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一定年齢以上の方ならば、「彼か!」と御判りになるかもしれない。今は見なくなってしまったが、昔は普通に見掛けていた物で在る。
先日、漫画「三丁目の夕日」を読んでいた所、此のパーツが描かれていた。名古屋に住んでいた幼少期、もう今からウン十年前になってしまうが、此のパーツを日常生活の中で普通に見掛けていたが、時の移り変わりの中で消えて行った事を、特に意識する事も無く、今に到っていた。だから「三丁目の夕日」で此のパーツを目にした時には、「そうそう、昔は在ったよなあ。」と懐かしさが溢れ、記事として取り上げた次第。
正解は、「街路灯の切り替えスイッチ」で在る。今では一定の明るさor暗さになれば、自動的に点いたり消えたりする街路灯も、昔は1つ1つ手動で切り替えていた。当時の街路灯は木製の電柱に取り付けられており、其の1本1本に白いパーツ、即ち「切り替えスイッチ」は付けられていた。白い部分は陶磁器で出来た雨避けで、其の下に付いているのがスイッチ。通行人や近所の住人が毎朝、そして毎夕、此の切り替えスイッチを捻って、街路灯を消したり付けたりしていたもの。若い人達からすると、想像出来ない光景だろう。
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其れは明日かもしれない、近い将来の日本。国策として、極秘裏に収集した全国民のDNAデータ“プラチナデータ”を利用した高度なDNA捜査が導入され、検挙率100%、冤罪率0%の社会が完成していた。
皮肉屋で自信家の天才科学者・神楽龍平(二宮和也氏)は、警察庁に新設された特殊捜査機関“特殊解析研究所”、通称“特解研”に所属する犯罪捜査の専門家。所長・志賀孝志(生瀬勝久氏)指揮の下で数々の難事件を解決して来た彼は、DNA 捜査が通用しない連続猟奇殺人事件“NF13(Not Found 13)”を担当する事になる。
だが、同一犯人と思われる手口によって、DNA捜査システムを開発した天才数学者の蓼科早樹(水原希子さん)と其の兄・耕作も殺されてしまう。遺伝子学教授の水上江利子(鈴木保奈美さん)が勤める“新世紀大学病院”から一歩も外に出なかった早樹。密室とも言える状態で、犯行は何の様に行われたのか?現場に残されていた僅かな皮膚片からDNAデータの抽出に成功した神楽は分析を開始するが、適合率99.99%で容疑者として特定されたのは自分自身だった。一切身に覚えの無い神楽は、逃亡を決意。“追う者”だった神楽は、自らが手掛けたDNA捜査によって、“追われる者”の立場となる。
此の事件の捜査担当となった警視庁捜査一課の浅間玲司(豊川悦司氏)は、現場叩き上げで、豊富な経験を持つ敏腕刑事。DNA捜査システムを掻い潜って逃走する神楽を追い詰めた浅間は、神楽の中に、もう1つの人格“リュウ”が存在している事に気付く。
多重人格者で在る事を自覚していない神楽龍平とリュウ。永遠に出会う事の無い2人に、どんな秘密が隠されているのか?
特解研の同僚・白鳥理沙(杏さん)のサポートを得て逃走を続ける神楽は、事件の裏に何かが存在している事を知る。神楽は白か黒か?真相は何なのか?全ての鍵を握るのは“プラチナデータ”。信じられるのは科学か?それとも自分自身なのか?
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東野圭吾氏の小説「プラチナデータ」を映像化したのが、映画「プラチナデータ」。以前にも書いた事だけれど、“一般的には”「演技が上手い。」とされるも、「俺の演技って上手いでしょ。」という雰囲気が鼻に付く事も在り、二宮和也氏の出演作を見る機会は少ない。今回、彼が主演する此の作品を見たのも、偏に「大好きな東野作品が原作。」というのが理由。
結論から言えば、此の作品での二宮氏は良かった。“キムタク”程では無いが、二宮氏の場合も概して「どんな役でも、二宮氏が二宮氏を演じているとしか見えない。」という感じが在ったのだけれど、今回は「神楽龍平」という人格に成り切っていた様に感じたから。
一方、原作では龍平の主治医は水上洋次郎という男性だったのに、映画では水上江利子という女性に、キャラクターが変えられていた。原作が映像化される際、設定が変えられるケースは珍しくない。其れが功を奏する場合も在れば、大失敗に終わる場合も在る。一概に「変えては駄目。」とは言わないけれど、今回の場合で言えば大失敗だったと思う。「母性」というのを強く訴えたいが為の「性別変更」なのだろうけれど、(ファンの方には申し訳無いが)「演技が棒。」というイメージしか無い鈴木保奈美さんの起用は、非常に残念だった。「鈴木さんの起用、先ず在りき。」という理由からの「性別変更」では無いと信じたいが・・・。
映像化した事で、「此の設定は、一寸無理が在るだろう。」と思ってしまう点が幾つか見受けられた。逃亡中の龍平が携帯電話の電源を入れっ放しだった(様に描かれていた)が、此れじゃあ「GPS機能」で居場所が直ぐに判ってしまうだろう。今時の逃亡犯ならば、其の辺は気を付ける筈。
原作を読んだ時にも思ったが、権力者が“個人情報”をガッチリ握るというのは、非常に怖い事。「治安維持」だ「国民の為」だと綺麗事を並べ立てるも、実際には「自身の為」だけだったりする。自身にとって不都合な人間を“消し去る”為に悪用する事も十二分に考えられる訳で、どんな政党が政権を握ろうが無関係に、政治家に対しては“原則的に”、懐疑的な目を向けなければいけないと思う。
最後に此の作品の総合評価だが、星3つとする。
時には電話番号までもが
個人情報の保護が叫ばれる今となっては信じられないぐらいのんびりした時代でした
素朴な疑問だけど天皇陛下にも国民NO.は割り当てられるのかな?俺なら007が欲しいな
産まれも育ちも名古屋だけどそのスイッチは記憶に無いですね
昔の漫画雑誌は、欄外に「○○先生にファン・レターを送ろう。」等と、漫画家の自宅の住所が記されていましたね。個人情報云々という意識が希薄な時代だったからこその記述ですが、本当に今じゃあ考えられない事です。
皇族は戸籍法の対象外で、戸籍を有しない事になっていますよね。(其の代わりとして、「皇統譜」というのが在りますけれど。)住民基本台帳法も対象外という話を聞いた事が在りますし、国民総背番号制が導入された場合も、同じ扱いになりそうな気が。
納めるべき税金を、誰もがきちんと収める。其れを徹底させる為には、国民総背番号制の導入は必要なのだろうけれど、権力者が何等かの“抜け道”を用意していたり、此の制度を悪用して、不都合な人間の排除を目論んだりする可能性は、どうしても危惧されますね。
「狼も、最初は羊の皮を被って遣って来る。」なんて喩えも在りますし、時の権力者達がする事に対しては、厳しい目を向け続けるのは大事な事と思います。
「電柱に登る為の足場となる、細くて小さな金属の棒。」、そうそう、確かに在りました!流石に登った事は無いけれど、自分も引っ張り出した事は在りましたね。
二宮氏、悪い役者では無いのですが、「自然体を演じようとしているのが見えてしまう。」というのが、個人的にはずっと引っ掛かっていました。でも、今回の作品では、中々良かったと思います。