ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

頑迷固陋な将・原辰徳

2006年07月01日 | スポーツ関連
訪問先のカナダで、「靖国神社に(一年に)何回行こうが問題にならない。個人の自由だ。」と語った小泉首相。同時に「中国側の言い分に従いなさいという人が、『靖国参拝してはいけない。』という人達でしょう。果たしてそれが良いのか。」とも口にしたとか。彼の頑迷固陋さには最早言葉を失ってしまう。

中国や韓国の媚び諂う必要は全く無いが、少なくとも我が国の中でも首相の靖国参拝に対して賛否が拮抗しているというのに、敢えて事を荒立てるのが真の国益に繋がるものなのだろうか?そして、何とかの一つ覚えの様に「靖国参拝は個人の自由。」と繰り返すだけの首相だが、個人よりも一国のリーダーという立場が最優先されるのを理解しているのだろうか?

自民党高村正彦元外相が、靖国に参拝する人は戦争を美化する、軍国主義を称揚する人だと決め付けるのと同じ様に言い過ぎだ。靖国参拝に批判的な人や中国、韓国を挑発しているのではないか。中国や韓国に(小泉発言を)強く非難させる事で、日本国民の支持を得たいと思っているのではないか。と首相の発言を批判したそうだが、全く同感。

結局、我が国の頑迷固陋な将は、仮想敵(抵抗勢力)を作り上げて、自らへの求心力を高めるというスタイルしか持ち得ていなかったという事か。

頑迷固陋な将と言えば、我がジャイアンツ原辰徳監督も小泉首相と良い勝負に思う。「マスメディアを非常に意識している。」、「発言は多いものの、その殆どが抽象的にして具体性が全く無い。」等、小泉首相と原監督の間には共通点が多い様に感じる。そして、最も似通っているのがその頑迷固陋さではないか。

出でよ、第二の西本聖!!」という記事の中で、原監督の致命的な要素に窮地に陥った際に”蘇生”させる術を持たない。事を挙げた。自らの型に嵌った場合には、イケイケドンドンでチームを走らせられるのだが、一旦自らの型から外れると打つ手を講じられないどころか、何をして良いのか全く考えられずに、唯呆然と”自然治癒”を待っているだけの様に思えてならないのだ。その結果が、昨日迄の10連敗だろう。

そして、もう一つの致命的な要素が、「ターニング・ポイント」という記事でも触れた意固地なだけの頑固さ、つまり頑迷固陋さだと思っている。詳細は当該記事を読んで戴きたいが、特定選手への異常な迄の拘りによってチーム不調和が生み出されていると断言したい。その代表格がディロン選手の起用。

先日、張本勲氏が「打ても守れもしないディロン選手を、何故執拗に起用し続けるのか?その事に選手達は不平&不満を持っているだろうし、ひいては首脳陣に対して不信感を抱き、チームが一体になっていない様に見える。」といった発言をされていたが、自分も全く同じ事を思っている。

2割そこそこの打率だけでは無く、確実性が全く感じられないディロン選手の打撃フォーム。打撃に関してはど素人の自分故、この指摘は誤っているかもしれない。しかし、「走・攻・守」の他の2部門、つまり走&守に関してはハッキリ言って彼からセンスを感じられない。「アウト・カウントが頭に入っていないとしか思えない凡走を繰り返す。」や「唯闇雲に送球しているからこそ生まれる、考えられない悪送球の数々。」、「結果的には相手のエラーからセーフにはなったものの、過去二度の3塁への大暴走。」等々。*1彼に何故此処迄固執するのか理解に苦しむ。

信賞必罰の「必罰」に関しても、原監督の遣り方は最悪と言える。資質に疑問を感じるコーチは何も御咎め無しで、選手だけに敗戦の責任を負わせてしまっているかの様な遣り方もそうだが、二軍落ちさせられて然る可き選手で在っても、そのタイミングは時宜を得たものでなければ無意味で在る。基礎を怠ったプレーや集中力に欠けたポカミスをしでかした選手に対し、”即座に”二軍行きを通知するので在れば、選手の猛省&心身の更なる鍛え上げを期待出来るだろうが、時宜を逸した通知では「何で今?」という疑心暗鬼&恨みを生むだけだ。今季の原監督は、後者のケースが殆どではないだろうか。

