何かスッキリしない話

当ブログでも何度か取り上げて来た映画「大決戦！超ウルトラ８兄弟」が、昨日遂に公開された。「ハヤタ＆アキコ」、「ダン＆アンヌ」、「郷＆アキ」、そして「星司＆夕子」が夫婦として登場したり、アキの兄・坂田健の写真が使われる等、昭和のウルトラ・シリーズを見て育った世代には堪らない“御祭り映画”なのは理解していたが、ツバサ様の記事や破壊王子様の記事を拝読すると想像していた以上に“良い意味での”御祭り映画で在る様だ。「タケダ、タケダ、タケダ♪」で御馴染みの武田薬品のＣＭ（動画）が登場したと思えば、この作品のナレーターを務めているのがウルトラ・シリーズ第１作の「ウルトラＱ」と同じ石坂浩二氏で、尚且つあの名文句「貴方の目は貴方の体を離れ、この不思議な時間の中に入って行くのです。」も使われているとか。駄菓子屋のオッチャン役として「ウルトラマン」のイデ隊員を演じていた二瓶正也氏が出演する等、作り手達が「こうしたらウルトラ・シリーズのファンは楽しんでくれるだろうな。」と遊び心満載で作り上げているのが判る様な内容。勿論、平成のウルトラ・シリーズをも満足させるキャスティングで、昨日は何処もかなりの客で溢れ返っていた様だ。この３連休は予定が入っているので無理だが、出来るだけ早い時期に観に行きたいと思っている。間違い無く、何度か観る事になろう。

閑話休題。

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「元農相政治団体：松岡氏自殺後も人件費１億円　０７年」　（９月１３日、毎日新聞）

不透明な事務所費支出が問題となった松岡利勝元農相の政治団体が、本人の自殺（２００７年５月）後も解散せず、人件費として２００７年に１億円もの経費を計上していた事が判った。事務所は人件費の詳細に付いて具体的な説明をしていない。

資金管理団体だった「松岡利勝新世紀政経懇話会」は７月に「新世紀政経懇話会」と名称を変え、それ迄事務担当者だった女性が代表者に就任した。事務所も東京都千代田区の議員会館から杉並区にある女性の自宅マンションに移った。

２００７年分の政治資金収支報告書等によると、懇話会は松岡氏の死後、松岡氏の議員活動を記録したＤＶＤ制作費として、元側近の関連会社と見られる業者に２，８３５万円を支出していた。更に１年間に人件費として１億１，２２９万円（２００６年は２，４６０万円）を、事務所費として２，４８８万円を支出していた。その結果、パーティーや寄付等で集めたと見られる資金２億５，３９７万円（２００７年１月現在）は、年末には２，２１２万円に減った。

代表者の女性は「事務所のスタッフは居ない。対応は弁護士に任せている。」と説明。その弁護士に人件費を支払ったスタッフの人数や事務所の活動実態に付いて取材を申し込んだ所、「解散する為の残務をしている所で在り、必要な手続きは法令に従って適正に行っている。」と文書で回答した。それ以上の具体的な説明は無かった。

総務省によると、政治家が死亡したり引退したりした場合、政治団体の解散は義務付けられておらず、政治資金の処理は政治団体関係者に任されている。後継者に引き継いだり、所属政党等に寄付するのが一般的だと言う。
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そのトップに君臨している政治家が亡くなったからと言って、その政治家の思想や理念が色濃く反映された政治団体ならば、別に解散されずに活動を続けるという形が在っても良いとは思う。「政治家の死亡や引退により、その政治団体は解散しなければならない。」と法的にされていないと言うし。唯、今回のケースにスッキリしない物を感じるのも事実。疚しい所が全く無く、私的に流用しているのでは無ければ、政治資金収支報告書だけで済ませるのでは無く、然る可き立場の人間がきちんと納得の行く回答をするに越した事は無い。

まあ「政治家が死亡したり引退したりした場合、政治団体が管理する政治資金の処理は、後継者に引き継がれたり、所属政党等に寄付するのが一般的。」という“従来の方法”も、スッキリしない事に変わりは無いが。