ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

片や10位、片や1位

2018年12月07日 | 書籍関連

ミステリー関連の年間ブック・ランキングで、自分が注目しているのは「本格ミステリ・ベスト10」(発行元:原書房)、「週刊文春ミステリーベスト10(発行元:文藝春秋)、そして「このミステリーがすごい!」(行元:宝島社)の3つ。今回、其の内の2つ「2019本格ミステリ・ベスト10」と「2018週刊文春ミステリーベスト10」が発表となった。

 

*********************************

 「2019本格ミステリ・ベスト10【内編】」

 

1位: アリバイ崩し承ります著者大山誠一郎氏)

2位: 「碆霊の如き祀るもの」(著者:三津田信三氏)

3位: 「パズラクション」(著者:霞流一氏)

4位: 「グラスバードは還らない」(著者:市川憂人氏)

5位: 「インド倶楽部の謎」(著者:有栖川有栖氏)

6位: 「星詠師の記憶」(著者:阿津川辰海氏)

7位: 「探偵AIのリアル・ディープラーニング」(著者:早坂吝氏)

8位: 「少女を殺す100の方法」(著者:白井智之氏)

9位: 「ドッペルゲンガーの銃」(著者:倉知淳氏)

10位:「沈黙のパレード」(著者:東野圭吾氏)

*********************************

 

*********************************

「2018週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」

 

1位: 沈黙のパレード(著者:東野圭吾氏)

 2位: 「それまでの明日」(著者:原尞氏)

 3位: 「ベルリンは晴れているか」(著者:深緑野分さん)

 4位: 「雪の階」(著者:奥泉光氏)

 5位: 「火のないところに煙は」(著者:芦沢央さん)

 6位: 「錆びた滑車」(著者:若竹七海さん)

 7位: 「宝島 ~HERO’s ISLAND~」(著者:真藤順丈氏)

 8位: 「碆霊の如き祀るもの」(著者:三津田信三氏)

 9位: 「凍てつく太陽」(著者:葉真中顕氏)/「凶犬の眼」(著者:柚月裕子さん)

*********************************

 

両ベスト10に入った作品の中で、読んでいるのは「凶犬の眼」の1作だけ。大好きな作家・東野圭吾氏の「沈黙のパレード」は発売日に購入しているものの、未読の状態。ミステリー好きを標榜しているのに、「読んでいるのが1作だけ。」というのは、何とも情けない。

 

「本格ミステリ・ベスト10」は“本格ミステリー”を対象としているのに対し、「週刊文春ミステリーベスト10」及び「このミステリーがすごい!」は“大衆受けするミステリー”が対象という前者が“芥川賞”とすれば、後者は“直木賞という感じで、選ばれる作品のテースト自ずと異なる。今回のベスト10を比較しても、双方に入っているのは「碆霊の如き祀るもの」と「沈黙のパレード」だけだし。

 

とはいえ、片や「2019本格ミステリ・ベスト10【国内編】」では10位の「沈黙のパレード」が、片や「2018週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」では1位というのだから、「何だろうなあ・・・。」という気はする。今年に関して言えば、突出した出来の作品が無かった。という事なのだろう。


コメント    この記事についてブログを書く
« 「日本のハロウィーンは狂っ... | トップ | 色々考える良い機会に »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。