けれど、自身が与党となって以降、批判していた自民党と同じ様な事をしていたりするのは全く笑止千万。野党時代には見えなかった事柄が結構在ったのかもしれないが、批判していたのと同じ様な事をしているので在れば、其れはきちんと認めた上で謝罪しないと、醜悪なだけで在る。
又、野党となった自民党も、「自らが嘗て『普通』に行い、批判されても『問題は無い!』と突っ撥ねていた筈なのに、同様の事をしている民主党を、自らの反省も無い儘に猛批判する。」というのは、非常に違和感が在る。駄目さ加減を曝け出している民主党の支持率が下がっても、だからと言って自民党の支持率がグンと上がらないのは、自民党に対して「同じ穴の貉じゃないか。」と感じている国民が少なくないからではないか?
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「田中防衛大臣の答弁が『酷過ぎる。』」(3月12日、livedoorニュース)
12日、参議院予算委員会質疑に於ける田中直紀防衛大臣の答弁が「酷過ぎる。」として話題になっている。
其の内容とは、現在開発中のステルス戦闘機「F35」の契約に関する答弁だ。
田中防衛大臣が、価格高騰の見込みが在る「F35」を購入出来ない可能性に言及した所から議論は始まった。自民党の山本一太議員が「買えない場合、どうするのか?」と追及した所、田中防衛大臣は「困る。」、「万が一、買えない場合の事は考えていない。」と答え、想定の甘さを露呈する結果となった。
此の質疑を受け、ネット掲示板では質問に的確に答えられない田中防衛大臣に対して批判が殺到。「放送事故みたいな物。」、「前代未聞だろ。」等、怒りを通り越して呆れ返ったユーザーも目立つ。
又、山本議員の「ステルス戦闘機F35が1機90億以下なら買うのか?」という質問に対して、防衛大臣は「4機で600億以下なら買う。」と返答し国会は紛糾。国会中継は中断、NHK解説委員が中断原因を解説する異例の事態となった。
田中大臣が「4機で600億以下なら買う。」と返答した事に対して、ネット掲示板では「購入限度額を公表しちゃ不味いだろ。1機100億程度で買える物を、150億で買わされる羽目になるぞ。」、「民主党の所為で塵戦闘機を嘗て無い程高額で買わされる。」、「軍事の素人に防衛大臣を遣らせるな。」等、更なる批判が続出。「日本は終わった。」等日本の国防を憂う声も多数見られた。
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田中直紀防衛大臣
車だん吉氏
車だん吉氏に似ている田中直紀氏が防衛大臣に就任した際、「妻の眞紀子議員は敵が多く、『旦那の直紀氏に対して、意趣返しをしてやろう。』と考えている者も多いだろうし、何よりも知識が乏しいで在ろう『防衛』の分野を管轄する事で、彼が野党の集中攻撃を受けるのは間違い無いだろうな。」と思っていたが、案の定、野党の集中攻撃を受ける結果に。「クイズ番組の如く質問を繰り出し、田中大臣が珍解答&失言をすると、『そんな事も判らないのか!』と鬼の首を取った様に罵る政治家もどうかとは思うけれど(そういった連中の中には、自身の“得意分野”の知識は豊富でも、其れ以外の分野の事に関しては「最低限の知識も無いのではないか?」と感じさせる者も居る。又、北海道を選挙区にし、他者を小馬鹿にした様な言動をしばしば見せる元外務大臣の様に、知識だけは豊富だけれど、行動力が全く伴っていない様な者も困ったもので在る。)、田中議員が防衛大臣の職に適切では無いと自分も思う。防衛大臣を務めるには、意識や知識が不足。そして此れは防衛大臣という職に限った事では無いが、“交渉事”をする上で自らの手の内を曝け出してしまうというのは、余りに稚拙と言わざるを得ないから。
唯、ネット上で見受けられたという「前代未聞」という意見には、首を捻ってしまう。其の人物が「前代未聞」という表現を本来の意味、即ち「今迄に一度も聞いた事が無い。」という意味で使用したならば、認識不足と言わざるを得ないから。「其の職に就くには不適切としか思えず、素人の様な言動をした大臣。」というのは、過去にも少なからず居り、田中大臣と同じ位、否、其れよりも御粗末な大臣が小泉純一郎内閣居たのを知らないのだろうか?8年前の記事「適材適所の人事と言うが」で取り上げた、南野知惠子法務大臣が其の人だ。