一昨昨日の試合後、原監督が「出口を見付け様と皆必死にやっているが、その出口が見付からない。今日も応援して貰ったファンの人に申し訳無い。」とコメントしたそうだが、こんな謝罪をする必要は全く無いと思っている。それよりも、”具体的に”チーム建て直しの方向性を行動で示して欲しい。その方向性が、ジャイアンツの悪しき伝統で在る泥縄補強だというのならば、全く以って笑止千万アリアス選手が7月から合流し、仮に活躍したとしても、それは一時的なカンフル剤に過ぎず、チームの抜本的な体質改善でも何でも無いからだ。

厳しい言い方をするが、「明日から頑張ります。」と言うだけならば、原監督でなくても九官鳥でも事足りる。怪我人が多い事には同情するが、それがイコール無策で消化試合を重ねても良い事には絶対に繋がらない筈だ。「出口を見付け様と必死でやっているが、出口が見付からない。」と言うが、それは自分の型に固執し過ぎているからこそ出口が見付からないのではないか?

チーム状態が悪いからといって、選手達に生卵をぶつけたりするのはファンとして絶対にすべき事では無いと自分は思っている。でも、「選手も首脳陣も一生懸命やっているのだから仕方無い。」と盲目的に応援するのも間違っている様に思う。これだけ無為無策で、将来の”光”(チームの建て直しの方向性)が全く見えて来ない試合ばかりを見せられれば、鷹揚に構えているのでは無く、激しい罵声を浴びせるのがジャイアンツ・ファンの在り方だと思うし、真の優しさだと思うのだが・・・。*2

*1 昨日の試合でも、ディロン選手のセンスの無さは際立っていた。1回の表の本塁悪送球もそうだが、5回裏のジャイアンツの攻撃時の走塁が兎に角戴けなかった。1アウトから四球を選んで1塁に向かった彼。此処で阿部慎之助選手がレフトにヒットを放ち、楽勝で1&3塁の状況と思われたが、”何故か”ディロン選手は2塁でストップ。その後の大西崇之選手のセンター前ヒットにも本塁には戻れず、3塁止まり。「四球、ヒット、ヒット」の”3連続ヒット”とも言える展開で点が入らない事に嫌な予感がしたが、案の定次打者の小坂誠選手が三塁併殺打を食らい、無得点でのこの回を終える事となった。勝負に”ればたら”は無意味だが、もしディロン選手がまともな走塁をしていたならば、この回に1点は最低入っていただろうし、その後の展開も大分違ったものになったのではないだろうか。

*2 きっちりと結果を出せない選手が一番悪いのは言う迄も無い。しかし、理解不能な選手起用を繰り返しての敗戦で在れば、監督が責任を問われるのも致し方無いと思う。

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24 コメント

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それにしてもひどすぎる (スーパーサウスポーあさちゃん。)
2006-07-01 02:51:37
昨日(6・30)の試合、タイガースが快勝したというより、ジャイアンツが自滅したという試合でしたね。



ベンチの表情もお通夜かと思いましたよ。



そんな中、最後までライトスタンドで一生懸命に応援するファンの方々のためにも、意地を見せて欲しいものです。

火曜日からね。。。



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それと (スーパーサウスポーあさちゃん。)
2006-07-01 02:59:59
ということで、阪神ファンですが、大勝に素直に喜べません。



前日の練習で岡田監督が調子の上がらない打線の奮起を促すために自らバットを持ってフリー打撃を行い、サク越え寸前の快打を披露。ナインに無言のゲキを飛ばした。



って、自ら範を示したのが効果を奏したのでしょうが、原監督は「二番煎じは嫌」と思うんでしょうね。

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経験ではなく、対処する能力 (まなぶ)
2006-07-01 04:34:20
giants-55さん、今晩は~♪



プロ野球に疎い私の意見で申し訳ないのですが・・、



“達人は型にこだわることで敗れる”

というような言葉を、巨人ファンの父に聞いたことがあります。

空手の有段者が、酒場の酔漢に負けてしまうことがあるという例え話です。

武道の型、基本、構えに固執するが故に、単純に“喧嘩”に勝つことを念頭に置くストリートファイターに、呆気なく敗れてしまうことがあるという皮肉。

精神論ではありませんが、勝てない状態やスランプには、理屈とは別な要素もあるように思います。



小泉首相には、傲慢さが見え隠れしますネ。

言葉を尽くし、相手に理解させる、歩み寄る姿勢

それが今の小泉首相には、欠けている気がします。

強くワンマンなリーダーが国を導いた歴史は認めつつも、

この国は民主主義の国です。

結果オーライでは困ります。(結果も出せてませんが・・)

