「決してマイナーでは無いが、然りとて超メジャーでも無い。そんな存在で在っても、自分にとっては忘れられない名曲。」という物を以前、何度か当ブログで紹介させて貰った。暫く“御休み”させて貰っていたが、久し振りに紹介したいと思う。
「でも、何かが違う」(歌)は、5年前に亡くなられた鈴木ヒロミツ氏が歌っていた。1974年から1977年に掛けて放送されていた刑事ドラマ「夜明けの刑事」(動画)は大好きで毎週見ていたのだが、小林敦刑事役で出演していた鈴木氏が、エンディング主題歌として歌っていたのが「でも、何かが違う」だ。
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「でも、何かが違う」
1.
想い出の丘が 在ると言う
懐かしい人々が 住むと言う
想い出の丘に 残して来た物を
取りに御出でよと 小鳥が囁いた
駈けて行くには 遠過ぎる
歩いて行くには もう若く無い
想い出の丘が 其処に在るなら
其れだけで 其れだけで 幸福(しあわせ)だよ
でも、何かが違う でも、何かが違う
でも、何かが違う でも、何かが違う
2.
朝靄の中に 唯一人
風に触れて 立っている
心が空を 回っている
寂しい心に 酔い痴れて泣いた
駈けて行くには 遠過ぎる
歩いて行くには もう若く無い
此の街に今日を 捜し乍ら
手探りで 手探りで 生きて行く
でも、何かが違う でも、何かが違う
でも、何かが違う でも、何かが違う
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曲も然る事乍ら、詩にも魅了された。初めて耳にしたガキんちょの頃も「良い詩だなあ。」と思ったのだが、此の年になると「駈けて行くには 遠過ぎる 歩いて行くには もう若く無い♪」という部分が、よりグッと来る。
閑話休題。
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「【エンタメCOBS】間違い易い日本語の使い方に要注意!」(10月4日、マイナビニュース)
普段私達が何気無く使っている日本語ですが、外国人からすると言葉の使い方や意味が他の国の言葉と比べて格段に難しいそうです。使用している私達でさえも、本来の意味をちゃんと理解せずに使っていたりする言葉も在る位ですから、外国の人は尚更でしょうね。
さて、今回はそんな難しい日本語の中でも特に間違って使ってしまい勝ちな言葉を紹介します。
■意味を間違って使ってしまい勝ちな日本語
・確信犯
悪い事と判っていてした行為に対して使われる事が多い言葉ですが、実際は正しいと信じて行った行為に対して使われる言葉です。結果的に悪い事になるかどうかは扨措き、悪い事に対して使う言葉では在りません。
・まんまと
良く「まんまと失敗した。」という使い方をする人が坐すが、実際は成功例に対して使う言葉。「まんまと」は「見事に~」、「首尾良く」といった意味なので、「まんまと成功した。」という形で使うのが正解。何故か悪事に対して使われる事が多い。
・潮時
「此処らが潮時だな。」と分が悪いケースで使われる事が多い言葉ですが、本来は「何かを行うのに最も良い時」という正反対の意味なのです。此の言葉は、漁師が漁をするのに最適のタイミングで海に出る事から出た言葉なので、悪い意味では無いのです。
・鳥肌が立つ
偶に美しい物や素晴らしい物を見た際に、「鳥肌が立つ程、素晴らしかった。」という表現をする人が坐すが、此れは間違い。本来は「ぞっとする様な出来事」に対して使われる言葉なので、良い物に対して使うのは一寸おかしいですね。
・触りの部分
曲の最初の部分だったり、物事の初めの部分の事を指す意味で使われる事が多い言葉ですが、実は此れは誤用なのです。本来「触り」というのは浄瑠璃の一種で在る義太夫節の一番盛り上がる所を指す言葉。其れが「物事の重要な部分」を指す言葉として広まりました。
■誤って書いてしまい勝ちな日本語
・遅れを取る(誤)⇒後れを取る(正)
「遅れを取る=遅い」というイメージ在って、此の漢字を使う人が坐すが、此れは実は間違いなのです。後から何かをする、又は何かをするに当たって、相手の後ろになってしまう事から、「後れを取る」と書きます。
・足下を掬われる(誤)⇒足を掬われる(正)
「油断していた隙を突かれる」という意味の言葉ですが、「足下を掬う」のでは無く、「足を掬う」が正しい使い方。最近は「足下を掬う」の方を使う人が多く見られますね。
・嫌気がする(誤)⇒嫌気が差す(正)
嫌悪感を抱く、嫌だと思う気持ちになる、といった意味の言葉ですが、「嫌気がする」と使うのは間違いです。「嫌気がする」という使い方でも意味は通用するのですが、矢張り正しい使い方をしたい所ですね。
・笑顔が零れる(誤)⇒笑みが零れる(正)
此れも間違い易い日本語の使い方です。笑顔は零れません(笑)。
・親不幸(誤)⇒親不孝(正)
親不幸だけで見ると、何処が間違いなのか判らない人も居るのではないでしょうか?親を不幸にするという意味では何方もそうだと言えますが、使い方は間違っているので気を付けましょう。
■番外編
・御身体を御自愛下さい
此の文章を「相手を気遣う意味」として使う人は多いのではないでしょうか?使い方と意味は間違っていませんが、「御身体を」の部分が余計です。「御自愛下さい。」という言葉自体が「御身体を大切にして下さい。」を意味しているので、二重使いになってしまいます。ビジネス・メール等で使う際には要注意です。
此れ等の間違い易い日本語をしっかり覚えれば、テストもビジネス・メールもバッチリ・・・な筈!?是非御活用下さい!
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「嗚呼、勘違い」や「『誤用』とは驚いた」等、過去に「言葉の誤用」に付いて取り上げて来たが、今回で言えば「触りの部分」と「御自愛下さい。」というのを、自分も誤って使用していた。特に「御自愛下さい。」の誤用には、「そうだったのかあ・・・。」という思いが強い。何の疑問も無く、「御身体を御自愛下さい。」と使っていたから。