「毒を以て毒を制する」という喩えが在る。「絶対悪と思われる事柄を利用し、その他の悪を消滅せしめる。」という意味だが、世の中には「一見不要と思われる物が、意外な役に立つ。」事が在ったりするもの。「『身体に良くない。』とされて来た物が、特定の病気の発症を抑制する効果が在った。」なんていうのもその一つで、これも又「毒を以て毒を制する」と言えるのかもしれない。
東京新聞では年明けから「常識革命」なる連載を始めたが、1月3日付けの朝刊にはその第2回として「まずい米 一石三鳥」という記事が載っていた。我が国の米作農家の間で、或る取り組みを開始する所が出て来ているとか。普通の品種よりも一回り背丈が高く、籾も大粒で、精米すると割れて崩れてしまうという新品種「モミロマン」の栽培がそれだ。この品種の最大の特徴は味に在り、兎に角不味いと言う。どれだけ不味いかと言えば、実際に試食した赤松広隆農林水産大臣が思わず「とても食えたもんじゃない。」と吐き捨てた程。そんな不味い米を何故今、栽培しようとする農家が出始めているのか?
これ迄の稲の品種改良は、「如何に美味しくするか。」に主眼が置かれていた。当たり前と言えば、当たり前の事だろう。しかし「美味しい稲を作る。」というのに専念すればする程、その結果として稲作は芸術品を作るのと同じ位に繊細な仕事になってしまった。その点モミロマンは不味い分手間が掛からず、収穫量は従来の米の2倍以上で、尚且つ農薬も殆ど要らないというメリットを有している。「そんなメリットが在ったって、美味しくなかったら需要は無いだろう?」と思われる方が多い事だろう。実はこのモミロマン、食用に用いる為では無く、家畜の飼料用として栽培が試みられているのだ。実際問題、家畜はモミロマンを美味しそうに食べているとか。正に発想の転換と言えよう。
現在、我が国の家畜の飼料は輸入トウモロコシが主流で、これが食料自給率を押し下げているとも言われている。更に自民党政権下で続いた減反政策の結果、耕作放棄地が急増。農地は減り、農業の担い手も減って行くという「悪循環の構図」が出来上がっている。都会で職を失った者が放棄地で簡単に耕作出来るモミロマンを作れば、「自給率向上、放棄地の減少、雇用創出」という一石二鳥ならぬ、一石三鳥に成り得るという訳だ。
非食用で在る米を転売した「事故米不正転売事件」というのが在ったけれど、このモミロマンの場合は仮に食用に用いたとしても、余りの不味さでばれてしまうという「転用防止効果」も在ると記事では指摘している。
モミロマンの用途は飼料用に留まらず、大きな稲藁からエタノールの精製も出来るとの事で、無限の可能性が在りそうだ。唯、バイオエタノールの製造を推進する余り、様々な問題が発生した過去も忘れてはならないけれど・・・。
東京新聞では年明けから「常識革命」なる連載を始めたが、1月3日付けの朝刊にはその第2回として「まずい米 一石三鳥」という記事が載っていた。我が国の米作農家の間で、或る取り組みを開始する所が出て来ているとか。普通の品種よりも一回り背丈が高く、籾も大粒で、精米すると割れて崩れてしまうという新品種「モミロマン」の栽培がそれだ。この品種の最大の特徴は味に在り、兎に角不味いと言う。どれだけ不味いかと言えば、実際に試食した赤松広隆農林水産大臣が思わず「とても食えたもんじゃない。」と吐き捨てた程。そんな不味い米を何故今、栽培しようとする農家が出始めているのか?
これ迄の稲の品種改良は、「如何に美味しくするか。」に主眼が置かれていた。当たり前と言えば、当たり前の事だろう。しかし「美味しい稲を作る。」というのに専念すればする程、その結果として稲作は芸術品を作るのと同じ位に繊細な仕事になってしまった。その点モミロマンは不味い分手間が掛からず、収穫量は従来の米の2倍以上で、尚且つ農薬も殆ど要らないというメリットを有している。「そんなメリットが在ったって、美味しくなかったら需要は無いだろう?」と思われる方が多い事だろう。実はこのモミロマン、食用に用いる為では無く、家畜の飼料用として栽培が試みられているのだ。実際問題、家畜はモミロマンを美味しそうに食べているとか。正に発想の転換と言えよう。
現在、我が国の家畜の飼料は輸入トウモロコシが主流で、これが食料自給率を押し下げているとも言われている。更に自民党政権下で続いた減反政策の結果、耕作放棄地が急増。農地は減り、農業の担い手も減って行くという「悪循環の構図」が出来上がっている。都会で職を失った者が放棄地で簡単に耕作出来るモミロマンを作れば、「自給率向上、放棄地の減少、雇用創出」という一石二鳥ならぬ、一石三鳥に成り得るという訳だ。
非食用で在る米を転売した「事故米不正転売事件」というのが在ったけれど、このモミロマンの場合は仮に食用に用いたとしても、余りの不味さでばれてしまうという「転用防止効果」も在ると記事では指摘している。
モミロマンの用途は飼料用に留まらず、大きな稲藁からエタノールの精製も出来るとの事で、無限の可能性が在りそうだ。唯、バイオエタノールの製造を推進する余り、様々な問題が発生した過去も忘れてはならないけれど・・・。
人さんが食す安全で美味しいお米を安定した価格で提供することも忘れずに・・。
農家に頼らざるを得ない哀れな都市生活消費者でありんすからして・・。
こればかりは普通ならいいですがまずいのはダメです。古古米も無理です。
昔、コメ不足でタイ米をいただいたことがありますが、申し訳ないのですがダメでした。
でも残しませんでした。全部ありがたくいただきました。
おコメを残すとバチが当たりそうで。^±^←昭和だなあ
ご厚意はとてもありがたかったのですが。^±^
「食の安全」、これは本当に死守して貰いたい。消費者の手元に届く迄どれだけチェックを厳しくした所で、コスト面から全ての分析は出来様も無く、結局は各部門間での“信頼関係”に頼らざるを得ないのが現実。例えば生産者が「これは嘘偽りの無いXXです。」と断言して出荷された物を、次にそれを購入する所は信じるしかないのですから、その辺の信頼関係を一寸した「欲望」の為に壊さないで欲しいものです。
我が家では健康の為に、白米に玄米を混ぜ込んで食しています。始めてからもう10年以上になりますが、最初は「白米だけの方が美味しいなあ。」と思ったものの、時の経過と共に気にならなくなって来た。玄米の配分量も段々多くなって来たのですが、寧ろ今はそれが美味しく感じたりしているのですから不思議なものです。
外米も食べ方次第だと思うんですよ。ピラフみたいな料理だと、日本米よりも外米の方が合う。でも所謂日本料理には、正直言って合いませんけどね。
幼少時から父親より「御百姓さんが一生懸命作った米や野菜を残すなんて、とんだ罰当たりだ!」と散々言われ続けて来たので、今でも基本的に出された物は全て食す習慣が付いています。中年の身なのですから、メタボ検診等の事を考えると腹八分で済ませ、後は残した方が良いというのは判っていても、やはり幼少時の訓えって大人になっても残っちゃうものなんですよね。