一昨日、ソフトバンクの携帯電話サーヴィスに大規模な通信障害が発生し、国内では約4時間半以上も音声電話やデータ通信が利用不可となったり、繋がり難くなったりした。同社と契約する約4千万人(単純計算で言えば、日本の人口の約3分の1。)の大半に影響が出たと言う。海外11ヶ国でも同様の影響が出たそうで、スウェーデンの通信大手・エリクソン製の交換機のソフトウェアに、異常が発生した事が原因と見られる。
救急搬送や宅配等、市民生活に欠かせない業務に大きな支障が出た。又、街中では、公衆電話利用者の列が出来たと言う。スマホがライフライン化している事を、改めて感じさせられるニュース。
今回の件で業務に支障が出た方々は、本当に大変だったと思う。こういう事態が繰り返されない様、通信会社は徹底した対策を採って貰いたいとも。
其の一方で、「今回のトラブルが、色々考える良い機会になったのではないか。」という気もする。「ネットが繋がらなくなったので、電車の乗り継ぎが判らない。」と困惑する若い女性の姿を目にしたが、ネットが繋がらないなら繋がらないで、人に聞くなり、駅の路線図で確認するなり、幾らでも対応策は在る。スマホへの依存度が高くなり過ぎて、「“自分の頭”で考える。」という事が出来なくなっている人が増えている様に感じる。
「お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法 」というブログを運営されているKei様は、自分と同様にスマホを持っておられないと言う。「スマホを落としただけなのに」という記事の中で「電車に乗っていると、ほとんどの人たちが下を向いて黙々とスマホをいじっているが、スマホを持たない人間から見れば、あれ正直ホラーSF映画のワンシーンみたいでとても怖い(笑)。」と書いておられるが、全く同感。
又、公道や通路を塞ぐ様な形で、下を向いた儘、一心不乱にスマホを弄っている集団(時には30人近くとかも。)を見掛ける事が良く在る。何かのイヴェントなのかも知れないが、“妙な宗教儀式”の様で不気味だし、何よりも通行の邪魔。他人に迷惑を掛けない範囲で在れば、何をし様が個人の自由だけれど、一心不乱にスマホを弄り続けている姿は、決して見栄えの良い物では無い。
業務等、必要に迫られての場合は仕方無いが、「今回の件が、スマホへの“過度な依存”を改める機会になれば。」という思いが在る。
ソフトバンクの携帯が一時使えなくなったことで大きなニュースになっていましたね。
街頭インタビューで利用者が、まるで世界の終わりに遭遇したかのような困惑ぶりを見せているのを見て、それほど深刻な依存症なのかと思ってしまいました。
いくら便利なツールでも、それに頼り切ってしまうと、冷静に周りが見えなくなり、判断が鈍る例でしょう。
たとえば文明から切り離された無人島で、現代の日本人はどれだけ耐えられるのか、ふとそんな想像もしてみました。
不測の事態による交通網の混乱やライフラインの途絶等、過去に色々見聞して来ましたけれど、大規模な通信障害による大混乱というのは、起こるべくして起こった事態という気がします。
救急搬送に関する連絡が取れない等、大問題になり兼ねない件に関しては、次善の策どころか次々善の策迄考えておかないといけない。
其の一方で、悠々遊様も書かれておられる様に「丸で世界の終わりに遭遇しているかの様な困惑振りを見せる人達。」に関しては、自分も違和感を覚えました。少なくとも“通常の連絡”だったり“乗り継ぎ確認”程度の事で在れば、頭を使えば幾らでも対応策が取れる事。
携帯電話が当たり前の様に存在している中で生まれ育った若い子達は未だしも、携帯電話なんか無かった時代に生まれ育った良い年をした人達迄も、右往左往しているのには、「何だかなあ・・・。」という思いが。
拙ブログの記事を紹介いただき、ありがとうございます。いやホント、物言わず、スマホ画面だけを無表情に見つめてる人たちって、持たない人間から見ると異世界の人たちです(笑)。
スマホは確かに便利ですけれど、あまりにそればかりに頼り過ぎると、今回のようにトラブルが発生すると大混乱になる可能性が高いので、一考の余地がありますね。
最近では、買い物するのにスマホでQRコードを読み取って決済する方法の普及率が、中国では98%に達したそうです。つまりサイフを持ち歩く必要がないという事です。まあ中国では偽札が多くて現金が信用出来ないという事情もありますが。
日本ではまだ6%の普及率だそうで、東京オリンピックを機会に今後普及させて行くという方針も出てるようですが、ちょっと不安がありますね。
もしスマホの回線トラブルやシステムダウンが起きると、大混乱になるというのは今回のトラブルで立証されました。中国ほどスマホ決済が普及していない現在の日本でこれですから、将来スマホ決済率が今より飛躍的に拡大したら、どんな事になるか、ゾッとします。
今後もシステム障害が絶対起きないという保証はありませんからね。
もっとコワい可能性もあります。映画「スマホを落としただけなのに」の中には、犯人が拾ったスマホからデータを盗み取り、本人に成りすまして高額な買い物をしたり、保存してあるイヤらしい写真をアップしたり、本人のアカウントで他人とメールやLINEのやり取りしたりするシーンがあります。
これは現実に起こりうる話で、電話なら声で他人と判るけど、文字なら判別出来ません。スマホに限らず、便利なメカほど、その危険性も増大するというのはもはや常識です。その事も頭に入れておくべきでしょう。
そんなわけで、スマホは今後も持ちたいとは私は思いません。…でも、いずれスマホなしでは日常生活にも支障をきたす、という時代になるのかも知れませんね。
「スマホを落としただけなのに」は原作を読みましたが、スマホから読み取れる情報が思っていた以上に多い事にぞっとしました。
詳しくは良く知らないのですが、「今、アプリで支払いをする事で、支払った額の2割が戻って来る。」というキャンペーンが行われているそうで、「此の事により、キャッシュレス化が一気に進むのでは?」と言われていますね。でも、どうなのでしょうか?中国のキャッシュレス化は凄いけれど、Kei様も書かれている様に、彼の国の偽札の多さというのが、キャッシュレス化の高さに大きく影響していると自分も思うし、日本の国情を考えると、若い人達は別にして、一気にキャッシュレス化が進むのか疑問。仮に若い人達の間に普及したとしても、遠からずに“使い過ぎ”等の問題が出て、右肩下がりになる様な気もしています。
「携帯電話は、通話機能とメールだけで充分。」という自分にとって、月額で数千円もよけに払わなければならないスマホを持つ必要性もメリットも、全く無い。でも、通信会社はガラケーの販売を取り止める等、明らかにスマホへの移行を“ごり押し”している。ガラケーのニーズは一定数在るのに、少数派を切り捨て、多数派を優遇する遣り方には、腹立たしさしか感じない。