9月16日に「続投ならば、“陣容”の一新を!」という記事を書いたが、先ずは此の記事を読んで戴きたい。読んで戴いた上でないと、今回の記事を理解するのが難しいと思われるので。
同記事の中で「こんなにもチームを低迷させ続けた事を考えると、全試合を終了した段階で、(ジャイアンツの)高橋(由伸)監督は進退伺を出すのではないだろうか。無理矢理引退させた経緯を考えると、『フロントの方から高橋監督を解任する。』というのは考え難いが、高橋監督の方から進退伺が出されたという事になれば、『監督自ら≪退任したい。≫と申し入れが在り、思い止まる様に説得を続けたが、監督の意思は強く、残念乍ら退任を認める事になった。』という大義名分は立つだろう。」と記したけれど、昨夜、「高橋監督から辞任の申し入れが在り、慰留したけれど決意が固かったので、今季限りで高橋監督が辞任する事を了承した。」という発表がジャイアンツのフロントから在った。
本音の部分では「今季限りで辞めて欲しい。」と思っていたで在ろうジャイアンツのフロントにとって、思い通りの展開だと思う。又、高橋監督に関し、“監督としての能力”に疑問を感じていた自分にとっても、今回の辞任は「此れ以上、彼が傷付かなくて済む。」という理由から、正直ほっとした思いも在る。
高橋監督、3年間御疲れ様!若手選手を育ててくれて、本当に在り難う!!
・・・と書いて来たが、原辰徳前監督及びジャイアンツのフロントには、強い怒りを持っている。監督としての能力に欠けていた部分が在ったとはいえ、「大好だった選手の1人・高橋由伸氏が、こういう形でジャイアンツから去る事になった。」のには、原前監督とジャイアンツのフロントが大きく影響していると思っているので。
「続投ならば、“陣容”の一新を!」の中に詳細を記しているけれど、「本来は2014年に退任すべきだった原監督(当時)が、1年延ばして退任する事になったのは、自民党候補として参院選に出馬する為だった。」と自分は思っている。退任を1年延ばした事で、結果としてジャイアンツは崩壊状態に。そんな状態で原監督が辞めたものだから、結果として現役を続ける気持ちでいた高橋選手(当時)が引退“させられ”、“火中の栗を拾う”思いで、彼は監督を引き受けたというのが実際だろう。
チームの功労者を引退に追い込み、そして「堀内恒夫氏に続き、“優勝経験”が無い状態で、ジャイアンツを去った2番目の監督。」という形にさせてしまった事を、自分はどうしても許せない。
ジャイアンツの次の監督として、様々な名前が挙がる事だろう。大好きだった選手の1人・松井秀喜氏の名前も挙がるに違い無いが、“今回は”監督を引き受けないで欲しい。「何れはジャイアンツの監督に就任して欲しい。」とは思っているけれど、今回は駄目。高橋監督同様、きちんとした指導者経験が無い状態で就任すればチーム作りに苦労するのは目に見えているし、今のチーム状態なら猶更だから。万が一監督就任の申し入れが在ったとしても、可愛い後輩の高橋監督が“使い捨て”されたと感じるで在ろう松井氏が、監督を引き受けるとも思えないけれど。
次の監督として、江川卓氏は無いと思っている。「何としても来年は、優勝しなければならない。」という“義務”が課せられるジャイアンツに在って、「指導者経験が在る人物。」というのは必須条件だろうから。
そうなると原前監督の名前も挙がろうが、来年の参院選を考え合わせると、監督就任の可能性は「無い。」と思う。「崩壊させた状態でチームを高橋監督に渡したのは、本当に申し訳無かった。」という理由から、監督就任するので在れば評価出来るが・・・。
個人的には、「中畑清氏が、最有力候補になるのでは?」と予想しているけれど、“悪い意味での体育会系気質”がどうしても気になってしまう。
大穴としては、「2軍監督・川相昌弘氏が、監督に内部昇格。」というのも。「指導者として実績を残している。」というのが理由だけれど、「元エース、又は4番打者。」という“暗黙の了解”が在るジャイアンツの監督なので、派手さに欠ける川相氏だと、監督就任は難しそう。「中畑氏よりは川相氏の方が、結果を残せそう。」と、自分は考えているけれど・・・。
案の定、という言葉がこれほどぴったりくるニュースはそれほどないでしょうね。
そして原辰徳氏の再登板がほぼ確定とか。
高橋由伸氏を潰した張本人が再登板とは、本当に腹立つ徳・・・と、giants-55さんの心中お察しします。
戦力のあるチームを引き継いで「優勝」の果実だけ手に入れ、若手を育てないまま次に引き渡し、若手が育ってきたところでまたおいしい所だけ取りに来る、そんな印象を私でさえ受けます。
高橋氏と原氏の関係ほどではないけれど、今年の金本阪神にはがっかりさせられました。
一緒に若手を育てましょうと、自ら招へいしたはずの掛布2軍監督を、方針が合わないからと解任させてまで挑んだ今シーズン。
自らの方針を貫いたうえで3年間で最悪の結果に終わるのなら、潔く身を引いてもらわねばと思っています。
そして次の3年間、ぜひとも掛布氏に監督をしてもらい、彼の野球哲学で思う存分采配を振るってもらいたいと願う一人です。
それで仮に結果が残せなくても、一度は掛布阪神を見たいと思う阪神ファンは多いはず。
と・・・ジャイアンツに事寄せてタイガースを語ってしまいました(苦笑)。
あしからず。
“ジャイアンツ”というチームの悪しき体質を知り尽くしている人程、今回の流れは予想出来た様に思います。「勝負事は、結果で評価される。」というのは仕方無いだろうし、高橋監督の采配に疑問を感じていた自分としても、今季で辞任というのは止むを得なかったとは思いますが、其れにしても高橋監督が気の毒でならない。
「ジャイアンツを、何度も優勝に導いた。」というのは確かな事実ですし、そういう意味では敬意を持っているけれど、チームを崩壊状態で放り出し、高橋監督に引き継がせたという事では、原前監督に対して強い憤りを覚えています。川上哲治元監督に対する思いとも一緒で、「真面な指揮官はチームを強くし、“其の状態”で後継者に渡す。」という形でなければ駄目。
で、「次期監督として、原前監督で一本化された。」という報道がされていますが、非常に驚き。「彼は、自民党から出馬するで在ろう。」というのは自分の推測で在り、其れが故に「今回、監督を引き受けないだろう。」というのも又推測。推測に推測を重ねている訳では在りますが、少なくとも「前回の参院選に、彼が自民党から出馬し様としていた。」のは確かだったと思っています。
今回、若し彼が監督を引き受けるならば、「チームを崩壊状態にした儘、高橋監督に引き継がせた。」事への“謝罪の気持ち”が強かったと思いたいし、そうで在るならば評価したい。でも、仮に引き受けるならば、今度こそ「チームを強い状態の儘、後継者に渡す。」形にして欲しい。そうじゃ無いと、又、“犠牲者”が出る事になるから。
掛布雅之氏は、大好きな野球人の1人。なので、方針違いが在ったにせよ、彼を追い出した事に関しては、金本知憲監督には不信感を持っています。
唯、悠々遊様と意を異にする点になるのですが、若手選手を育てているという面では、彼を評価している自分です。(「掛布氏に、タイガースの1軍監督になって欲しい。」という気持ち、彼のファンで在る自分も同様に持っておりますけれど。)