今日の記事は、プロ野球に関する雑記だ。
今季、4年振りのリーグ優勝を果たしたものの、CSのファイナル・ステージでベイスターズに敗れ、日本シリーズには進出出来なかった我がジャイアンツ。一昨日、東京ドームでジャイアンツのファンフェスタが行われ、CS放送で生中継されていた。ずっと見ていたのだが、最後の最後に"大イヴェント"が。
今年、「球団創設(1934年12月26日)90周年」を迎え、関連イヴェントが行われて来たジャイアンツだが、其の締め括りとして「ジャイアンツの歴代OB123人が集結。」【動画】したのだ。
「皆、老けたなあ。」と思いつつも、懐かしい顔触れに蘇る"当時の思い出"。ONの2人が握手を交わした場面では、思わず涙が溢れてしまったが、「今年5月28日に東京ドームで行われた『王貞治DAY』にゲストとして登場した際、余りに老いてしまった姿に愕然とさせられた張本勲氏。」の元気に成った姿にはホッとした。中畑清氏(ジャイアンツOB会の会長)の挨拶も非常に良く、「東京ドームで、生で見たかったなあ。」と。
一昨日は横浜市中区で、ベイスターズの"日本一達成パレード"も行われた。"26年振りの日本一"という事で、凡そ1.5kmの沿道に、大勢のファンが詰め掛けていた。大喜びしているファンの姿には「良かったなあ。」と素直に思ったけれど、複雑な思いに成る事も。其れは"シーズン優勝パレード"とアナウンスしている番組"も"在ったので。"日本一達成パレード"ならば間違い無いのだが、セ・リーグのレギュラー・シーズン優勝チームはジャイアンツで在り、なので今回のパレードを"シーズン優勝パレード"とするのは間違い。パレード自体にけちを付ける気は毛頭無いし、ベイスターズ・ファンには申し訳無い思いも在るが、ジャイアンツ・ファンとしてはどうしても複雑な思いに成ってしまった。
そういうジャイアンツ・ファンに対しての深い配慮が在るのだろうけれど、ベイスターズの三浦大輔監督は事在る毎に「ベイスターズは日本一に輝いたけれど、レギュラー・シーズンではジャイアンツが優勝した。来季こそはレギュラー・シーズンでも優勝し、日本一連覇を果たしたい。」という趣旨の発言をして来ている。ジャイアンツ・ファンの自分としては、彼の優しさに救われる思いだ。
そして、「国内FA権を行使し、其の動向が注目されていたタイガースの大山悠輔が、結局、タイガースへの残留を決めた。」のは、先月29日の事。「6年総額で24億円超えの大型契約を提示したとされるジャイアンツ。」に対し、「タイガースが提示したのは、5年総額で20億円。」と言われている。「条件面で上回るジャイアンツへの移籍が濃厚。」と報じられていた意外さは在ったものの、ジャイアンツ・ファンとして「此れで良かったんじゃないかな。」と思っている。
「CSのファイナル・ステージでジャイアンツが敗退した最大要因が『打て無かった。』事なのは明らかだし、来季オフには主砲・岡本和真選手のMLB移籍が噂される中、大山選手が戦力的に『欲しい。』と思わせる存在なのは間違い無い。」が、諸々を考え合わせると「タイガースに残った方が、彼にとってはベター。」だろうから。(ジャイアンツは他所から戦力を搔き集めるのでは無く、可能な限り"生え抜き選手"をどんどん主力に育てて貰いたい。)
大山選手が残留を決めた大きな理由に、「タイガースへの強い愛情が在った。」のは間違い無い。又、「自分を、此処迄に育ててくれた。」という感謝の気持ちも、当然在った筈。
そして、其れに加えて「"ライヴァル・チームで在るジャイアンツへの移籍が生み出すハレーションの大きさ"を、大山選手が非常に懸念した。」というのも在ったのではないか。永遠のライヴァルで在るジャイアンツとタイガース。其れ其れのファンも同様だろう。だからこそ、「今迄、両チーム間でのFA権行使は無かった。」のだ。チームにとってもファンにとっても、「"彼のチーム"だけは、自チームの選手のFA移籍は許さない!!」という強い抵抗が在るだろう。
どんな組織にも、"過激な人"は存在する。ジャイアンツ・ファンも例外では無いし、タイガース・ファンにも存在する。当ブログで何度か紹介した"優秀な後輩"もそうだし、此処を通じて親しくさせて貰っている方々にはタイガース・ファンが多く、尚且つ皆が「常識的で、礼儀正しい方。」許り。でも、残念な事に本の一握りでは在るが、タイガース・ファンの中には"超過激な人"が居り、真面なタイガース・ファンの方々の眉を顰めさせる様な蛮行をする事が。
今から55年前の1969年、「荒川事件」というのが発生している。詳しくはリンク先を読んで戴きたいが、「1969年のプロ野球ドラフト会議で指名されたアマチュア野球の有力選手・荒川尭氏(王貞治氏の"師匠"として、共に"一本足打法"を作り上げた事でも有名な荒川博氏の養子。)が、指名された大洋ホエールズへの入団を拒否した事に激怒した人物から襲われた傷害事件で、其の際の後遺症によって早期引退に迄追い込まれてしまった。」という"プロ野球の汚点の1つ"で在る。
考えたくは無い事だが、「ライヴァル・チームのジャイアンツに大山選手がFA移籍したら、超過激なタイガース・ファン(くどい様だが、殆どのタイガース・ファンは真面で在り、本の一部に超過激な人物が存在しているという事。)から危ない目に遭わされるのではないか。」という懸念が自分の中に強く在ったので、大山選手の残留は其の意味でも「良かった。」と思っている。
今回、大山選手が残留を決めた事に関し、「大山選手は、最初から移籍する気が無かったのでは?ジャイアンツは、彼の年俸吊り上げの"当て馬"に使われただけ。」という声も在る。でも、大山選手の性格を考えると、自分は「違う。」と思う。真剣に悩み抜いた上の結論だろうし、"ジャイアンツに断りを入れた事への申し訳無さ"を口にしていた彼に、ジャイアンツ・ファンの自分は誠実さを感じた。