過去に書いたが、「嵐では松本潤氏と二宮和也氏の2人が苦手。」だ。ファンの方には申し訳無いけれど、「松本氏に関しては『俺って超格好良いだろ!』という感じが、そして二宮氏に関しては『俺の演技って最高だろ!』という感じが伝わって来て、どうも好きになれない。」のだ。共に自己陶酔感を強く感じてしまい、鼻に付いてしまう。
「ジャニーズ事務所」というのを強く意識する様になったのは、たのきんトリオが登場してからだ。其れ迄、同事務所所属の人気タレントは存在したが、タレント自身の“個”が優先され、ジャニーズ事務所という“組織”を意識する事は無かった様に思う。
そんな自分だが、「ジャニーズ事務所に所属したグループで、最もシンパシーを感じた。」のはSMAP。グループとしても凄かったが、個々のキャラクターも際立っており、“ジャニーズ事務所の最高傑作”という感が在る。
SMAPの中では中居正広氏が一番好きで、逆に嫌いなのは木村拓哉氏(以降、“キムタク”と表記。)。キムタクが嫌いな理由は、「松本潤氏と二宮和也氏が苦手な理由の合わせ技。」と言える。兎に角、自己陶酔感が強過ぎて、どうにも受け容れられない。彼の言動1つ1つが、“計算尽くの格好付け”の様な気がしてしまう。
そんなキムタクが、30日夜に放送されたトーク・ヴァラエティ番組「しゃべくり007」に出演していた。同番組のコーナーの1つに「登場する4人の中からゲスト(今回の場合はキムタク。)が、自身と縁深き3人及びどういう関係かを当てる。」という物が在る。(4人の内1人は、ゲストとは全く無関係。)
で、キムタクと縁深き1人として、高校時代の同級生(女性)・Aさんが登場していた。途中でAさんの正体に気付いたキムタクは、当時の彼女に関する事柄を次々と指摘し、其の事を嬉しそうにしているAさんの姿が印象的だった。
高校時代はバンド活動をし、当時からボーイッシュな雰囲気のAさん。キムタクは彼女ととても気が合った様で、学校帰りにラーメン屋で一緒に食事をしたりと、しょっちゅう一緒だったとか。男女としての関係というのでは無く、“性別を超えた親友”という感じがした。
高校時代のキムタクの写真が紹介されていたが、“The 美少年”といった雰囲気で、「学校では非常に有名な存在で、後輩の女の子達も彼が通ると、じっと見詰めていた。」というAさんの証言も頷ける。キムタクは既にジャニーズ事務所に所属していたけれど、「一般的な知名度は全く無い。」と言って良い時代の話だ。
「当時、木村さんの事は、何て呼んでたんですか?」というMCの質問に、速攻で「木村!」と答えたAさん。「今、呼ぶとしたら?」という質問にも、速攻で「木村!」と。高校を卒業してから30数年、全く会う事が無かったそうだが、彼女にとっては“キムタク”では無く、ずっと“木村”なのだろう。
「もう会えないと思っていたので、こういう機会を(スタッフが)作ってくれた事に感謝している。」と微笑んだAさん。知り合いが売れると、「友人でした!」としゃしゃり出て来る“素人”が少なく無い中、何とも清々しさを感じさせる発言だった。
今年で51歳になるキムタク。嵐の面々よりは遥かに“自分の年齢”と近い彼。「そんな彼にも、“高校時代”というのが在ったのだなあ。」という当たり前の事を、ふっと思ってしまった。そして、キムタクへの抵抗感が、少しだけ薄れた気も。(「気取った言動をする直前、鼻をヒクヒクさせる癖は止めた方が良い。」と、余計な御世話乍ら思うけど。)