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「『国内法守って。』外交官ナンバー車の駐車違反 今も年1,000件超 外務省が対抗措置」(5月5日、乗りものニュース)
所謂“外交官ナンバー車”の駐車違反問題に付いて、対抗措置が講じられる事になりました。
外務省は2021年4月27日(火)、「駐日外交団車両のガソリン税免税措置の証明書を発給する際、駐車違反金の納付を確認する事とする。」と発表しました。駐車違反金が未納の場合、免税措置を講じないという事です。
外交官や外交使節団には不可侵権と治外法権が認められる為、日本の刑事裁判権や租税が免除されます。此の「外交特権」を背景に、青地のナンバー・プレートが付いた駐日外交団車両(外交官ナンバー車)の駐車違反や、其の違反金の踏み倒しが相次いでいます。「国際法上、外交特権が在るとはいえ、各国には『国内法を尊重して欲しい。』と従来から申し入れています。其れでも、違反金が支払われないケースが在ります。」。(外務省 儀典外国公館室)
外務省によると、外交官ナンバー車の駐車違反件数(放置車両確認標章の取り付け件数)は、2018年には3,948件にも上りました。其処で、違反件数や未払い件数の多い外交団の幹部職員に対し、個別に直接申し入れを行って来た結果、2020年には1,137件迄減少したそうです。
因みに、警察庁が開示しているデータに於て、違反件数が特に多い国として、中国とロシアが挙げられると言います。外務省は警察庁と連携しつつ、駐車違反や未払いを無くす様、強く求めて行く考えを示しています。
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「外交特権を悪用し、違法品をノー・チェックで国内に持ち込む外交官や外交使節団が存在する。」というのは、良く見聞する話だ。だから、「外交特権を背景に、青地のナンバー・プレートが付いた外交官ナンバー車の駐車違反や、其の違反金の踏み倒しが相次いでいる。」という事自体には驚かないけれど、其の件数が予想以上多かった事には驚いた。2018年には3,948件も在ったという事で、そうなると1日平均で「約10.8件」発生していた事になる。2020年には1,137件迄減ったというが、其れでも1日平均で「約3.1件」発生しているのだ。
こういう違反件数が特に多い国として挙げられているのが中国とロシアというのは、申し訳無いけれど「矢張りなあ。」という感じがしている。「国を代表する立場の人間が、平然と法律を破るというのは、其の国の質の低さを表している。」と言ったら、言い過ぎだろうか?