今年の4月、北京等での黄砂被害の凄まじさが連日の様に報じられていた。近年では偏西風に乗って日本に飛来する黄砂が問題化して来ているが、「土壌汚染の危険性が在る砂の飛来により、健康被害や環境破壊が起こるのではないか?」というのも大きな問題の一つだろう。
先日の産経新聞に、中国に於ける環境汚染の現状が載っていた。何でも中国食品薬品監督管理局の内部資料に載っていた内容とか。この組織は、2002年に日本で中国産ホウレン草から基準値を超える残留農薬が検出され、社会問題化した事で2003年4月に国務院直属として発足したもので在る。
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① 河川等の汚染
産業廃棄物や農薬によって深刻な汚染状態に在るのは、中国全土の河川と湖の6割に上り、残りの河川も現状は軽度ながら汚染が進行。農産物に影響を与える全灌漑用水も、その2割が規制基準を大幅に上回る水銀に汚染されており、水質汚染が関係したとみられる症例は全疾病の8割、病死の3分の1に上るという。又2004年以降、幼児の頭が巨大化する奇病が汚染地域で次々に確認されているとも。
体内に残留し易い有毒重金属による汚染危険地域は、「珠江デルタと呼ばれる華南工業地帯。」、「北京や天津等の渤海沿岸工業地帯。」、そして「上海等江蘇省、浙江省の華東工業地帯。」の3ヶ所に集中し、その汚染面積は2,000平方キロ(琵琶湖の面積の約3倍に当該。)にもなるのだそうだ。
② 化学肥料
中国に於ける化学肥料の年間使用量は4,100万トンで、それにより黄河や長江、珠江を経て流れ込んだ無機窒素が、中国近海の赤潮の主要因になっているとも。
尚、毒性の強い農薬使用で汚染された土壌を元に戻すのには、最長で33年間を要するともされている。
③ 食の安全性
この内部資料では食の安全性にも触れており、「加工食品の中には、作業員による衛生管理が充分で無い不衛生な物が在る。」とした他、衛生面よりも利益至上主義に走った事で、「重量の誤魔化しの為に豚や牛に水を注入したり、大量の食塩を食べさせる。」といったケースが在る事を指摘している。
又、食では無いが、ペンキの材料等に極度に毒性の強い添加物や防腐剤を使用するケースが目立っているとも。
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「根本的な原因を絶たなければならない。」とした上で、「計画経済の手法を採る可き。」と内部資料では指摘しているそうで、これは外国資本を導入した急速な近代化により汚染が進んだ事への反省とも見て取れる。
諸資料や映像だけでは無く、中国に駐在している知人等からも中国の環境汚染の酷さは把握しているつもりだったが、現状はそれ以上の酷さの様だ。
以前読んだ「食品の裏側」という本で、筆者が「異常に安価な食べ物には、”それなりの理由”と”危険性”が潜んでいる”可能性”を念頭に置く必要が在る。」といった趣旨の事を書かれていた。我が家では数年前から無農薬&減農薬の野菜等を購入する等、出来得る限り”身体に優しい食材を摂る様にしている。「そんな気遣いをした所で、環境自体が汚染されているのだから無意味。」とか、「それ迄に健康に良くない食材を散々口にして来ているのだから、その累積量は半端で無い筈。今更気を付けた所でどうなるものか。」といった声が在るのは理解しているが、安心を得る為と割り切っている。そして何よりも、こういった食材が美味なのが魅力でも在るのだ。
「無農薬&減農薬の野菜等は高い。」と言われる。確かに一般の物と比べると結構高いのは事実だ。懐の寒い自分にとっては、決して馬鹿にならない出費では在るが、これ迄よりも食べる量を減らす事で対応出来るし、ダイエットにも良い(笑)。そして何よりも健康で在り続ける事で、無駄な医療費が減じられる可能性は大きいと思う。目先の食費をケチる事で、後々医療費がそれ以上にかかるのでは何をか況やだと思うのだ。
