何年か前からTV番組では、「谷根千」が良く取り上げられる様になった。下町の雰囲気が残る「谷中」、「根津」、そして「千駄木」の頭文字を繋げた物だが、「此の界隈を散策してみたい。」とずっと思っていた。
【谷中ぎんざ】
「此処数日と比べると、日中の気温が下がる。」という事だったので、今日は念願の谷根千巡りを決行。期待していた程気温は下がらず、汗を滴らせ乍らの散策だったが、下町の風情が漂う界隈には、外国人の姿も多く見掛けられた。商店街の「谷中ぎんざ」では、焼き鳥やコロッケ等が安価で売られていて、其れ等を頬張り乍らの漫ろ歩きが実に楽しい。
今年の2月、雑司ヶ谷霊園を訪れ、夏目漱石氏や大川橋蔵(2代目)氏、中濱(ジョン)万次郎氏等の墓を廻って来たが、今回は谷中霊園に足を運んだ。以前より行きたかった場所で、川上音二郎や高橋お伝、徳川慶喜等、多くの有名人の墓が存在している。
【徳川慶喜の墓】
【長谷川一夫氏の墓】
【渋沢栄一氏の墓】
【横山大観氏の墓】
谷中霊園で一番訪れたかったのは、6年前に亡くなられた俳優・森繁久彌氏の墓。亡くなられた際の記事でも書いたが、彼は大好きな俳優の1人なのだ。
【森繁久彌氏の墓】
徳川慶喜と渋沢栄一氏の墓(正確に言えば墓の敷地)は別格の大きさだったが、其の他の有名人の墓は小ぢんまりとした感じ。森繁氏もそうで、「彼だけの大物俳優の墓にしては、意外と大きく無いんだなあ。」と驚き。近くに居られた方から話を伺った所、「森繁氏が谷中霊園に墓を設けられたのは、戦後間も無くの頃で、当時としては大きい敷地だった。今は購入する際の敷地制限が非常に厳しくなり、森繁氏の墓も、其れからすると大きい方なんですよ。」との事だった。