昨夜、東京ドームで開催された「サントリー ドリームマッチ」を、友人と観戦して来た。「伝説のプレーヤー達が集結し、一夜限りの真剣勝負を繰り広げる。」というコンセプトでモルツ球団が1995年に結成されて以降、此の時期の風物詩となっているイヴェント。昔は「応募したら、確実と言って良い程、無料観戦引き換え券が当選する。」という感じだったが、今は「当選するのが、非常に難しい。」という状態になっている。家族や知り合いの名前を使い、数人分を応募しても当選しないというのが何年も続き、今年は何とか1枚(2人分)当選した次第。前回の観戦が何時だったのか覚えていない程、本当に久し振りの事。
イヴェント開催前、「ザ・プレミアム・モルツ球団の監督・山本浩二氏が、“体調不良”で欠席となった。」事が発表された。星野仙一氏及び衣笠祥雄氏と、昨年は彼の“同級生”で在る方々が鬼籍に入られ、非常にショックを受けた。体調不良の程度は判らないけれど、山本氏には一日も早く元気になって貰いたい。
始球式は、石原さとみさんが行った。始球式に登場するのは6年連続で、過去には名投手達の投げ方を真似して来たと言う。今年は岡島秀樹氏の“ノー・ルック投法”に挑んだが、球はノー・バウンドでキャッチャーのミットに収まるという、実に見事な投球だった。
出場選手が1人ずつ発表されたが、歓声が一際大きかったのは桑田真澄氏、ランディ・バース氏、桧山進次郎氏、そして今年初参戦の高橋由伸氏だった。
印象に残ったプレーを幾つか記す。
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・今年で62歳の篠塚和典氏。現役時代と変わらない体型を維持しているのも凄いが、バット・コントロールの巧みさも変わらず、華麗な流し打ちで猛打賞を決めた。
・篠塚氏同様、現役時代と変わらない体型の桑田真澄氏。“本職”の投手としても華麗だったが、ショートとして見せた2度の華麗な守備には、場内が響いた。又、「投手:高橋由伸氏、打者:桑田真澄氏」というジャイアンツOB同士の対決も、非常に見応えが在った。(桑田氏がヒットを放ち、彼の勝利に。)
・投手では40歳の井川慶氏が、良い球を放っていた。又、野手では50歳の桧山進次郎氏と46歳の中村紀洋氏の打球の鋭さが光っていた。
・「投手:槙原寛己氏、打者:ランディ・バース氏」、「投手:井川慶氏、打者:ランディ・バース氏」、「投手:高橋由伸氏、打者:高橋尚成氏」等々、ファンにとっては堪らない夢の対決が。
・投手のギャオス内藤氏が、怒ってマウンドに来た打者・池山隆寛氏、そして塁審と次々とキスを交わす“上島竜兵作法”を見せたのには、場内大爆笑。
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55歳で5度の盗塁を決めた高橋雅裕氏、そして投手及び野手で出場した高橋由伸氏の2人に「使い回されてるなあ。」と笑ってしまった。
今年のMVPに選ばれたのは高橋由伸氏。彼もそうだが、出場した選手達からは「観客に楽しんで貰いたい。」という思いが感じられたし、心からプレーを楽しんでいるのが伝わって来た。