「16日に行われた大学入学共通テストの第1日程で、受験生の1人が『マスクで鼻を覆う様に。』と係官から何度も注意されたのにも拘らず、従わなかった事から、不正行為で失格になった。」事に関し、賛否両論出ている。
色々情報を集めてみた所、「東京で受験した受験生のA氏が、1日目の最初の試験だった地理歴史・公民で、特別な理由を申請していないのに、マスクから鼻を出していた。係官が覆う様に求めるも応じず、其の後の試験中を含めて合計6回注意を受けた。『次に注意を受けると、失格になる。』と伝えたが、7回目も従わなかった事から、不正行為で失格となった。」、「大学入試センターは受験生向けの案内やサイトで、『マスクを着用しなければ、受験出来ない。』と説明している。病気等の理由が在る場合は、前日迄に申し出が在れば、別室受験が認められている。」、「共通テストの『受験上の注意』には、『試験場内では、常にマスクを正しく着用。』と記載。大学入試センターの総務課では、『正しく着用』に付いて、『厚労省と同じ認識です。』としており、厚労省のサイトでは、『国民の皆様へ』として、『鼻と口の両方を確実に覆う。』と正しいマスクの着用をイラストで説明している。」、「鼻をマスクで覆わない事に付いて、A氏は理由を一切言わず、『従いたくない。』という趣旨の発言をしていた。」、「49歳のA氏は、係官から『休み時間に、別室に移る様に。』と促されても抵抗して動かず、スマホで係官を動画で撮ったりしていた。其の結果、他の受験生達が教室を移動する事となり、試験開始が5分程遅れてしまった。」、「不正を告げられると、会場内のトイレに閉じ籠り、駆け付けた警察官がによって退去させられた。」という事の様だ。
此れ等の情報が全て正しいとするならば、「A氏は、真剣に試験を受ける気が在ったのだろうか?『マスクを正しく着用しないと、どうなるか?』を試し、結果を広く伝える事が目的だったのではないか?」という気が、自分はしている。
「A氏は、真剣に試験を受ける気が在った。」という前提で話を進める。「彼が病気等、誰しもが納得出来る理由により、マスクで鼻を覆えなかった。」というので在れば、彼の行為は判らないでも無い。でも、そうで在れば、試験前日迄に申請すれば良い話。「『マスクで鼻を覆うと、眼鏡が曇ってしまうのが嫌。』と、A氏が周りの人間に言っていた。」という話も在る様だが、眼鏡をしている他の受験生も同じ条件なのだから、こんな理由も認められないだろう。(昔、「エホバの証人輸血拒否事件」というのが在ったけれど、入信している宗教の教条で「鼻を、マスクで覆ってはならない。」とでも定められていたのだろうか?だとしても、試験会場で許される理由にはならないと思う。)
新型コロナウイルス感染症が世界的に大流行している状況で、受験生達は特別な環境で試験を受ける事になっている。受験というだけでもピリピリしている彼等にとって、“感染への不安”というのが更なる緊張感を増させているに違い無い。「新型コロナウイルス感染症は、飛沫感染にて広がっている。」という事で、鼻からも飛沫は出ている。だから、「マスクで鼻を覆っていない事で、自分が飛沫を吸い込んで感染する事は在っても、他の人達に迷惑を掛ける事は無い。」という話では無く、仮にA氏が新型コロナウイルス感染症を罹患していたら、マスクで覆っていない鼻から飛沫を出して、ウイルスを撒き散らしている事になるのだ。此れは、非常に危険は行為で在る。
「マスクを着用しなければ、受験出来ない。」という決まりが在り、“マスクの正しい着用”というのが、「鼻と口を覆う。」事と常識的に理解されている現実。そして、何よりも周りに与えた不安と迷惑を考え合わせると、今回の係官の判断は「正しかった。」と自分は考える。
最後に、皆様にズバリ聞きます!「今回の係官の判断、皆様はどう考えますか?」。
マスクから鼻を出していると、もし当人が感染者なら周囲の受験者に感染させてしまう危険性が高まりますので、その危険を防止する目的からも、正しいマスク着用方法を指導するのは当然です。むしろ、6回も注意を重ねたのは、かなり辛抱強く、我慢した方だと思います。周囲に感染させれば命の危険にも繋がりかねない訳ですから、指導に従わない時は、注意2回目で即退場させてもいいくらいです。
脳科学者の茂木健一郎氏がツイッターで、「試験官の対応が杓子定規すぎる」「記録して後に事情も聞けた」とこの男性を擁護しているようですが、失礼ながら現状を理解されてないようですね。これがコロナ禍でない平時であるなら、確かにおっしゃってる事は正しいですが、感染爆発が起きている今の非常時にはそんな悠長な事言ってられません。そのまま試験を受けさせて、周囲に飛沫を飛ばして万一クラスター感染が起きてしまったら、茂木氏はどう責任を取るつもりなのでしょうか。
私は今の非常事態下では、日本国民全員が、「もしかしたら、自分は感染しているかも知れない」、「もしかしたら、周囲にいる人間、近親者の中に感染者がいるかも知れない」くらいの緊張感、心構えを持って行動すべきだと思います。そのくらいでないと、感染は今後も収まらないのではないでしょうか。
続報を見聞しても、此のA氏が真剣に試験を受け様としていた感じが全くしない。記事では“柔らかめな表現”をしましたが、ズバッと書くならば「彼はユーチューバーだったのでは?」という思いがしてなりません。ユーチューバーが全て悪いとは思っていませんが、「意図的に騒ぎを起こし、炎上商法で稼ぐタイプのユーチューバー。」の匂いがプンプンしてならない。
兎にも角にも、必死で試験に挑んでいる受験生にとって、迷惑以外の何物でも無いですね。
自分も茂木氏の主張を読みましたが、非常に違和感を覚えたし、全く共感出来ませんでした。Kei様が書かれている様に、今回の出来事が2019年以前、即ち“新型コロナ感染症大流行以前”の話だったら別だけれど、、今は“緊急事態時”。
以前より気になっているのだけれど、“状況を考えずに主張する人”が、近年増えている気がします。「安倍前首相が疑惑塗れとなり、批判されている。」際、「首相が可哀想。」と庇う人が居たりしたけれど、“一般人”ならいざ知らず、“国民の生殺与奪権を握る権力者”の公私混同を、一般人と同列に語るのが、自分には信じられない。此れは、“皇室報道”も一緒。
茂木氏の頓珍漢な今回の主張も、そういった考え方の上に在る様に思います。