ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

止め処無い不安

2010年11月23日 | 時事ネタ関連
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「4分の3超『介護必要になるかも』=自分と家族の将来に不安-内閣府調査」(11月21日、時事通信

内閣府は20日、「介護保険制度に関する世論調査」の結果を発表した。其れによると、4人に3人が自分自身が寝たきりや認知症の要介護者になるかもしれないと不安に思っている事が判った。家族が要介護者となる事への不安も8割近くの人が抱いており、少子高齢化の進行に伴う不安感の拡大が窺われる結果となった。

調査は9月16日から10月3日、全国の成人男女5,000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は65.4%だった。

要介護者となる事への不安は、自分自身に付いて「在る。」と答えた人は7年前の前回調査比6.1ポイント増の75.1%で、「無い。」は同5.7ポイント減の24.4%。家族に付いて「在る。」は同4.1ポイント増の77.6%、「無い。」は同7.3ポイント減の18.0%だった。

自分自身に介護が必要となった場合に困る事を聞いた(複数回答)所、「家族に肉体的・精神的負担を掛ける。」が73.0%で最も多く、「介護費用の負担が大きい。」60.1%、「収入が無くなる。」32.2%等が続いた。

自分が介護を受けたい場所では、「現在の住まい」を挙げた人が37.3%。次いで「特別養護老人ホーム等介護保険施設」が26.3%、「有料老人ホームや高齢者住宅」が18.9%だった。
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自分や家族の将来に付いて、止め処無い不安を抱えている人がこんなにも居る以前の記事でも書いた様に、認知症を罹患した祖父のケアで祖父母達が苦労したのを知っている自分としては、「自分や家族が要介護者になるのではないか?」という不安は少なからず持っている。其の不安の多くは矢張り、「肉体的&精神的負担の大きさ」や「介護費用の負担の大きさ」だ。

GNP(国民総生産)では上位にランクされる日本だけれど、其の老後に多くの不安を抱える人達が居る。去年の記事でも紹介した様に、GNH(国民総幸福量)では極めて低い位置にランクされている我が国の一面を、今回のアンケート結果で再確認させられた。「老後を贅沢三昧で過ごしたい。」と望んでいる訳でも無く、「不安の無い生活を送れさえすれば良い。」と思っている人達が、穏やかな老後を過ごせる国になって欲しい。

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