閣僚や官僚に丸投げ、同じ言葉の繰返し。



国民を向いた肌理の細かい説明姿勢が必要だと感じます。

ある諺です。

“自分こそ正しい、という考えが、あらゆる進歩の過程で最も頑強な障害となる。これほどばかげていて根拠のない考えはない”



ナイアガラの滝に浮かれ、ブッシュと旧交を温め、

“ラブミーテンダー♪”

国民はじっとみています。

秋までに思わぬ躓きをみせないか・・・

真剣に心配です私〆







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迷走してますね。 (syuu)
2006-07-01 09:06:17
 原監督も小泉さんも、迷走しっぱなし・・・というところでしょうか?昨日、小泉さんが「エアフォースワンに乗せてもらい、エルビスの家に連れて行ってもらった」云々のニュース?が流れておりましたが、そんなことに浮かれているよりもすることがあるだろうが!と言いたいところです(笑)どこかの番組コメンテーターが言っておりましたが、「エルビスの家に行く前に、イラクに言って自衛隊の撤退を手伝って来い!と言いたい」確かに!という感じです。

 原監督も、一時期の快勝ぶりとは打って変って・・・。我が身を振り返って問題解決を図ることも必要でしょうね。それは原監督に限ったことではないですが、これからの夏の暑さで、迷走はさらに続きそうな気がするのは私だけでしょうか。
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うちは去年もう1つ余計に連敗しました(涙 (ルパート・ジョーンズ)
2006-07-01 09:19:49
心中お察しします。原監督を見るに、アルモンテに固執して失敗した昨年のうちのヒルマンの姿が重なるようでして……

ただ1年目は春先だけ絶好調のあと大失速した星野阪神が、翌年にリーグを制覇したという例もあります。今の苦境を教訓にできれば、原監督もチームも成長できるのではないかと思いますよ。



あと、このエントリとは関係ないのですが、例の福川選手のホームランボール、無事見つかったそうです。先ほどトラックバックさせていただきました。
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ディロン… (かんさいや)
2006-07-01 11:27:35
うちの岡田も一年目、意味もなく葛城を使い続けファンから非難を浴びたことがあります。

葛城ってべつにやらかしまくったわけじゃないけど走攻守に目立ったところがなかったから見てていやでしたね。

いま岡田がディロン使ってたらファンやめたいですね(泣)

アリアスはディロンよりじゅうぶん使えるので阪神戦以外で活躍してほしいものです。



どこの監督も一度は誰かに固執したりするんでしょうねえ。ディロンみたいなのがいるとチームのモチベーションはさぞかし下がるでしょう。

原監督は具体的プランがなく迷走しちゃってますね。

昨日の試合見て「ちゃんと練習してるのか?」と不安すら覚えました。

ケガあけの阿部が走塁しただけで足痛めたみたいであきれました。

どこのケガかしらんのですが、足トレしてなかったんかい?と突っ込みましたとも。

上原が出てきたらさすがに阪神も負けるでしょう…と断言しきれない心の痛さは何だろう。



小泉総理はそんなに靖国が好きなら議員を辞めて靖国の神主さんにでもおなりになればよろしかろう。

余計な火種はまくべきではないと思うのですが。

そのくせアメリカへの追従はいかがなものかと思います。
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中途半端が一番いけません (破壊王子)
2006-07-01 12:44:19
ここ数年ジャイアンツの応援パターンがマリーンズのそれによく似ている話がございます(かなり婉曲な表\現ですが)

球団もその気なのかどうかはしりませんが、タオルを配ったり、ビッグフラッグを容認してますね。ちょっと前に、もっと小さいナベツネ批判のプラカードはすぐに下げさせたのに。

さて、どうせなら18連敗まで同じようにしてみましょう。幸か不幸か原監督の横に経験者がいらっしゃる(笑)



その時にどうなるか?

特に応援団の振る舞いを見てみたい。

1ギャラリーとしては注目です。



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Unknown (Sango-Q)
2006-07-01 14:00:06
いっそ今日も負けて球団記録を更新してはどうだろう、などと半分本気で考えています。



今朝の報知新聞はディロン選手へのかなり厳しい批判が載っていました。

報知が巨人の選手にあそこまで書くことは珍しいと思います。



こんなに情けない試合が続くのに、球場に来てくれるお客さん、TV・ラジオ中継を視聴してくれる人たち、観戦はしなくても結果を気にしてくれる小さなファン。毎日報知新聞の購読する人だっています。

