ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

2021年04月15日 | 時事ネタ関連

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方丈記

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
(流れ過ぎて行く河の流れは途絶える事が無く、其れでいて(其処を流れる水は)元の水では無い。(河の流れの)澱みに浮かんでいる水の泡は、一方では(形が)消え(て無くなり)一方では(形が)出来たりして、長い間(其の儘の状態で)留まっている例は無い。此の世に生きている人と(其の人達が)住む場所とは、又此の(流れと泡の)様で在る。

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「方丈記」の余りに有名な出出しは、世の中に存在するあらゆる物は、永遠に同じ状態に留まり続ける事無く、時の流れによって変容して行く。という事を示唆している。

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リンガーハット、赤字最大に 87億、128店舗閉鎖」(4月14日、共同通信

長崎ちゃんぽん店を展開する「リンガーハット」が14日発表した2021年2月期連結決算は、純損益が87億円の赤字(前期は2億円の赤字)となった。赤字幅は、1962年の創業以来最大。新型コロナウイルスの影響で、不採算等128店舗を閉めた他、収益性の下がった店舗の資産価値を引き下げた事等で、特別損失26億円を計上した事が響いた。  

売上高は、前期28.0%減の340億円だった。店舗の休業や営業時間短縮が響き、来店客が大幅に減った。  

2022年2月期の業績予想は、売上高が8.7%増の370億円、純損益は8億円の黒字を見込む。
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リンガーハットは好きな飲食店の1つで、1ヶ月に1度は足を運んでいる。一番好きなのは長崎ちゃんぽんで、大食漢の自分にとって「麺を1.5倍、又は2倍にしても、普通盛りと値段は同じ。」というのが凄く嬉しかった。

で、今月初め、リンガーハットを訪れた所、大きな変化が。リンガーハットの長崎ちゃんぽんの売りの1つで在った「麺を増量しても、値段は一緒。」というのが無くなり、増量に応じて料金がプラスされる事になっていたのだ。「経営状況が苦しいのかなあ。でも、売りを無くしてしまうと、余計に客足が減るのでは?」という思いに。以降、リンガーハットの前を通ると、客足が減った様に感じられ、「大丈夫かなあ。」と心配していた。今回のニュースを読み、「矢張り、経営状況が苦しかったのか。」と思った次第

「2005年以降、業績が悪化し続けていたリンガーハットだが、2008年に社長が変わり(復帰)、『使用する野菜は、全て産にする。』等の改革を行った事で、V字回復を果たした。」という特集を「日経スペシャル カンブリア宮殿」で見たのは、8年前の事だった。当時「凄いなあ。」と感心したけれど、再び苦境に立たされているとは。新型コロナウイルス感染症という不測事態に見舞われた事が大きいとは思うが、他の飲食店も同じ状況なのだから、其れだけが大赤字の理由とは言えないだろう。大好きな飲食店なので、何とか復活して欲しい。

ファミコン”の大ヒットにより、超巨大企業となった任天堂。「任天堂一強の時代は、ずっと続きそう。」と思っていたら、スマホ普及により、「ゲーム機本体とゲーム・ソフトを、其れ其れ購入しないと遊べない。」という任天堂のビジネス・モデルが崩れ、スマホでゲームを楽しむ人が急増。任天堂の業績に翳りが見られた。でも、新型コロナウイルス感染症流行による“巣籠り需要”により、任天堂は復活したと言えるだろう。

「一時期は苦境に立たされたモスバーガーも、社長が変わり、“奇抜な商品”を次々に投入した事で、業績が回復した。」という特集を、先達て見た。リンガーハットや任天堂、モスバーガーの“今”から、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」という「方丈記」の出出しを思い出してしまう。


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