先日の産経新聞に、中国に於ける環境汚染の現状が載っていた。何でも中国食品薬品監督管理局の内部資料に載っていた内容とか。この組織は、2002年に日本で中国産ホウレン草から基準値を超える残留農薬が検出され、社会問題化した事で2003年4月に国務院直属として発足したもので在る。
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① 河川等の汚染
産業廃棄物や農薬によって深刻な汚染状態に在るのは、中国全土の河川と湖の6割に上り、残りの河川も現状は軽度ながら汚染が進行。農産物に影響を与える全灌漑用水も、その2割が規制基準を大幅に上回る水銀に汚染されており、水質汚染が関係したとみられる症例は全疾病の8割、病死の3分の1に上るという。又2004年以降、幼児の頭が巨大化する奇病が汚染地域で次々に確認されているとも。
体内に残留し易い有毒重金属による汚染危険地域は、「珠江デルタと呼ばれる華南工業地帯。」、「北京や天津等の渤海沿岸工業地帯。」、そして「上海等江蘇省、浙江省の華東工業地帯。」の3ヶ所に集中し、その汚染面積は2,000平方キロ(琵琶湖の面積の約3倍に当該。)にもなるのだそうだ。
② 化学肥料
中国に於ける化学肥料の年間使用量は4,100万トンで、それにより黄河や長江、珠江を経て流れ込んだ無機窒素が、中国近海の赤潮の主要因になっているとも。
尚、毒性の強い農薬使用で汚染された土壌を元に戻すのには、最長で33年間を要するともされている。
③ 食の安全性
この内部資料では食の安全性にも触れており、「加工食品の中には、作業員による衛生管理が充分で無い不衛生な物が在る。」とした他、衛生面よりも利益至上主義に走った事で、「重量の誤魔化しの為に豚や牛に水を注入したり、大量の食塩を食べさせる。」といったケースが在る事を指摘している。
又、食では無いが、ペンキの材料等に極度に毒性の強い添加物や防腐剤を使用するケースが目立っているとも。
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「根本的な原因を絶たなければならない。」とした上で、「計画経済の手法を採る可き。」と内部資料では指摘しているそうで、これは外国資本を導入した急速な近代化により汚染が進んだ事への反省とも見て取れる。
諸資料や映像だけでは無く、中国に駐在している知人等からも中国の環境汚染の酷さは把握しているつもりだったが、現状はそれ以上の酷さの様だ。
以前読んだ「食品の裏側」という本で、筆者が「異常に安価な食べ物には、”それなりの理由”と”危険性”が潜んでいる”可能性”を念頭に置く必要が在る。」といった趣旨の事を書かれていた。我が家では数年前から無農薬&減農薬の野菜等を購入する等、出来得る限り”身体に優しい食材を摂る様にしている。「そんな気遣いをした所で、環境自体が汚染されているのだから無意味。」とか、「それ迄に健康に良くない食材を散々口にして来ているのだから、その累積量は半端で無い筈。今更気を付けた所でどうなるものか。」といった声が在るのは理解しているが、安心を得る為と割り切っている。そして何よりも、こういった食材が美味なのが魅力でも在るのだ。
「無農薬&減農薬の野菜等は高い。」と言われる。確かに一般の物と比べると結構高いのは事実だ。懐の寒い自分にとっては、決して馬鹿にならない出費では在るが、これ迄よりも食べる量を減らす事で対応出来るし、ダイエットにも良い(笑)。そして何よりも健康で在り続ける事で、無駄な医療費が減じられる可能性は大きいと思う。目先の食費をケチる事で、後々医療費がそれ以上にかかるのでは何をか況やだと思うのだ。
家計を預かる者として、安価な物につい目がいってしまいますから。でも、考え方を変えた方がいいようですね。特に口に入るものですから。子供に『野菜は体に良いから、食べなさい!!』って言っていたのに。。。