国会答弁ではでは発言内容が二転三転したり、答えに窮した挙げ句「何分、私は専門家では無いもので。」という唖然とする言葉を口にした事も。正直と言えば正直なのだろうが、死刑執行の最終判断をする等、「法の番人の長」としては余りに不適切だった。
そんな不適切な人間を法務大臣に据えたのは自民党で在り、不適切という批判に対して「全く問題無い。」と突っ撥ね、1年以上も其の職に留まらせ続けたのも自民党。当時も自民党に居た山本議員は其の事を知らない訳が無いのだし、田中大臣を批判するので在れば、先ずは自らの党が過去に同じ過ちを犯していた事を真摯に認め、謝罪すべきではないのか?「他者がしたら許さないが、自分達が同じ事をするのは構わない。」というのでは、説得力が無いだろう。何とかの一つ覚えの如く「問責決議案を提出する!」と叫ぶ前に、山本議員にはする事が在ると思う。
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「追悼式で台湾冷遇、指名献花から除外 首相が陳謝」(3月12日、産経新聞)
政府が11日に主催した東日本大震災の一周年追悼式典で、台湾代表として出席した台北駐日経済文化代表処の羅坤燦(らこんさん)副代表が指名献花から外される等冷遇された事が判った。12日の参院予算委員会で世耕弘成氏(自民)が明らかにした。
野田佳彦首相は「台湾の皆様に温かい支援を戴いた。其の気持ちを傷付ける様な事が在ったら、本当に申し訳無い。深く反省したい。」と陳謝した。藤村修官房長官は「充分にマネージメント出来ていなかった事に付いては御詫びしたい。」と述べた。
世耕氏によると、政府は約160の国と国際機関の代表に会場1階に来賓席を用意したが、羅氏は「民間機関代表」と位置付け、2階の企業関係者等の一般席に案内。指名献花からも外し、羅氏は一般参加者と献花したと言う。
世耕氏は「台湾の友情に応えるべきではないか。1人の日本人として、台湾の皆様に御詫びしたい。」と政府の対応を強く批判した。
台湾は、大震災の際、世界最大規模の約200億円の義援金を寄せた。政府は昭和47年の日中国交正常化後、台湾を国として承認していないが、代表処は事実上の大使館に当たる。
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今回のニュースとは直接関係無いけれど、ブログ「雑草の詩」の運営者「村長」様が、記事「あの日から一年」で「最後に、政府関係者も全テレビ局も口にしませんが、地震直後に支援の声を上げたのに二日も待たされ、200億円もの義捐金を寄せ、いまもなお長い支援を続けている台湾の人々にもお礼を言いたいと思います。」と書かれているけれど、自分も全く同感。「どん底に在る状態で、手を差し伸べてくれる相手は“真の友”。」と言うが、台湾も正に真の友だと感謝している。そんな真の友に対する今回の仕打ちは怒りを覚えるし、世耕氏と同様に自分も1人の日本人として台湾の方々に頭を下げたい。
今回の政府の対応が非礼極まり無いのは確かだが、一方で自民党に所属している世耕氏が批判しているという事には、正直違和感を覚える。中国との関係を最優先させ、台湾を「国家」と認めずに冷遇し続けて来たのは、他ならぬ自民党政権だったから。仮定でしか物は言えないが、もし自民党が与党の座に在っても、同じ仕打ちをしていた可能性が無かったと言えないのではないだろうか?今回の非礼さを“1人の日本人として”謝罪するならば、其の前に世耕氏は“自民党の所属議員として”「自民党政権下での台湾冷遇」も謝罪すべきだったと思う。
自民党も民主党も「相手を批判する事在りきの批判」をしているという意味で、同じ穴の貉と言える。不毛な罵り合い&足の引っ張り合いで月日を費やしていられる程、日本は御気楽な状態に無い筈だ。
私の亡父が勤務していた会社が台湾に新工場を設立し操業開始を二年後、という計画がありました。現地には別の人が行きましたが、現地の人の勤勉さと日本人への協力的姿勢もあり、一年で操業を始めることができたそうです。今回の政府の対応を見ていて、私の父ならなんと言うだろうか、と思った次第です。
