ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

再否決

2020年11月02日 | 政治関連

政令指定都市の『大阪市』を廃止し、4つの特別区に再編する。」という「大阪都構想」。其の賛否を問う住民投票が2015年に行われたが、約1万票差で反対が上回った。そして、5年後の昨日、2回目の住民投票が行われ、僅かな差で再び反対が上回る結果に。

今回の結果を受け、大阪維新の会の代表でも在る松井一郎大阪市長は「2023年4月の任期満了と共に、政界を引退する。」事を、又、 吉村洋文大阪府知事は「大阪都構想に付いて、再挑戦する事は無い。」と述べ、大阪都構想は廃案となる事になった。

自分は大阪市民では無いし、大阪市の現状を詳しく知っている訳でも無い。だから、今から書く事には、実際と異なる部分が在るかも知れない。「ニュース等で得た情報を元に、大阪市民では無い1人のおっさんが感じた印象。」という感じで、読んで貰えれば幸いだ。

2010年に大阪維新の会が立ち上げられた際、大阪都構想は最重要政策として打ち出された。「無駄を無くし、効率化を図る。」という考え方自体には賛成だが、メリットよりもデメリットの方が大きい様に、自分はずっと感じている。「こういうデメリットも在るけれど、メリットの方が遥かに在る。」という“具体的な内容”を、市民に訴え切れなかったのが、再否決という結果を生み出したのではないだろうか。

「大阪都構想を持ち出し、政治ゲームをしているだけではないか?」という“小泉劇場”と似た匂いが、大阪維新の会には在る。特に「言動から胡散臭さしか伝わって来ず、政治“屋”としか思えない松井一郎・大阪市長。」が中心になって動き出してから、政治ゲームの感が一層強くなった。

大阪維新の会が立ち上げられた2010年から今年で10年経つけれど、大阪市は少しでも良い方向に向かっているのだろうか?「大阪都構想が実現していないから、良い方向には向かっていない。」なんていうのは、言い訳にならないだろう。2013年4月以降だけでも大阪都構想関連に、大阪府&大阪市から100億を越える公金が費やされたそうだが、こんなにも多額の公金が費やされた結果、「残ったのは“市民の分断”と“市の停滞”だけ。」だとしたら余りにも馬鹿げているし、大阪市民が気の毒だ。


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2 コメント

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私の感想 (Kei)
2020-11-03 12:17:32
こんにちは。
私は大阪市民ではありませんが大阪府民であり、今回の住民投票には大いに関心を持っていました。
都構想が否決された事に、正直胸を撫で下ろしています。私は都構想絶対反対でしたから。
その大きな理由は、「大阪都構想」が、大阪を良くする為の“手段”ではなく、維新の会が存在感を示す為の単なる“目的”になっている事を感じたからです。人は現状に不満があると、何か大きな変革をもたらしてくれそうな政党や政策があるとつい飛びついてしまいます。解り易いのが民主党の“政権交代”。国民はこれで国が大きく変わりそうだと期待しましたが、これも実現してしまった後がもっと大事かつ大変なのに、目的を果たして気が抜けてしまったのか、その後生じたさまざまな課題をクリア出来ずに迷走、わずか3年半で頓挫してしまいました。大きな変革を成功させる為には、実力・知見のある多くのブレーンを結集させて常に先を見通し、起こり得る課題を先手先手でクリアすべきなのに、民主党はそうした先の事をまったく考慮していませんでした。
大阪都構想にもその危うさを感じます。早い話、維新の会には松井市長、吉村知事以外に、大きなビジョンを描き、ブレーンとなって働きそうな人材がほとんどいません。人気にあやかって選挙に当選したいが為に集まって来たような人物が目立ちます。失言やら、暴言を吐いて除名された国会議員がいたり、不祥事を起こす地方議員がいたり、そんな人物を見抜けず公認させてしまう党の体質自体不安です。都構想が実現した後は、さまざまな実務上の混乱が起きて迷走する可能性が高かった気がします。

今回の否決によって松井代表が引退し、都構想という目玉政策も失った維新の会は、今後衰退しそうな予感があります。大阪府の先行きが今後不安です。
やはり国民投票でEUから離脱したものの、その後混乱が続き、「離脱は間違いだった」と後悔する国民が多いイギリスを見ても分かるように、国民や市民は勢いやムードに乗せられないよう、将来を慎重に見極め判断する事が大切だと改めて思いました。
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>Kei様 (giants-55)
2020-11-03 13:01:48
書き込み有難う御座いました。

今回頂戴した書き込み、概ね同感です。(「確りとしたヴィジョンを持っていそうなのは、橋下徹元知事と吉村洋文知事には感じるものの、松井一郎市長には、個人的に感じない。」という思いが、自分には在るので。

注目が集まっている政党には、どうしても得体が知れない人間“も”集まってしまう物で、嘗ての民主党も今の大阪維新の会もそうだし、“旧民主党から逃げ出した無節操な連中”が続々と逃げ込んでいる自民党も同様ですね。

記事の中でも触れた様に、「無駄を無くして効率化を図る。」という大阪維新の会の考え方自体には、自分は賛意を持っている。でも、橋下元知事が行った「採算の取れない文化は、悉く無駄。」といった“感じ”の政策は、少し違うと考えています。文化って或る意味、無駄と思える物から生まれる面が在るので。血税で運営する以上、或る程度の切り捨ては止むを得ないとは思うけれど、橋下元知事は遣り過ぎたと考えています。

党是たる「大阪都構想」が頓挫してしまった大阪維新の会。今後は何処ぞの“宗教政党”同様、“強い政党”に阿って生き永らえる道を選ぶのではないでしょうか。
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