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DX(デジタル・トランスフォーメーション):「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる。」という概念。
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チケット販売大手のぴあが、系列実店舗での販売から撤退する事となった。展開する「ぴあステーション」等、全国77ヶ所の店舗を、6月末迄に全て閉鎖し、インターネットとコンヴィニでの販売に特化すると言う。全盛期には全国に611ヶ所もの店舗を設けたが、インターネットとスマホの普及により、店舗での販売枚数は減り続け、現在ではチケット販売数に占める実店舗比率は1%にも満たず、人件費が大きな負担になっていた。又、「新型コロナウイルス感染症流行によって対面での販売が難しくなり、各種イヴェントの中止が相次いだ。」事も、実店舗販売からの撤退理由の様だ。
自分が初めて飛行機に乗ったのは、約30年前の事。自分で稼いだ金で、初めて海外に行った時だ。初体験尽くしで、とても浮き浮きしていたのを覚えている。空港で諸手続きを済ませてから、港内に置かれていた“紙の時刻表”を手に取って、初めての海外に思いを馳せた物。其の紙の時刻表がANAでは今年1月配布分で、そしてJALでは先月配布分で廃止となった。デジタル化が進んだ事で、オンラインでの予約が一般的となり、紙の時刻表を利用する場面が限定される様になった事が、廃止の大きな理由。又、新型コロナウイルス感染症の影響で、時刻表通りの運航が出来なくなった事も影響しているそうだ。
半世紀以上配布されていた地元の月刊広報誌が、先達て廃止となった。「インターネットでの広報活動に特化する。」という事で、矢張り“デジタル化”の流れに抗し切れなかった様だ。
「DX」を、政権の重要課題に掲げている菅義偉首相。今後も益々、「インターネットやスマホによって、あらゆる事を処理する。」という流れに向かって行くのだろう。