話は違いますが、アメリカテロから5年。ニュースで色々と報道がされていました。ビルの崩壊で巻き起こった砂煙の影響で、体調不良を訴えている方々が居ると。あの時、無事に助かっても、これでは本当に悲し過ぎます
知り合いの農家でも、販売用と自分の家で食す農作物とは分けて育てていると言っていました。それなりの収穫を上げる為には、それなりの農薬を使わないと市場価格には収まらず、農薬が全て駄目という考え方はその意味で現実的ではないとしながらも、減農薬で生育された農作物に関して「見た目が悪い。」という理由だけで購入しない消費者の姿勢も問題なのではないかとしていました。(見た目の悪い農作物は、概して安くしても売れないという事です。)
サンドイッチやミートボールに代表される、添加物や防腐剤の使用が半端ではない食品には背筋が薄ら寒くなるものが在りますね。記事でも触れた「食品の裏側」という本にもこの辺の話が詳しく書かれていました。唯、農薬と同じで「防腐剤や添加剤というものが全て悪い。」としてしまうのも合理的では無く、これ等の薬品によってメリットが生まれている面(加工食品の場合料理の手間が省けたり、誰でも一定の味を作り出せる等。)も否定出来ず、要はどこ等辺で妥協点を見出すかという事なのでしょう。
パタゴニアの環境問題への取り組みに付いては、数ヶ月前にTVの特集で知りました。確か売り上げの1%を環境問題の運動に費やしているんですよね。社長(会長?)自ら率先して”汗”をかいている姿を見て、凄い会社だなあと思いました。
以前にも別記事で書いたのですが、ボランティア等に参加するとやれ「売名行為だ。」、やれ「良い格好しいだ。」と言われてしまいますよね。自分は別に「売名行為だろうが、良い格好しいだろうが、何もしないでグダグダ批判しているよりは、実際にアクションを起こした人の方が遥かに尊い。」と思っています。パタゴニアの様な社会貢献に積極的な会社が、もっと増える事を念じています。
最近は太平洋側の都市部でもそういったものに悩む人が増えているようです。
ちなみにヨーロッパでも同様でドイツや北欧の環境先進国の悩みの種は「隣の旧共産国からの煤煙、廃棄物」だったりします。もっとも西側の国でもフランスなんかは車から排出される煤煙に非常に無関心だったりしますが…。
どういう形態で在れ、消費者に何がしかの物を売り、その対価を得ている以上は、僅かでも構わないので消費者(国民)に利する形での還元が為されるべきなんですよね。我が国の企業は、一部の人間に利する形や上っ面だけの形で還元するケースが結構目立ち、その意味では欧米の企業の”上手さ”に見習う部分は多い様に思います。
黄砂が健康に及ぼす影響に付いて指摘される様になったのは、比較的最近の事ですよね。御親類の方の健康被害に御見舞い申し上げると共に、10年近くも前からアレルギー疾患の症状が出ていたとはかなりショックな話です。
自国内にその原因が在るならば未だしも、まさか他国からの原因とは普通想像すらしませんよね。ドイツや北欧等が、旧共産国からの煤煙や廃棄物で悩まされているという話は時折見聞していましたが、今後は経済格差の絡みも在り、複合的な大問題になって行く可能性も在りそうですね。
コンビニの話、どこまで本当かもわからないんですが、気持ちの悪い話です。嘘なら嘘ではっきり捏造だと言う証拠が出ればいいんですがそれも無いみたい・・・・日本の消費者はおとなしいんでしょうか?
煤煙やら重金属やら酸性雨やらに加えて今は核物質のようなものまで雨や埃に混じって飛んでくる時代、しかも砂漠化の進行でますます大量になってきているみたいですから、そのような輸入公害についてもきちんと調査研究が進めば好いですね。誰かが死ぬまで待ってよう、なんてのんびりした事言ってないで。10年先に、「当時は危険性が充分認識されていなかった」なんて厚労省の言いわけ聞きたく無いものです