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「火星に手紙を送るには、幾ら掛かりますか?」。「1万1,602ポンド25ペンス(約216万円)です。」。
英郵便事業会社「ロイヤル・メール」は4日、少年(5歳)からの問い合わせに、米航空宇宙局(NASA)の協力を得て返信した事を明らかにした。
問い合わせたのは、将来の夢が宇宙飛行士という中部ライサムセントアンズ近郊在住のオリバー・ギディングズ君。返信によると、NASAの無人探査機「キュリオシティ」の火星迄の派遣費用は約7億ドル(約860億円)。此れを基に重さ100g迄の郵便物の送料を算定した。同社は返信で、送料が高額な理由に付いて「燃料代が非常に高く、地球外宛ての手紙の送料に影響している。」と説明した。
火星迄の送料は、国内速達用の切手で1万8,416枚に相当すると言うん。オリバー君は同社に謝意を伝える返信で「火星に手紙を送るのは、とても高いんだね。沢山の切手が必要になるね!」と驚いていた。
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「NORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)によるサンタクロース追跡プロジェクト」もそうだけれど、子供の素朴な疑問に対して大人が「馬鹿馬鹿しい。」と一刀両断するのでは無く、真剣に答えて上げる姿勢というのは、非常に好ましく思う。真剣に答えて上げる事で、子供達は「常に疑問を持ち、そして考える。」という癖が付くだろうし、大きな夢を持ち得るだろうから。
最初、「火星への手紙代は約216万円。」という記事を目にした時、「意外と安いな。」と思った。でも、全文を読むと、此れは“100g迄の郵便物の送料に置き換えた場合”で在り、火星迄無人探査機「キュリオシティ」を派遣する場合は約860億円が掛かるという事で、「矢張り、“総額”では莫大な費用が掛かるんだなあ。」と思った次第。
因みに、無人探査機「キュリオシティ」を搭載した「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」が地球から打ち上げられたのは「2011年11月26日」で、火星に軟着陸したのは「2012年8月6日」の事。詰まり、(現状では)「キュリオシティ」を使って地球から火星迄手紙を送ると、最低でも「254日(8ヶ月と11日)」掛かるという訳だ。