東京新聞(5月11日付・朝刊)に「ガソリン漏れ 大丈夫?」という気になる記事が載っていた。先月、福岡県粕屋町のガソリンスタンド(GS)で、地下タンクからドラム缶46本分に相当する約9.2キロリットルのガソリンが漏れる事故が発生していたという。生憎このニュースは知らなかったのだが、その原因は地下タンクの腐食と判明したそうだ。4月1日、当該GSで従業員が燃料の在庫を点検した所、帳簿上よりも約1キロリットルの量が足りない事に気付いたが、「計測機器の故障だろう。」と思い、ガソリンを注ぎ足して営業を続け、漏洩に気付いたのはそれから5日後の6日の事。調査した所、スチール製のタンクが外側から腐食し、約5mmの穴が開いていた。このタンクが地下に埋設されたのは約30年前の1976年で、それ以降は経営者が交代しても引き継いで使われ来たとの事。約9.2キロリットルものガソリンが漏れ続けていたというのはゾッとする話だが、こういったケースは今後しばしば起こる可能性は少なく無い様だ。
石油連盟によると、全国のGSはモータリゼーションが急速に進んだ1960年代後半から1970年代にかけて一気に増加したのだが、当時埋設されたタンクの大半はスチール製で、時間が経てば腐食する恐れが高いという。消防法令によって地下への埋設が義務付けられているタンクは、「漏洩防止の為、20年を目処に交換する事が”望ましい”。」と業界で言われているものの、それを義務付ける法律は無いそうだ。交換の為の工事期間中は営業が出来ない上に、交換費用は1千万円以上もかかるという事で、開業時からそのまま使用し続けられている場合が殆どとか。全国のGS約4万8千店の内約50%のタンクが埋設から30年経過しており、油種に応じて複数のタンクが必要な事も在って、総計では7万~10万のタンクが老朽化しているという同連盟の推計も紹介されている。
2005年以降に新設されるGSには、消防法令で二重構造タンク等の使用が義務付けられたというが、それ以前に埋設されたタンクに関しては交換しない場合、「毎日の在庫管理を徹底的に行う事で漏洩をいち早く見付ける。」という事しか無い様だ。
因みに消防庁の纏めでは、実際にタンクの腐食や劣化によるガソリンの漏洩事故が2004年に31件、2005年に26件発生しており、その数は今後増えるだろうと注意を喚起している。
石油連盟によると、全国のGSはモータリゼーションが急速に進んだ1960年代後半から1970年代にかけて一気に増加したのだが、当時埋設されたタンクの大半はスチール製で、時間が経てば腐食する恐れが高いという。消防法令によって地下への埋設が義務付けられているタンクは、「漏洩防止の為、20年を目処に交換する事が”望ましい”。」と業界で言われているものの、それを義務付ける法律は無いそうだ。交換の為の工事期間中は営業が出来ない上に、交換費用は1千万円以上もかかるという事で、開業時からそのまま使用し続けられている場合が殆どとか。全国のGS約4万8千店の内約50%のタンクが埋設から30年経過しており、油種に応じて複数のタンクが必要な事も在って、総計では7万~10万のタンクが老朽化しているという同連盟の推計も紹介されている。
2005年以降に新設されるGSには、消防法令で二重構造タンク等の使用が義務付けられたというが、それ以前に埋設されたタンクに関しては交換しない場合、「毎日の在庫管理を徹底的に行う事で漏洩をいち早く見付ける。」という事しか無い様だ。
因みに消防庁の纏めでは、実際にタンクの腐食や劣化によるガソリンの漏洩事故が2004年に31件、2005年に26件発生しており、その数は今後増えるだろうと注意を喚起している。

ガソリンスタンドは不動産登記法でも特殊な建物で天蓋の部分も床面積に入ります。
最近、ガソリンスタンドを廃業して建物は改築して別の商売してるとこあるけど、ああいう場合はタンクはどうしてるのでしょうね?
幼少時に食事を残すと、今は亡き父が良く「汗水垂らして御米や野菜を作ってくれた御百姓さんに申し訳無い事をするな!」と厳しく言われたものです。貧しい家庭で育った父だけに、無駄がどうしても許せなかったのでしょう。そんな訓えも在って、未だに出された食事を残す事が出来ない自分です。
石油の埋蔵量に関しては諸説在りますね。唯、その埋蔵量に違いは在れども、有限で在るという事実は動かせないでしょうし、代替エネルギーも含めて、世界規模で人類が向き合っていかなければならない問題で在るという事。妙なエゴでどうこう言い合っている状況では無いでしょう。
経営難から潰れてしまったGSをチョコチョコ見掛ける様になった一方で、営業しているGSでも別の問題を抱えているという事に、この記事で初めて気付かされました。
当方、過去にタンクの検査に携わっていた者です。
地下タンクの漏洩に関しては大騒ぎしすぎです。
地下タンク自体からの漏洩などめったにありません。
ガソリンスタンドの地下の漏洩のうち70%は地下タンクから計量機までの配管からの漏れです。
タンク自体からの漏れは20パーセント程度です。
タンクに関しては30年で穴があき漏洩事故になる物もあれば、50年たっても漏れないものは漏れません。
漏れるか漏れんかは、周りの環境(埋め戻しに使う土、コンクリートの施行、近くに高圧電線の鉄塔、近くに鉄道の線路)次第です。
タンクが漏れる場合はタンクの底に検尺棒で穴が開くか電食による穴です。
昔の話ですがタンクは寿命30年配管寿命20年といわれておりました。
だが実際には配管は早いものは10年でダメになり、タンクは早いものは20年で穴が開きました。
これも周りの環境次第です。
タンクの腐食といわれますがタンクの外側にはエポキシを塗ってあるかジュートといって麻にコールタールを染み込ませたものを大抵まいてあり、そう簡単には外側から腐食はしないようになっています。
電食で穴があく場合はガラといって埋め戻しに使う土にコンクリートの破片などが入っていて傷によるものです。
どうせ言っているのはどこかの大学の元教授でしょうが、当方は年数で穴が開くなどと言っている人の知識を疑います。
此の件に関しては門外漢の自分故、実際にタンクの検査に関わっておられた元修理屋k様の書き込みは非常に参考になりました。
何事にも言えるのでしょうが、“環境”によって“状態の変化”は様々という事なのでしょうね。建築物も同様ですし。
それにしても「検尺棒でタンクの底に穴が開く。」という状況は、全く想定外でした。
今後とも何卒宜しく御願い致します。