原監督に「誰のための、そして何のためのプロ野球の試合なのか」を思い出してもらいたいです。

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他人事とは・・ (りさ・ふぇるなんです)
2006-07-01 14:22:07
え~・・今シーズン初めは今岡選手がディロン選手状態でしたので・・・・お察しいたします。。

阪神の場合は他の(時に鳥谷選手)がしっかり者の孝行息子でしたので、何とか切り抜けたり切り抜けられなかったり・・・



ジョージをよろしくお願いします。

彼は守備はうまいです。

でもちょっとナイーブな性格で、ちょっとしたことですぐ落ち込んでしまいます。

息子さんはとても可愛いです。

ファンの皆さん、優しくしてあげてくださいね。

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過去の経験から学んで・・・ (ハニスポ)
2006-07-01 14:29:55
原監督が選手時代およびコーチとして仕えた監督は、今は亡き藤田さん、王さん、長嶋さんの3人でした。

あくまで個人的な印象ではありますが、藤田氏はそう簡単に考えを変えない頑固さを以って采配を振るっていました。王さんはコーチの意見を聞き入れない頑迷さの一方で、1年毎にチームコンセプトを変えてしまう曖昧さで苦しみました。長嶋さんは一度決めた方針や重要なポジションに抜擢した選手をコロコロと変えたりしていました。

推測ではありますが、原監督は藤田さんの2度の任期に「監督としての理想像」を見出し、王さんや長嶋さんには「反面教師」を見出し、今までの振る舞いに至っているのではないでしょうか。何せ、藤田さんの2期目では、当時若手だった緒方内野手(現・二軍コーチ)がエラーを連発しても使い続け、チームの主力にまで育て上げたのですから。

(蛇足ではありますが、タイガース・岡田監督が救援失敗を繰り返していたストッパーの久保田投手を頑として代えなかったのは、ストッパーを一回の失敗だけでコロコロ代えていた長嶋さんを反面教師にしていると言われています)



しかし、藤田さんの頑固さは管理人様曰く「柔軟性を伴った頑固さ」であり、今の原監督の「頑迷さ」とは大違いです。

原監督としてはディロン内野手の5番三塁スタメン起用には、得点力不足を解消し3番二岡内野手、4番スンヨプ内野手の負担を減らす狙いがあったと思うのですが、現状では得点力不足解消どころか守備のミスで「常に相手に先制される」「リードしてもすぐひっくり返される」等と失点増加の憂き目に遭って、明らかに裏目に出ています。

物事に「たら」「れば」は禁物ですが、藤田さんだったらディロン内野手を二軍落ちさせて、「相手に先制させない」「リードをそのまま保つ」ために守備力の安定した内野手(岩館内野手、脇谷内野手、打力も欲しいなら黒田内野手)を昇格させて抜擢し、5番には(現在不調なものの)経験豊富なベテランで打力のある清水外野手を抜擢するという策を執るはすです。



ただ、藤田さんにも、第2期4年目に桑田投手がチームを裏切り続けていてもかばい続けていた等、「頑迷さ」を感じられる所はありました。確かに桑田投手は当時の「先発3本柱」の1人ではありましたが、桑田投手をかばい続けたおかげで6月頃に最下位に転落し、途中加入した大久保捕手の活躍によって優勝争いに加われたものの、結局優勝を逃したのですから、桑田投手の過保護は明らかに愚作の様に今でも感じています。

もしかすると、原監督は今、その時の藤田さんの二の轍を踏んでいるようにも思えます。



だから、ここは一度、原監督は今までを振り返ってみて、(チーム)何が必要で何が不要かを落ち着いて整理し理解してもらいたいと思っています。

管理人様の記事「ターニング・ポイント」に対して、私は「一・二軍総入れ替え」を提案しましたが、これは原監督およびコーチ陣に一時的にベンチの外で「一軍の戦い」を見て、4月に持っていて5~6月に失っていた「何か」をゆっくりと見出して欲しいという思いも込められています。

「何がなくて、何を補う」かを的確に理解・実践する事に専心すれば、原監督の「頑迷さ」は「柔軟性を伴った頑固さ」へと進化するでしょう。

いや、進化しろ(命令形)。



ついでではありますが、ディロン内野手の件ですが、5月初めに1回目の一軍昇格で見せた勇姿と今との大違いぶりに理解に苦しんでいます。

一度二軍落ちした後、(ファンが)一時その行方を知る事が出来ないでいたのですが、その間に何があったのでしょうか。

まさか・・・1回目に一軍昇格したディロン内野手と今のディロン内野手が「全くの別人」なんて事は・・・ないですよね?
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