民主党にも自民党にもかつての毛沢東主義者がいる(社民党には未だにであろう)。
お得意の常套句だった「自己批判」をしてもらいたい。
「何でもかんでも中国は悪い!」といった嫌中派に与する気は全く無いけれど、他者の諸権利(人権や著作権等)を平気で蹂躙する一方で、「“党”に対する批判は一切許さない。」といった面では、中国という国に近しさを感じ得ない。(歴史や料理といった面は別ですが。)そんな中国への配慮も在って、我が国の政治家達(自民党のみならず、民主党や他党の政治家にも言える事ですが。)は台湾を冷遇し続けて来た。
決して裕福と言える訳では無いのにも拘らず、我が国の危機を知ってあんなにも多くの義捐金を寄せくれた台湾に対して、今回の政府(外務省?)の対応は余りにも非礼。「前例を踏襲して。」という画一的な対応だったのかもしれないけれど、日本人の一人として台湾の方々に申し訳無い思いで一杯になってしまいました。
台湾からも支援が寄せられたという話は聞いたことがありましたが、いの一番に支援を申し出てくださったこと、それにも関わらず追悼式典で来賓として扱わなかったことは、こちらの記事で初めて知りました。村長様のおっしゃる通り、こういう話に政治的配慮はいらないと思います。
「パレスチナ問題」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%8A%E5%95%8F%E9%A1%8C)に対するアメリカの対応等、或る国が特定の存在を重用し、逆に特定の存在を排除するというのは珍しくない事なれど、台湾に対する我が国の冷遇振りには腹立たしさを覚える。親日的な態度を示してくれている国なのに、中国への配慮から非礼な対応をするというのは果たしてどんなものか。
「子ども手当」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E6%89%8B%E5%BD%93)を巡っては、自民党&公明党の求める方向で修正を行い、内容面では呑む姿勢を見せたというのに、「名前を以前の『児童手当』に戻さなければ、最終的には了承しない!」と突っ撥ねる野党の姿勢が意味不明。要は名前も含めて全て元に戻す事で、「民主党は全て元通りにした。だから、自民党のして来た事は全て正しい。」と選挙でアピールしたいが為の主張としか思えない。実に不毛です。
与野党共に批判する為の批判を、無理無理に作り出している気がします。こんな事をしている余裕が、我が国には在るのだろうか?政治家だけが、別世界に居る様な気がする。
どっちもどっちですよね。
野田さんも菅さんも鳩山さんも谷垣さんも
いい歳してみっともない。
委員会や審議の野党欠席などの醜いバトル
こういうのは子どものケンカ以下の愚行でしょう。
たとえ、公約や筋道や野党にとって納得いかないことであったと、しても腹をくくってまでも
出席して与党と話し合う姿勢を貫くことが
重要のはずでしょう。
たとえば原子力に反対する国会議員だって中には
いるはず。
それだけで政党から除名処分すること
それだって行き過ぎ、やりすぎです。
なぜ、与党も野党もずーっと批判や出席拒否
なんて恥知らずなことを、評判を下げること
物議を醸すことばかりして
お茶を濁しているのでしょうかね。
民主党だって自民党だって本当は
みんな意見ばらばらで中途半端だ
と、いうことはみんな知ってるはず
気付いているはずです。
批判の内容だって根拠があるわけでもない
ただ、とにかく叩きたいだけなんだから
本当に呆れます。
いい加減にしてほしい、こういうのはもう。
昔、野党が法案に反対し、日を跨いでの“牛歩戦術”というのをしていましたね。「数では全く適わないから、せめてもの対抗策として、成立引き伸ばしを図りたい。」という事情が在ったのでしょうけれど、「俺はこんなにもゆっくり歩いたぞ!」と誇る野党議員の姿には、正直幻滅しました。
不毛な言動というのは、野党にも与党にも見られるもの。極めて少数とは思うけれど、中には「真剣に国を憂い、意見が異なる相手ともしっかりと論議した上で、ベターな政策を推し進めよう。」と考えている政治家も居る筈。小泉劇場以降目立つ様になった「パフォーマンスだけの政治家」はもう不要!