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2000年12月31日、謎の巨大ロボットが世界各地に現れ、街を破壊し乍ら殺人ウイルスを撒き散らした。歴史上「“血の大晦日”」と呼ばれるこの人類滅亡計画は“悪魔のテロリスト”ケンヂ(唐沢寿明氏)とその仲間達が行った物とされ、それを阻止した“ともだち”は人類の救世主として崇められていた。世界的な権力者となって行く“ともだち”。
高校生になったケンヂの姪・カンナ(平愛梨さん)は、“ともだち”が絶対視される国家に反抗。その為、「思想的に問題在り。」と見做された彼女は、洗脳施設「ともだちランド」での研修を命じられてしまう。研修の過程で、“ともだち”の真相に近付いて行くカンナ。
一方、“血の大晦日”以来散り散りになっているケンヂの仲間達は、潜伏しつつもそれぞれ独自に戦いを続けていた。そんな中、仲間の一人・モンちゃん(宇梶剛士氏)は、ケンヂ達が幼少時に書いた「よげんの書」とは別の「しんよげんの書」を発見。「しんよげんの書」に書かれた“救世主”とは一体誰なのか?世界は一体どうなるのか?
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浦沢直樹氏のSFサスペンス漫画「20世紀少年」。累計発行部数が2,000万部を超えたとされるこの大ヒット作の実写版は、先月末より第2部の「20世紀少年 第2章 最後の希望」が上映開始。第1部の「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」が原作の世界観を忠実に再現しており、20世紀少年ファンとしては非常に楽しめたので、第2部の公開が待ち遠しくてならなかった。
何よりも見たかったのが、古田新太氏演ずる「春波夫」。前作ではどう見てもポール牧師匠(動画)がモデルとしか思えない「ピエール一文字」(竹中直人氏)に大笑いさせて貰ったが、2015年の万博のテーマ・ソングを歌っている春波夫はどう見ても三波春夫大先生。白塗りのデカ顔に着物姿の春波夫が登場するや、場内は爆笑。彼の歌う「ハロハロ音頭」(動画)には「ハローハロー えぶりばでぃ 世界中の♪」という詩が在るのだが、これなんかは三波大先生が1970年の大阪万博で歌ったテーマ・ソング「世界の国からこんにちは」(曲)の「こんにちは こんにちは 世界のひとが♪」を思いっきり意識。振り付けも含め、三波大先生が生き返ったかの様な春波夫は最高!
前作ではケンヂがメインだったが、今回は彼の姪・カンナがメインとなっている。彼女を演じるのが平愛梨さんなのだが、彼女の事はこの作品で初めて知った。射竦める様な目差しが印象的な美少女。髪型も似合っていたし、かなり人気が出そうな感じがする。
作品自体の出来だが、前作と同じく原作の世界観を“ほぼ”忠実に再現している。(異なっている様に思える点も在ったが。)それはそれで評価出来るのだが、この原作を読んでいない人、それも前作を見ていない人にとっては、流れがやや判り難かったのではないか?シリーズ物の宿命では在るのだが、シリーズの途中から観た人でも判り易い演出というのが重要だと思う。
前作程の派手さは無く、又、上記した様なやや不親切な演出も感じられ、総合評価は星3.5個としたい。
2000年12月31日、謎の巨大ロボットが世界各地に現れ、街を破壊し乍ら殺人ウイルスを撒き散らした。歴史上「“血の大晦日”」と呼ばれるこの人類滅亡計画は“悪魔のテロリスト”ケンヂ(唐沢寿明氏)とその仲間達が行った物とされ、それを阻止した“ともだち”は人類の救世主として崇められていた。世界的な権力者となって行く“ともだち”。
高校生になったケンヂの姪・カンナ(平愛梨さん)は、“ともだち”が絶対視される国家に反抗。その為、「思想的に問題在り。」と見做された彼女は、洗脳施設「ともだちランド」での研修を命じられてしまう。研修の過程で、“ともだち”の真相に近付いて行くカンナ。
一方、“血の大晦日”以来散り散りになっているケンヂの仲間達は、潜伏しつつもそれぞれ独自に戦いを続けていた。そんな中、仲間の一人・モンちゃん(宇梶剛士氏)は、ケンヂ達が幼少時に書いた「よげんの書」とは別の「しんよげんの書」を発見。「しんよげんの書」に書かれた“救世主”とは一体誰なのか?世界は一体どうなるのか?
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浦沢直樹氏のSFサスペンス漫画「20世紀少年」。累計発行部数が2,000万部を超えたとされるこの大ヒット作の実写版は、先月末より第2部の「20世紀少年 第2章 最後の希望」が上映開始。第1部の「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」が原作の世界観を忠実に再現しており、20世紀少年ファンとしては非常に楽しめたので、第2部の公開が待ち遠しくてならなかった。
何よりも見たかったのが、古田新太氏演ずる「春波夫」。前作ではどう見てもポール牧師匠(動画)がモデルとしか思えない「ピエール一文字」(竹中直人氏)に大笑いさせて貰ったが、2015年の万博のテーマ・ソングを歌っている春波夫はどう見ても三波春夫大先生。白塗りのデカ顔に着物姿の春波夫が登場するや、場内は爆笑。彼の歌う「ハロハロ音頭」(動画)には「ハローハロー えぶりばでぃ 世界中の♪」という詩が在るのだが、これなんかは三波大先生が1970年の大阪万博で歌ったテーマ・ソング「世界の国からこんにちは」(曲)の「こんにちは こんにちは 世界のひとが♪」を思いっきり意識。振り付けも含め、三波大先生が生き返ったかの様な春波夫は最高!

前作ではケンヂがメインだったが、今回は彼の姪・カンナがメインとなっている。彼女を演じるのが平愛梨さんなのだが、彼女の事はこの作品で初めて知った。射竦める様な目差しが印象的な美少女。髪型も似合っていたし、かなり人気が出そうな感じがする。

作品自体の出来だが、前作と同じく原作の世界観を“ほぼ”忠実に再現している。(異なっている様に思える点も在ったが。)それはそれで評価出来るのだが、この原作を読んでいない人、それも前作を見ていない人にとっては、流れがやや判り難かったのではないか?シリーズ物の宿命では在るのだが、シリーズの途中から観た人でも判り易い演出というのが重要だと思う。
前作程の派手さは無く、又、上記した様なやや不親切な演出も感じられ、総合評価は星3.5個としたい。
