ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

原題と邦題

2023年10月04日 | 書籍関連

子供の頃よりミステリー作品が大好きで、推理小説ミステリー映画数多読み、そして観て来た。推理小説に関して言えば、「海外作品の場合、登場人物の名前が覚え難い。」という理由から、今は専ら日本作家の作品を読んでいるが、、推理小説に興味を持ったのは、幼い頃に読んだ(子供向けに翻訳された)アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ・シリーズ』が切っ掛けで在り、シリーズを全て読破して以降は、アガサ・クリスティ―モーリス・ルブランエラリー・クイーンガストン・ルルーF・W・クロフツエドガー・アラン・ポー等々、有名所の推理小説を読み漁って来た。

そんな自分なので、NHKで放送されたTVドラマシャーロック・ホームズの冒険」や「アガサ・クリスティ― ミス・マープル」は全話見たし、今は(過去に全話見たけれど)「名探偵ポワロ」を見ている。

原作忠実な作りの「名探偵ポワロ」だが、自分は此の作品を見る際、必ず1つの“遊び”をしている。「冒頭で作品の“邦題”が表示されるのだが、録画をストップして“原題”、即ち原作の元のタイトル”が、“英語”でどう表記されていたか?」を当てる遊びだ。

「英語から、日本語への翻訳。」という流れで言えば、「英語で書かれた原題を、忠実に日本語の邦題に直している。」というケース殆どなのだけれど、中には「其の作品のテーマとなっている事柄童謡集「マザー・グース」等。)を原題には使われていたが、邦題では全く違った物となっている。」なんていう物も在り、こういうのは内容を知らないと、何が何だか全く判らないだろう。

又、原題を忠実に翻訳したら違う邦題になるのだろうけれど、絶妙な“意訳”がされた邦題。というのも在る。先月に放送された象は忘れないもそんな1つで、頭の中で「『Elephant doesn’t Forget(象は忘れない)』って感じかな?」と“予想”したら、原題はElephants can Remember(象達は覚えていられる)だった。象が複数形だったのは別にしても、「覚えていられる→忘れない」という翻訳には、「成る程!」と唸ってしまった。

アガサ・クリスティ―の作品の“長編小説”に限定して、“邦題から原題を予想するのが難しそうな物”を上げると、次の通り。

************************************************
① 邦題:「秘密機関
  原題:The Secret Adversary(秘密の敵)

② 邦題:「邪悪の家
  原題:Peril at End House(エンド・ハウスでの危難

③ 邦題:「雲をつかむ死
  原題:Death in the Clouds(雲の中の死)

④ 邦題:「ひらいたトランプ
  原題:Cards on the Table(テーブル上のトランプ

⑤ 邦題:「そして誰もいなくなった
  原題:Ten Little Niggers(10人の黒人の子供達)

⑥ 邦題:「杉の柩
  原題:Sad Cypress痛ましい糸杉

⑦ 邦題:「愛国殺人
  原題:One, Two, Buckle My Shoe(1、2、私の靴の留め金を締めて)

⑧ 邦題:「ゼロ時間へ
  原題:Towards Zeroに向かって)

⑨ 邦題:「魔術の殺人
  原題:They Do It with Mirrors(彼等は鏡を使って其れを行う)

⑩ 邦題:「無実はさいなむ
  原題:Ordeal by Innocence無実での苦難
************************************************

⑤と⑦の原題には、テーマとなった「マザー・グース」内の童謡が使われている。


コメント    この記事についてブログを書く
« 「ミステリと言う勿れ」 | トップ | ジャイアンツ・ファンに戻り... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。